品種のお話

【品種のおはなし】メルローとは

2019年8月27日

 
あなたは『メルロー』の赤ワインが好きですか?
多くの方が耳にし飲んだことがあっても、「好き嫌いが語れるほど特徴が捉えらえない」というのが正直なところではないでしょうか。
世界で3番目に広く栽培されるブドウながら、その姿をとらえにくいメルロー。
その性質や特徴について、詳しくお話します。
 
 

メルローはカベルネの親戚?

 
メルローはボルドーの原産と考えられており、その名は18世紀の終わりごろ、書物に登場します。
最新の遺伝子解析によると、メルローの父方はカベルネ・フラン。母方はマドレーヌ・ノワール。
 
カベルネ・ソーヴィニヨンはカベルネ・フランとソーヴィニヨン・ブランの自然交配によって生まれたと考えられていますので、メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンは異母兄弟の関係にあるわけです。
 
 
※出典:『The Grapes』 ジャンシス・ロビンソンMW
 
 

メルローの栽培面での特徴

 
メルローは発芽が早く熟す早さは全体から見れば中程度ですが、カベルネ・ソーヴィニヨンに比べると早いです。
粘土石灰質の土壌に適しており、これが後述するボルドー内での分布にも影響します。
 
 
うどん粉病や灰色カビ病などに弱く、一見すると栽培の難しそうなブドウですが、それにもかかわらず世界中で多く栽培されています。
 
 

メルローの栽培地

 
国別のメルロー栽培面積は下記の通り
 
1位 フランス 約11万ha
2位 イタリア 約2.4万ha
3位 アメリカ 約2.1万ha
4位 スペイン 約1.2万ha
5位 チリ 約1.2万ha
合計約27万ha
(OIV 2015年の統計より)
 
 

ふるさとボルドーにてメルローが重要な理由

 
フランス国内で最も広く栽培されているブドウはメルローです。
その面積、約11万ha(ヘクタール)。メルローだけでドイツの総栽培面積を上回ります。
しかしながらフランスの全土に分布しているわけではなく、ボルドー地方を中心に南西地方やラングドック・ルーション地方などに偏在しています。
 
なぜこれらの地方でこれほどメルローが重要な品種なのでしょうか。
 
 

ボルドーの気候

 
ボルドー地方は大西洋に面しています。
偏西風が大西洋から暖かく湿った空気を持ち込むため、この緯度にしてはボルドー地方は温暖で、秋も暖かさが長く続きます
分類としては「温和な海洋性気候」となります。
 
より詳しくはボルドーに関する記事をご覧ください。
 
 
その気候のメリットとして、メルローをはじめとして、カベルネ・ソーヴィニヨンやカベルネ・フランといったボルドー品種が完熟することが可能になります。
逆に、この海洋性気候の温暖化効果を得られない地域では、これらの品種の栽培は難しいのです。
(地中海性気候に属するラングドック・ルーションを除く)
 
一方でそのデメリットは、一年を通して雨が多いことです。
 
 

雨のデメリット

 
ブドウも植物ですから、雨が降らなければ枯れてしまいます。
とはいえ、過剰な雨はブドウ栽培にとってリスクが増す結果となります。
特に問題になるのが、収穫期の雨です。
 
 
ボルドーではだいたい9月が収穫期です。
ブドウが十分熟しているところに急に雨が降ると、ブドウの皮が破れて果汁があふれ、それがもとで腐敗に繋がるおそれがあります。
そこまでにならなくても、急な雨で水分を吸い上げたブドウは、実を膨らませることで果汁が薄まってしまいます。病害とは言えなくとも、ワインの凝縮感が下がる原因となります。
 
なので収穫期には雨が全く降らないのが理想と言えます。
 
 

メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンの収穫期の差

 
しかしながら、雨の多いボルドーでは9月にも雨がふることがよくあります。
そのときに重要になってくるのが、メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンの収穫期の差です。
 
メルローはカベルネに比べて熟すのが早いと述べました。具体的には収穫のタイミングは2~3週間の差があります。
この差が明暗を分けることがあるのです。
 
「9月後半に雨が降ったからカベルネ・ソーヴィニヨンの質は例年ほど良くなかったが、メルローは健全に収穫できた」という風に。
 
 

霜の害に弱いメルロー

 
熟すのが早いメルローにも弱点はあります。
メルローは萌芽、春先に新芽が出てくる時期が早いです。
そして春先に起こりがちなのが霜害です。
霜害とはブドウ樹の活動がスタートした後に最低気温が氷点下まで下がり、新芽が凍結して死んでしまうことです。
 
レタスなどの葉野菜を冷蔵庫に保管時、冷気の吹き出し口近くに入れていたため凍ってしまったことはないでしょうか?
その氷が溶けても元には戻らず、しなしなになったり、変色したりしてしまいます。もちろん美味しくないです。
 

 
それと同様、新芽も凍結すると細胞が破壊されて死んでしまうのです。
 
新芽が一度死んでも樹は別のところから芽を出すので、それで今年の収穫が無くなるわけではありません。
しかし収穫量は数割減、下手したら半分以下になることもあります。
 
メルローはこの霜害に弱い一方で、熟すのが遅いカベルネ・ソーヴィニヨンは芽が出るのも遅く、霜害を免れることがあります。
 
 

両方植えてリスクヘッジ

 
それぞれ一長一短あるこの2品種についてどうしているかというと、ボルドーのメドック地区のほとんどのワイナリーで両方植えています
カベルネがダメでもメルロー、メルローがダメでもカベルネという風に、リスクを分散させているのです。
 
ボルドーでは複数の品種をブレンドしてワインをつくるのが一般的です。
その理由の一つは、栽培面での特徴が違う品種を複数栽培することで、リスクを軽減すること
それらのブレンド比率を変えることで、味わいを安定させることです。
 
 

ボルドー右岸の中心品種

 
ボルドーワインと言えば「五大シャトー」に代表されるジロンド川左岸のメドック地区が有名。
なのでそこでメインに栽培されるカベルネ・ソーヴィニヨンの印象が強いのも仕方ありません。
 
しかし実際に栽培面積が広いのはメルローの方
特にジロンド川、ドルドーニュ川の右岸地域ではメルローが中心だからです。
 
 

粘土の多い右岸

 
ボルドーの右岸地区として代表的なサン・テミリオン地区とポムロール地区
それらの主な土壌は粘土を含む石灰質と粘土質です。
 
粘土を含む土壌は、保水性がいいという特徴があります。
これは乾燥に弱いメルローに適している一方、水はけのいい土壌を好むカベルネ・ソーヴィニヨンに向いていません。
 
また、保水性がいい土壌ということは“冷たい”土壌であるということ。
これまた晩熟で熟すのがギリギリなカベルネ・ソーヴィニヨンに不向きです。
 
それもあって、特にポムロール地区はメルロー品質が世界一高い産地だと考えられています。
 
 
では「品質のいいメルロー」とはどのような風味のワインなのでしょうか。
 
 

メルローの味わいにせまる!

 
メルローの特徴をまず一つ上げるとすれば「豊かな果実味」でしょう。
これはメルロー単一で作る場合も、ブレンド材料として用いる場合も非常に重要です。
 
 

メルローの銘醸地

 
実は先述のボルドー、ポムロール地区以外に、「メルローの銘醸地」と呼べるところはありません。
もちろん世界中で栽培されているのは述べた通りなのですが、メルローに特化した産地はあまりないのです。
 
しかしそれ以外の産地は「カベルネ・ソーヴィニヨンあるところにメルローあり」みたいな感じ。
カベルネのついでにメルローが植えられている、品種ごとに数種類のワインをつくるうちの一つがメルロー、というところがほとんどです。
 
 
一部で「カベルネ・ソーヴィニヨンを完熟させるのは難しいからメルローを」というニュージーランドや日本のような国もありますが、全体からみると無視できるようなわずかな面積です。
 
それぞれの産地で、メルローに特化していたり、特にメルローの評価が高い生産者はいます。
しかし個別のワインに関して述べるなら「生産者の特徴」を切り離して「メルローの特徴」を特定するのは困難になります。
 
よってメルローの味わいについては、ポムロールが基本と言ってもいいでしょう。
 
 

単一メルローの味わい

 
メルローの特徴としては、先述の豊かな果実味。
とりわけプラムのような黒いベリーの風味が共通してあげられる特徴です。
 
熟度が低いメルローからは、ミントやメントール、ピーマンのようなグリーンノート(青い香り)を感じますが、カベルネ・ソーヴィニヨンに比べると控えめです。
 
 
一方で酸味やタンニンはカベルネ・ソーヴィニヨンに比べると控えめ。
それゆえに比較的若いうちから楽しめる赤ワインです。
 
 

最高の単一メルロー

 
世界一のメルローワインを挙げるとすれば、実はあまり困りません。
シャトー・ペトリュスシャトー・ル・パン
ともにポムロール地区のワイナリーが、世界的な評価も高く、圧倒的高価に取引されます。
その金額、最新ヴィンテージで20万円以上
 
しかしながら、この金額には両ワイナリーの生産量の少なさが関係しています。
ボルドー左岸の五大シャトーや、サン・テミリオンのシャトー・オーゾンヌ、シャトー・シュヴァル・ブランといった銘醸ワインと比べて、倍以上の価値があるかは、個人的には疑問です。
 
 

ブレンド材料としてのメルロー

 
メルローは単一品種としてよりも、ブレンドに用いられる2番手品種として存在感を発揮します。
 
メドックにおけるカベルネ・ソーヴィニヨン主体としたブレンドにおいて、2番目に多い品種として。
そのスタイルを真似た、ナパ・ヴァレーやオーストラリア、トスカーナなどにおけるブレンド材料として。
トスカーナでは他に、サンジョベーゼにブレンドする品種として。
 
それらのブレンドでメルローを入れる目的は、概ね同じ。
熟しにくい主体品種の味わいに、果実味とまろやかさを加えるためです。
 
ナパ・ヴァレーにはカベルネ・ソーヴィニヨン100%のワインも、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体としてメルローやカベルネ・フランをブレンドしたワインもあります。
メルローをブレンドした方が、より果実感にあふれるまろやかなワインであると期待してもいいでしょう。
 
 

ブラインドで比較!メルローとカベルネ

 
ワインの資格として有名な「ソムリエ」。そして一般人向けのソムリエと言える「ワインエキスパート」。
その2次試験ではブラインドテイスティングが課されます。
 
 
テイスティングでは単に品種を当てるだけでなく、その表現も問われるのですが、多くの人が躓くところはここでしょう。

カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローの違いが判らない

 
私も結構苦労しました。
 
 

口内の刺激場所で判別する

 
これはあくまで、とあるワインバーのマスターと私の体験が根拠と捉えてください。
書籍などで同様の記述は見たことないので、エヴィデンスは不確かです。
 
私がカベルネとメルローの判別に悩んでいたころ、練習がてらに訪れたワインバーのマスターからこう教わりました。
 
ソムリエ
カベルネとメルローは、タンニンを感じる位置が違うよ
 
ワインを口に含んで、すぐに飲み込まず咀嚼、つまりカミカミします。 するとタンニンの作用によって、歯茎がぎゅっと引っ張られるような刺激を感じます。
それを特に強く感じる位置が、カベルネは前歯のあたりで、メルローは奥歯のあたりなのです。
 
カベルネとメルロー単一品種でできたワインが手元にあれば、すぐに試してみることができます。
「わ!ほんとだ!」ってなるか、「そんなの、気のせいじゃないの?」となるか。
やってみる価値は保証します。
 
 

教科書的な品種の違いの問題点

 
一般的にはカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローは酸とタンニンの多寡で判断します。
同一生産者の同一クラスのワインなら、それで十分判断できるでしょう。
同じくらいの価格のワインで比較すれば、概ねどの場合もカベルネ・ソーヴィニヨンの方が渋く感じます。
 
 
しかし例えば1000円のカベルネ・ソーヴィニヨンと3000円のメルローを比べたら、どうでしょう?
1000円で売られるワインに熟成ポテンシャルなど必要ないので、渋味はなるべく抑え目に醸造されます。
一方3000円のメルロー。丁寧に育てられたブドウは果実の凝縮感を持ち、全体的に風味が強いのでタンニンや酸味も高くなります。
 
結果、比べるとメルローの方が渋いということにもなり得ます。
 
価格差の他にも生産者の特徴、醸造家の哲学的なものも影響するでしょう。
必ずしも「渋くないからメルロー」とは言えないのです。
 
 

メルローの著名ワインをまずおさえよう

 
まずはメルローの単一ワイン、もしくはメルロー主体のブレンドワインで有名な生産者を、当店で扱っていないものも含めてご消化しいます。
 
 

ポムロール

 
先述の通り、最重要産地はボルドーのポムロール地区です。
特にシャトー・ペトリュスとシャトー・ル・パンは必ず頭の片隅に入れておきましょう。
ただ、飲んだことがなくても恥ずかしくありません。価格があまりに常識外れなので、ソムリエでも大半は口にしたことがないでしょう。
 
 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ck(@my_wineadventures)がシェアした投稿

 

 
私の感覚ですが、ポムロールのワインは1本5000円程度が最低ラインという印象です。
ポムロールはボルドーの中では比較的小規模な生産者が多く、それゆえワインが割高になりがちです。
 
 

ナパ・ヴァレー

 
ナパ・ヴァレーにおけるメルローで最重要な生産者はダックホーンです。
「メルローは補助品種にすぎない、なんてのは間違いだ。素晴らしいメルローのワインも作れるんだ!」と証明したのがダックホーンです。
中でもトップキュベは「スリーパームスヴィンヤード」
 
 
 
先ほど参照した『The Grapes』の中でも、アメリカでは1番に挙げられています。
 
 
また、メルロー主体でペトリュス、ル・パンの次に高価なワインがこれ。
 
 
ナパ・ヴァレーで最も高価なワイン「スクリーミングイーグル」のセカンドワインと思われがちですが、実はセカンド・フライトはメルロー主体でコンセプトが違うのです。
それゆえ違いをはっきりさせるため、もっと新しいヴィンテージでは「ザ・フライト」と改名されました。
 
 
これ以外に「知ってなきゃ恥ずかしいメルローワイン」ってのはないんじゃないかと考えています。
(もしあればこそっと教えてください)
もう一つ、ひいき目も含めて挙げるとすれば、このワインでしょう。
 
 

日本

 
 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

シャトー・メルシャン Chateau Mercian(@chateaumercian)がシェアした投稿

 

 
(外部サイト)
 
もし日本でグラン・クリュを制定するなら、まずは名前が挙がるであろう素晴らしい立地。
日本ワインの最大手にして、その発展に貢献してきたメルシャンを代表するこのワインは、日本のワイン愛好家なら知っておいていただきたいものです。
 
 

COCOSおすすめ!コスパも抜群な美味いメルロー

 
知名度というのはある程度品質と価格に比例します。
やっぱり皆が知っているワインというのは、高価なものが多く、おいそれとは飲めません。
 
しかし上質なメルローを味わう、メルローの特徴をとらえるのを目的とするなら、手ごろで美味しいワインはたくさんございます。
順に紹介していきましょう。
 
 

ボルドー

 
ボルドーでは基本的に、安いワインほどメルロー比率が高いことが多いです。
なので5000円を超えないボルドーを選ぶなら、あえて選ばないかぎりはメルロー主体がほとんど。
中でも最近入荷した中でイチオシはこちら。
 
 
「果実味豊か」なのが特徴であるメルローですが、酸味もしっかりあって上品さを兼ね備えるこちらのワイン。
「メルローの特徴」というより、「上質なボルドーの典型」といった味わいです。
 
 

カリフォルニア

 
メルローの特徴を捉えるという点では、このワインの方が適当かもしれません。
 
 
先ほどご紹介した、ダックホーングループのバリューブランドとしての位置づけである「デコイ」。
基本に忠実なメルローの味わいをしっかり表現しています。
 
カベルネ・ソーヴィニヨンと飲み比べるのもいいでしょう。
 
 
 
単純に味と価格で選ぶなら、カモミはより上を行きます。
 
 
よりお手頃ながら、高級産地ナパ・ヴァレーのブドウのみを使用。
オーク樽の風味が強く効いているので、テイスティングの勉強がしたい方には不向きですが、風味の複雑さは特筆すべき点があります。
 
 
ただ、ナパヴァレーがメルローの名産地かというと、それは疑問です。
というのも、天候の安定した温暖なナパ・ヴァレーやカリフォルニアの他の産地では、熟しすぎが問題になるからです。
「カベルネ・ソーヴィニヨンのついでに作っているメルロー」という位置づけで素晴らしいワインをつくる生産者は、かなり稀有な存在です。
 
 

南アフリカ

 
実はメルローの素晴らしい作り手が、意外や南アフリカにいます。
南アフリカもカリフォルニアと同様、メルローはたくさん栽培されているが、「これだ!」というものを見つけるのは難しい産地。乾燥した気候で完熟させるのは難しくないのですが、その分酸味を残すバランスがシビアになります。
 
その中で冷涼産地エルギンに畑を持つシャノン・ヴィンヤーズの『マウント・バレット』は頭一つ抜けた印象。
 
 
半分くらいの価格でスタンダードクラスのメルローもあります。
同時に試飲した私の感想ではありますが、断然マウント・・バレットがおすすめ。
倍の価格を払う以上の価値があります。
 
 

イタリア

 
イタリアでも少なくない州でメルローが栽培されています。
フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州にはいくつか、少量生産で知る人ぞ知る素晴らしいメルローがつくられています。
 
北イタリアで比較的冷涼な産地だけあり、出来上がるワインはパワフルさよりもエレガンスを強調するスタイル。
このワインもその中のひとつです。
 
 
 
一方、生産量が多いのは何といってもトスカーナ州
主にカベルネ・ソーヴィニヨンを主体としたボルドーブレンドの材料として使われたり、酸やタンニンが多く熟しにくいサンジョベーゼにボディを加える目的でつかわれますが、メルロー単一というワインもいくつかあります。
 
中でもイチオシは、熟成感も出てきたこのワイン。
 
 
口に含んだあとの香りの広がりは、若いメルローでは表現できません。
 
 

日本

 
あまり型にはまらないワインなのですが、せっかくなのでご紹介しましょう。
 
 
当店のある大阪府のワインです。
 
日本の赤ワインらしく、他国のメルローに比べて軽くやさしい口当たり。
非常に丁寧につくられていることが味わいから感じられます。
 
 

メルローのワインとは

 
トップクラスの栽培面積を持ちながら、あまり主役をはることのないブドウ品種『メルロー』。
しかし多くの産地でブレンドの重要な役割を果たす、名脇役的な品種です。
 
そして時に単一のメルローから素晴らしいワインを生み出すポテンシャルも兼ね備えています
 
あなたがもうすぐソムリエ/ワインエキスパートの試験を受けるにあたり、カベルネ・ソーヴィニヨンとの違いを急いで知る必要がある、というのでなければ。
どっしり腰を据えて長い目でその特徴を学んでいこうという姿勢で向き合った方が、メルローは面白いブドウ品種となるでしょう。
 





※投稿に記載しているワインのヴィンテージ・価格は執筆時のものです。現在販売しているものと異なる場合があります。
購入の際は必ず商品ページにてご確認ください。




YouTubeバナー

-品種のお話
-, ,