ワインの選び方

1年頑張った自分へのご褒美に!晩酌に飲みたい贅沢シャンパン特集

2023年12月10日

1年頑張った自分へのご褒美に!晩酌に飲みたい贅沢シャンパン特集 
 
お疲れモードの気分に寄り添うもの。シャキっとリフレッシュできるもの。あなたはどちらのシャンパンが飲みたいですか?
多くの業界で繁忙期であり締めくくりの時期である12月。こんな時くらい家でも贅沢したくなるはず。
ブランドネームよりその味わいで選べば、また慌ただしい日常を乗り切るための活力チャージに。
パーティーではなく晩酌での贅沢にピッタリな、味わいに全振りしたご褒美シャンパンを自分のために選びましょう。
 
 

パーティーのシャンパンと晩酌のシャンパン

 
シャンパンは「Champagne」と表記される限り高価です。
日常的に飲むならスパークリングワインで美味しいものがたくさんあります。日ごろから晩酌に気軽に飲んでいるという方はごくわずかの上流階級。憧れます。
 
そんな高級で高級なイメージを抱くシャンパンだからこそ、たまの贅沢に開けるとご褒美になるのです
 

 
 

シャンパンの様々な選び方

 
一口にシャンパンといっても何千種類とあります。それに対して一時に飲むのはたいていは1本。その1本をどう選ぶのかはいろいろな方法があります。
 

シャンパンの選び方基本

  • ブドウ品種から絞り込む
  • 熟成年数に注目する
  • 製法から味わいを予測して好みに合わせる
  • 評判のいい生産者を調べる

 
これらに加えて今回提案するのは、「パーティー向けシャンパンか少人数向けシャンパンか」という考え方です。
 
 

パーティーで求められるワイン

 
パーティーといっても3人以上で飲む場合と考えてください。大規模なものに限りません。
2人までなら「夫婦で毎日晩酌する」という家庭は多いでしょう。でも3人以上の大人が毎日顔をあわせてお酒を飲むという家庭はそう多くないはず。ならば3人以上集まるのは、特別な機会であるはずです。
 
 
メンバーが違えばワインの経験値や味わいの好みが違います。特に初対面の人と一緒に飲む場であれば、なるべく万人受けする味わいが求められます。これはワインでもシャンパンでも同じでしょう。
 
 

たくさん売り切るための万人受けする味

 
大手生産者がつくるスタンダードクラスのシャンパンは万人受けする味を狙ってつくられます。基本的にはシャンパーニュは生産規模の割に種類は少な目。年産何百万本とつくっているのに数銘柄だけという場合がほとんどです。
少ない銘柄をしっかりプロモーションしてたくさんの人に買い続けてもらう形態です。
 
 
だから求められるのは尖った味より万人受けする味。特徴的な風味より飽きのこない風味です。
大手生産者がたくさんつくっているシャンパンが、パーティーシーンで失敗しない選択と言えます。これはプレゼントするためのワインを選ぶ上でも同じことが言えるでしょう。
 
有名なシャンパンの銘柄はこの記事で紹介しています。

シャンパンの有名銘柄一覧!これだけ知っておけば恥ずかしくない!

   

  • 瓶内熟成期間が長め およそ3年以上
  • ベースワインを樽熟成している
  • ドサージュは6g/L以上
  • ムニエを主体にしたブレンド
  • マロラクティック発酵している

 
  
あくまで目安です。この条件全てを満たさなくともいくつかに当てはまれば、まろやかでやさしい味わいが期待できるでしょう。
 
 

くたびれた気持ちをシャキっとしてくれるような味わい

 
頭を使いすぎて知恵熱出ている感じ。考えても考えても会心のアイデアが浮かばない。もやもやが残って気持ちよく仕事できていない。
そんな気持ちをリフレッシュしたいときは、フレッシュな印象のワインがピッタリです。適度な緊張感があって元気のいい味わいは、シャキっと背筋が伸びるはず。
 
フレッシュな印象のワインとはどのようなものでしょうか。
ボディ感豊かな味よりも、高くてシャープな酸味。
コクがあって熟成感のある味わいよりも、細身でエレガントな印象。
ほのかな甘みを感じる親しみやすさより、少し厳しさのあるような引き締まった味わい。
細かな泡であることはもちろん、単純にガスが強くて元気がいいこと。
 
これをシャンパンのスペックに直すと以下の通り。
 
  • 瓶内熟成期間は長くない およそ5年以下
  • ドサージュは7g/L以下
  • シャルドネ主体
  • マロラクティック発酵をブロック
  • 入港して1年以内(デゴルジュマンから1年半以内)

 
 
シャンパンも出荷後にゆるやかに風味が変化します。落ち着いた印象になり深みを増すという見方もできますが、気持ちをリフレッシュするには若いものがベター。
なかなか情報を得るのは難しいです。一つのヒントとしてデゴルジュマン(澱引き)の日付が書かれているシャンパンもあります。おおよそそのシャンパンが出荷された日に近いので、出荷後の熟成度合いの目安となります。
 
 

擦り切れた心にそっと寄り添う癒しのシャンパン4選

 

やさしい味わいの癒し系シャンパンのポイント

長めの瓶内熟成

ベースワインの樽熟成

少なくないドサージュ

ムニエをブレンド

マロラクティック発酵

 
これらの醸造面での特徴をヒントにご紹介します。
 
※小規模生産者の中には自身のホームページも持たず、情報が限られているところが少なくありません。一部の情報は味わいから推測しています。
 
 

3品種ブレンドだからこそのまろやかさ

ベースワインの樽熟成

少なくないドサージュ

ムニエをブレンド

マロラクティック発酵

 
シャルドネを得意とするセロス・パジョンにあって、この「スーヴニール」は3品種のブレンド。ピノ・ノワールが少な目であるものの、それぞれの品種の個性が際立つことなく調和しています
スタンダードクラスでありながら決して安くはありません。それは高いブドウ品質ゆえ。特に余韻の長さにそれは現れており、厚みのある口当たりとあわせて優しく包み込むような印象を受けます。
ちなみにワインの名前は「Souvenir = お土産」。こんなお土産ならいついかなるときでも歓迎です。
  
 

ラベル負けしない豪華な味わいは2晩に分けて

長めの瓶内熟成

ベースワインの樽熟成

少なくないドサージュ

 
金色の豪華なラベルは高級品の証。ダヴィド・クートラのラインナップでは上級です。
それもあってしっかり酸味のある味わいなのにも関わらず、うま味感たっぷりなので「スッキリ」という印象は弱め。飲みごたえのあるバランスです。
2015年ヴィンテージはフランスが猛暑に見舞われた年です。ブドウの熟度が高いのでしょう。その厚み感は少し泡が落ち着いてきてからこそ楽しめます。泡感を楽しむ1日目と旨味を楽しむ2日目という楽しみ方をしてみては?
 
 

瓶熟成がもたらすしなやかさ

長めの瓶内熟成

マロラクティック発酵(推測)

 
シャルドネ100%のこのシャンパンは、一見癒し系の味わいの要素は少な目です。
ただしこのシャンパンの仕入れは2022年。1年以上前に日本に入ってきたものです。ま、当店が昨年売り残してしまっただけなのですが。
 
しかし商品ページにも記載しているとおり、このシャンパンは短期間でも熟成感を出します。少なくとも3、4年の瓶熟成で明らかに風味の複雑さを増し、フレッシュ感が適度に抜けてしなやかな味わいとなります。
 
ウニにあうワインを検証した際にも飲みましたが、ふくよかさがしっかり表れた優しい味。それから4か月でさらに進んでいるはずです。
 
 

今風のシャンパンの合間にほっとする味わい

長めの瓶内熟成

少なくないドサージュ

マロラクティック発酵(推測)

  
シャンパンごとの個性を表現しようとする最近の生産者は、ドサージュの量を絞るところが少なくありません。酸味が際立ったものも多いです。
そんな中で10g/Lを超えるドサージュを行い、出荷前に5年以上も瓶熟成させるこのシャンパンは特異。似たようなものはなかなか見つかりません。
 
小難しくなくてどこかほっとする味わい。人気のレアなシャンパンがお好きな方にとっても、それでいて物足りなさがない1本のはずです。
 
 

頑張るモードにシャキっとリフレッシュしてくれるシャンパン4選

 

気分を入れ替えてリフレッシュするきっかけをくれるようなシャンパンのポイント

長くない瓶内熟成期間

少ないドサージュ

シャルドネ主体

マロラクティック発酵をブロック

入港して1年以内

 
 
※入港して1年以内は2023年12月時点でのことです。
 

鮮烈な緊張感で余韻も頭もスッキリと

長くない瓶内熟成期間

少ないドサージュ

シャルドネ主体

マロラクティック発酵をブロック

入港して1年以内

 
リフレッシュさせてくれるシャンパンの条件に全て当てはまる1本。
ドサージュは3g/Lとかなり抑えられており、スマートで引き締まった印象。確かに酸味は高く緊張感はあるのですが、しっかりと風味のボリュームがあるため、決して酸っぱいシャンパンではありません。
塩味を思わせるミネラル感のシャープな後味が、モヤモヤした気持ちを断ち切ってくれるでしょう
 
 

シャンパン狂だからつまらないものはつくらない!

長くない瓶内熟成期間

シャルドネ主体

 
当主シリル・ジャニソンはシャンパンをつくっているだけでなく、純粋にシャンパンを飲むのが大好き。1200本のコレクションが自慢だといいます。
他のシャンパンもたくさん飲むからこそ、シャンパン好きの自分が納得するものだけをつくりたい。そう考える彼のシャンパンは、キレのいい引き締まった味わいが特徴です。
 
 

回転がいいから常にフレッシュ!

シャルドネ主体

入港して1年以内

 
当店で年間を通して特に販売本数が多いのがこの「サクル」
人気と価格の高騰が止まらない「ジャックセロス」。その甥がつくるシャンパンということで期待する方も多いのでしょう。ただしこの「サクル」については結構スタイルが違います。
ベースワインを樽熟成しているのは、35%加えるリザーヴワインの分だけ。先ほど紹介した「スーヴニール」とそれほどつくりは変わらないにも関わらず、シャルドネ100%というだけでずいぶん雰囲気が変わります。研ぎ澄まされたミネラル感を伴うエレガントな味わいです。
 
輸入元の中でも売れ筋シャンパンで、年に2回ほどの入荷はどんどん回転します。現在は今年の夏に入港したばかりのフレッシュなロットです。
 
 

玄人受けしそうな味のメリハリ

少ないドサージュ

シャルドネ主体

マロラクティック発酵をブロック

入港して1年以内

 
ベースワインを樽熟成することによる味わいのボリューム感と、長めの熟成期間による複雑味。それをマロラクティック発酵しないことによる高い酸味で支える、メリハリがあって主張の強い味わい。それがアンドレ・ジャカールの持ち味です。
ボリューム感の点で「スッキリ」の一言では片づけられない。やる気スイッチを押してくれそうなパワーを感じる味わいです。
 
 

気分に合わせたシャンパン選びで日常に活力を

 
シャンパンを選ぶのは他のワインに比して難しいです。
なかなか飲み比べや試飲をする機会は多くありません。情報から味わいを推測しようにも、醸造法と味わいの関係は複雑です。
とりわけ値段が高いゆえ、失敗したくない。そうなるとどうしても有名どころを選んでしまいがちです。
 
 
著名なシャンパンは美味しいです。でもそれは多くの人が同意する「美味しい」です。
自分のための「美味しい」はもっと尖ってていいはず。期待を超える、予想を超える味を狙いにいってこそ、飲む前からワクワクしてご褒美になるのです。
 
12月はいろいろ楽しいこともある一方で、心身ともに大変なこともある月。そんなときだからこそ、日常の活力を補給するために、気分にあわせたシャンパンを選んでみませんか?
 





※投稿に記載しているワインのヴィンテージ・価格は執筆時のものです。現在販売しているものと異なる場合があります。
購入の際は必ず商品ページにてご確認ください。




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