《熟成ワインの入手性》
このワインのように10年程度熟成したものは、トスカーナならある程度見つかります。このワインが特殊なのは、「今買わなくても無くならない」ということ。
普通はこういったバックヴィンテージはスポット商品として入荷します。輸入元の在庫が売り切れたら終わり。次のヴィンテージが入荷する保証はなく、美味しかったとしても二度と手に入らない可能性すらあります。
このワインはワイナリー自体が熟成リリースをしているので、次のヴィンテージが入ってきます。私の知る限りでは、2009,2010,2011,2012年と進んできました。熟成ワインの特別感をいつでも入手できるというのは、なかなか他にないはずです。
《テイスティングノート》
マッシュルームや乾いた土、ベーコンのような複雑な熟成香。ボディ感はそれほど強くなく、熟成による軽やかさが現れてきて旨味が広がります。タンニンが非常にきめ細かく、飲みこんだ後も口を心地よく刺激します。
同価格帯に香りのボリュームがより豊かなトスカーナはいくつもありますが、これほど余韻の香りが複雑に広がるものはそうそうないでしょう。
ただ日持ちはしません。アルゴンガスを入れて保存しても、2日目にはやや味が落ちていました。
Beccacciaia Toscana Azienda Agricola Pakravan Papi