ワインの選び方

ミディアムボディの赤ワイン 予算3000円で選ぶおすすめ8選

2024年5月15日

ミディアムボディの赤ワイン 予算3000円で選ぶおすすめ8選
人気や売れ行きではフルボディに劣るとはいえ、ミディアムボディの赤ワインには選んで飲む理由があります。
濃厚過ぎず力強さのない味わいは、少人数でも心地よく飲み切ることができるからです。
ミディアムボディのワインを選ぶには、ブドウ品種で絞ってアルコール度数に注目しましょう。
より明確に違いを感じて飲み比べが楽しくなる、ミディアムボディの赤ワインをご紹介します。

目次

あえて「ミディアムボディ」を選ぶ理由とは

 
当店での売上本数を見るなら、赤ワインで人気なのはフルボディのものです。ミディアムボディよりずっと売れています。
この傾向はおそらく、小売業態では共通しているでしょう。
 
それでもあえてミディアムボディの赤ワインを選ぶ理由があります。優劣があるのではありません。味の特徴やバランスが違い、利点・欠点があり、それに応じて好みやシチュエーションで選ぶべきなのです
選択肢は多い方がワインは楽しい。フルボディ好きの方も、あえてミディアムを選ぶメリットを知っておいて損はありません。
 
 

よく目にするけど分かりづらい「ボディ」とは

 
ワインの味わい表現としてよく目にする「フルボディ」「ミディアムボディ」「ライトボディ」。まずはこの言葉の意味を整理しましょう。
「ボディってなに?」と聞かれて相手に納得してもらえる説明ができる人、どれだけいるでしょうか。
実は私もあまり自信がありません。
 
なのでまずはWSETという国際的なワイン教育機関の定義を引用します。
 
「ボディとは、ワインが与える舌触り(テクスチャー)の印象で、口当たりとも言われる。一つの成分ではなく、あらゆる構成成分が影響しあって生まれる全体的な印象がボディになる」
 
う~む、よく分かりませんよね。でもご安心ください。この説明にスッキリ納得できなくても、ワインは選べます。
知っておいてほしいことは2つ。一つは「香りではなく、口に含んで感じるもの」であること。それから「一つの要素ではなく全体的な印象」であることです。
 
 

文字からではなく経験で学ぶもの

 
ボディに関しては、「定義と基準を理解してからワインを飲む」というのはほぼ不可能。
飲んだワインのボディ表記を見る。あるいは一緒に飲む人がどう感じるかを聞く。その味わいと表記の関係が何十本と蓄積されていって、なんとなく分かってくる
 
 
分かりやすい定義をあれこれ探すより、経験で学ぶ方が早いと考えます。文章を書く者として、責任放棄のようではありますが。
なので現時点で「ボディ」というものがスッキリとはわからなくても、気にする必要はありません。
 
 

「ボディの違い」について筆者の見解

 
なかなかピンと来ない「ボディ」について、あくまで筆者の見解として読んでください。
 
「ボディ」とは主に風味とコクを総合的に表す、その味わいの「濃厚さ」です
 
 
例えるなら焼き鳥の塩とタレ。塩がミディアムボディでタレがフルボディです。
タレの焼き鳥の方が砂糖と醤油などのため、より多くの風味とコクを感じます。同じ本数食べても早くお腹いっぱいになるのはタレの方。でも塩分濃度自体はそう違いはないはずです。
 
そして焼き鳥は塩よりタレが上等かというと、それは全くちがいます。部位による。好みによる。気分による。
「どちらが好き」はあっても「どちらが良い」というものではないのは、ワインのボディも同じです。
ではそれぞれが好かれる理由、選ばれる理由はどのようなものでしょうか?
 
 

「フルボディ」の赤ワインが好まれる理由

 
一般的に「フルボディ」と表記される赤ワインの特徴からは、次のようなメリットが考えられます。
 

フルボディな赤ワインのいいところ

  • 風味の濃厚さにより、少量でも印象に残りやすい
  • 重量感と飲みごたえにより、少量でも満足しやすい
  • 5名以上くらいのパーティーでシェアする際に活躍
  • 少量ずつ数日に分けて飲む飲み方に向いている(劣化しなければ)
  • 相対的に雑味が目立ちにくい
  • 濃厚な味付けの料理とバランスをとりやすい

 
 
選果の甘さ、プレスの強さ、醸造の荒さなどが原因と考えられる雑味を、手頃なワインに感じることはよくあります。コストカットしているのだからある程度は仕方ありません。
そのうえでフルボディの強い果実味があると、その良くない味をある程度覆い隠してくれます
一方でコストカットをしつつ熟度を上げてフルボディのワインをつくろうとすると、どれも同じ味に向かっていく傾向があります。これはいろいろなワインを飲みたい人にとっては面白くありません。
 
 

「ミディアムボディ」の赤ワインが持つメリット

 
「ミディアムボディ」と表記される赤ワインをフルボディと比べたときには、次のようなメリットが考えられます。
 

ミディアムボディの赤ワインのいいところ

  • 風味が強すぎないため飲み疲れしにくい
  • 上品な酸味を持つものが多い
  • 香りや繊細な風味の違いを感じやすい
  • 1人でたくさん飲みたいときに活躍
  • パーティーシーンでは使い方とグレード次第
  • 適度な味付けのヘルシーな料理、家庭料理とバランスをとりやすい

 
 
突出して強い味がないぶん、ミディアムボディのワインの方が素材の差を感じやすいです。誤魔化しがききません。良いところも感じやすいのですが、悪いところも感じやすいのです。
 
 

ミディアムボディ好きの理由とは

 
どっしり濃厚なワインより、適度に軽い方が好き。だからミディアムボディを選ぶ
こういう方はワインの消費量が多い方により割合が高いと感じています。ここにワインのプロも含まれます。
  
昔はフルボディの濃いワインを好んでいたけど、年をとるにつれてしんどくなってきた
よく聞きます。
もちろんたくさんのワインを飲んだうえで「フルボディが好き」という方もいますが、ミディアムボディに移行していく方が多いように感じます。
 
ミディアムボディは決してフルボディの下位互換ではありません。選ぶ理由があります
ではどうやってミディアムボディであることを判別して選べばいいのでしょうか。
 
 

明確な基準がないワインの「ボディ」、まずはアルコール度数に注目

 
フルボディ、あるいはミディアムボディの赤ワインを飲みたいとき、未飲のワインについてどう見分ければいいのでしょうか。
まず知ってください。フル・ミディアム・ライトというボディ表記に、明確な基準はありません。そもそもボディの定義すらあいまいなのですから。
 
販売者Aが「フルボディ」と表記し、ソムリエBが「ミディアムボディ」と説明する。そんなことは当然あります。
その上でなるべく自分が期待するボディ感のワインを選ぶポイントは、アルコール度数に注目することです。
 
 

まずはアルコール度数に注目

 
ワインのボディは単一の要素では決まりません。その上でそれに最も強く影響するものを挙げるなら、アルコール度数です。
 
ワインのアルコール度数は意外と様々です。糖分の残っていない辛口赤ワインに限った話でも、12~16%ほどの幅があります。稀にこれ以上・これ以下のものもあります。
たかが4%と思うことなかれ。1%の違いでもその印象はずいぶん違うものです。
 
 
アルコール度数が高いことによる味わいの特徴は、アルコールの「熱さ」に近い刺激や舌で感じる重量感、ほのかな甘みといったもの
またそれは同時にブドウの熟度が高いことを意味するので、熟したフルーツの濃密な甘い風味を持つことが多いです。
 
詳しくは高アルコールワインの特集でご紹介しております。
 
結果としてアルコール度数が高いワインはフルボディと判断されることが多いです。具体的にはアルコール14%がおおよそのボーダーでしょう。
ミディアムボディの赤ワインを選びたければ、12~14%くらいのアルコールの赤ワインを選べばいいのです。
 
 

アルコール度数を知ることの難しさ

  
アルコール度数は必須記載事項であるため、ワインのラベルには必ず書いてあります。
しかしネット通販においてそれを知るのは簡単ではありません。多くのサイトで未記載だからです。これは決して公開したくないからではありません。単純に手が回らないからです。
 
多くのワインにおいてアルコール度数はヴィンテージ毎に変わります。0.5~1.0%程度の前後は当たり前。それを全ての商品についてボトルを目視して確認し入力するのは、なかなか人件費がかかります。ワインの保管・発送を外部倉庫に委託しているショップならなおさらです。輸入元から情報が提供される場合もありますが、会社によりまちまちです。
 
 
当店のようにワイン画像をバックラベルまで載せていると、写真で確認できる場合もあります。しかしそれも全てとは言えません。
 
さらに言うと、表記されているアルコール度数はあまり正確ではありません。日本では±1%の誤差が許容されています。そのため表記も0.5%刻みであることがほとんどです。
アルコール度数から味わいを推測するのには、あいまいさがどうしても伴います。
 
 

品種や産地も絶対ではない

 
ワインを選ぶ初歩はブドウ品種の特徴を知ることですが、品種でボディを推測することに関しては決して絶対ではありません
一般にカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、シラーといった品種は、フルボディの赤ワインになりやすいと言われます。しかし産地や醸造家の目指す味わいによっては、ミディアムボディに仕上げることもできます。
ピノ・ノワールは軽めの口当たりになりやすい品種です。しかし中にはアルコール15%以上で風味の強さを持つワインもあります。
 
 
同じ品種で比較するなら、一般に温暖産地の方がブドウの熟度が高くフルボディ寄りの味わいになります。しかし温暖産地の土着品種の中には、酸味を保ちやすく軽やかな味わいに仕上がるものもあります。
 
品種や産地はボディを判断するのに役立ちますが、絶対でないことは知っておきましょう。
 
 

ちなみにライトボディの赤ワインは?

 
アルコール度数による目安に従うなら、「ライトボディ」と表記されるワインはほとんどありません。完熟したブドウを使ったアルコール11%以下の赤ワインとなると、甘口ワインが大半。辛口の赤ワインは基本的にミディアムボディ以上なのです。
アルコール11%を超えている赤ワインの中でも、風味に乏しく口当たりが軽いものを「ライトボディ」と表記することがあるくらいです。それらも人によっては「ミディアムボディ」と表記するかもしれません。
 
以前はボジョレー・ヌーヴォーがライトボディの代名詞でしたが、温暖化が進んだ近年はブドウがしっかり熟します。十分ミディアムボディの赤ワインと言える飲みごたえがあります。
 
 

ミディアムボディの赤ワインを見つけやすいブドウ品種とおすすめワイン

 
先述のとおりピノ・ノワールはミディアムボディの赤ワインを見つけやすい品種です。一方で3000円予算で抜群に美味しいものが見つけにくい品種でもあります。また酸味が高くなりやすい品種なので、それを嫌う人もいるでしょう。
ミディアムボディの赤ワイン、すなわちピノ・ノワールでは、最初からピノ・ノワール特集をすればいい。それじゃあボディに注目してこの記事を読んでもらっている価値がない。
ミディアムボディになりやすい品種の赤ワインとして、ピノ・ノワールとそれ以外のものもあわせて、2本ずつご紹介します。
 
 

【ピノ・ノワール】品種の"らしさ"を低価格で求めるなら注目!

 
ピノ・ノワールは人気の品種。この品種が特別好きでなくとも、「何度かは高級ピノ・ノワールを飲んで美味しく感じた」って方は多いのでは?
価格の差が味に現れやすい品種だからこそ、過去の美味しかった記憶と比べてしまうかも。普段飲みの価格で選ぶ際は真剣に選ばないと「安いから仕方ないにせよ、ちょっとがっかり」になりがち。その点ドイツは気候的にピノ・ノワールらしさが手ごろな価格でもきちんと感じます。軽めの口当たりと上品な酸味はほぼ約束されており、アルコール14%に届くものはかなり稀です。
 
むしろアルコールが低すぎるのを避けた方がいいでしょう。この「シャーレス」は13%前後なのでちょうどいい高さです。涼しい環境で時間をかけてブドウが熟すからか、この価格にしては風味の複雑さが際立っています。お買い得感の強い1本んです。
 
 

【ピノ・ノワール】淡い味わいなのに奇跡の完成度!

 
こちらは人によっては「ライトボディ」と表記するかもしれないくらいに繊細な味わい。果皮からの風味や色素の抽出をかなり穏やかに行っています。3000円程度の低めの価格帯でこのつくり方をすると、「薄くて酸っぱいワイン」になってしまう危険があります。だからこのタイプは珍しい。
 
なのにこのワインは上手につくっています。栽培や醸造の荒さを感じない、透明感のある味わい。香りのボリュームや余韻の長さは3000円台として決して飛びぬけてはいません。色合いのとおり口当たりは軽めなのに、十分な満足感のある風味の広がり。奇跡のバランスです。
 
 

【カベルネ・フラン】花束のような華やかさ

 
よく見かけるのがボルドーワインのブレンド品種であるため、「力強くフルボディ」という印象を持っているかも?でも実際にカベルネ・フランは、アルコール度数以上に軽やかに感じる品種です。カベルネ・ソーヴィニヨンほどのボディの強さがない代わりに、その香りは花を想わせる華やかさがあります
ほぼミディアムボディと思っていいでしょう。ナパ・ヴァレーやボルドーなどの5000円を超えるようなものでないと、なかなかフルボディとは言えません。
 
特に樽熟成を行っていないものは口当たりの軽快さが特徴。繊細で美しい酸味を持ちます。ピノ・ノワール好きへの意外な伏兵かもしれません。
 
 

【マスカット・ベーリーA】イチゴのようなチャーミングな風味が魅力

 
日本の固有品種である「マスカット・ベーリーA」を選べば、ほぼ間違いなくミディアムボディです。
「キャンディ香」と呼ばれる特徴的な香りが出すぎると、苦手に感じる人も多いでしょう。あまり口当たりが軽すぎても、酸味とのバランスがとれず酸っぱい印象になってしまいます。
でもこのワインは別。畑の持ち主の名を記しているだけあり、ブドウの上質な部分だけを使っています。樽熟成によりボディ感を補強しており、ほどよいボリューム感。イチゴのようなチャーミングな風味を感じます。
 
12%の低めのアルコール感は(2021VT)、濃厚ワインとまた違った魅力を感じさせてくれるはずです。
 
 

品種で「フルボディ」と決めつけられない例とおすすめ銘柄

 
一般的にフルボディの赤ワインをつくるブドウ品種でも、畑選びと醸造法を工夫してあえてミディアムボディの赤ワインに仕上げられているものもあります。生産者が「その方が美味しい」と考えるからです。
 
その品種が好きだけど、今日は蒸し暑くて少しあっさり目のものが飲みたいとき。
自分の中のイメージと比べて、ギャップと多様性を感じたいとき。
 
ぜひ意外性のあるこれらのワインを選んでみてください。
 
 

【シラー】この品種を見直すだろうクール・シラー

 
シラーはブドウの知名度の割に、それほど人気がないように感じます。少なくとも当店の売り上げ上はそうですし、輸入元さんにも売るのが難しいという話を聞きます。
偉大なワインを造り得るのは間違いない。一方でその濃密なスパイス感のある風味や重厚なボディ感は、「気軽に開けよう」とはなりにくくいのでは。飲むのに構えてしまいがちなのかなと推測します。
 
そういう方に試してもらいたいのが、アルコール度数低めのクール・シラー。例えばこのワインはアルコール12.5%(2022VT)と、シラーとしてはかなり低めです。風味には熟したベリー感よりもスミレの花のような繊細な香りが強く感じます。口当たりは適度な重量感で、濃厚さはなし。そのためやや高めの酸味が上品に際立ちます。
 
このバランスなら、ミディアムボディ好きの方も飲み疲れとは無縁に、いつの間にか飲みほしていることでしょう。
 
 

【メルロー】ボルドーワインは濃くて力強い?

 
「ボルドーワインは濃くて渋くて力強い」そういうイメージをお持ちの方もいらっしゃるかも。きっとそれは、高級品においてブルゴーニュと対比したときのイメージではないでしょうか。
確かに高級ボルドーワインは強い渋味を持ちますし、新樽100%熟成のものも多く風味も濃密です。
しかし低価格帯に比べると、ミディアムボディでどちらかというと繊細な味わいであるものが圧倒的に多いです。
 
3000円以下の低価格帯のものは、タンニンもそう多くない。すぐ消費しても美味しいようにつくられています。
メルローは濃密なフルボディのワインもつくれますが、このワインは適度な重量感。程よい酸味と渋味が、夕食時のワインとして料理を引き立ててくれるでしょう
 
 

品種からはなかなか選べないミディアムボディの赤ワイン

 
ブドウ品種からワインを選ぶ方法は分かりやすい。しかし「知っている品種しか選べない」という欠点もあります。例えばこの2本。品種から選ぶ際に、「この品種で美味しそうなのないかな~」と候補に挙がることはまずないでしょう。
2本とも軽く心地よい飲み口で、ミディアムボディ好きならきっと気に入るでしょう。
 
 

【ブラケット】甘口のスパークリングをつくる品種で・・・

 
「ブラケット・ダックイ」というイタリアのDOCG(※)は、ソムリエ試験の際に丸暗記したっきり触れる機会がほとんどないワインです。基本はランブルスコみたいな赤の微発泡ワインなのですが、そのブドウを辛口赤ワインに仕上げたものがなかなかうまい!輸入元さんのおすすめで試飲してビックリしました。
 
香りの華やかさと上品な酸味は、ピノ・ノワールとも共通点があります。華やかな香りとスムースな口当たりで、ついつい飲みすぎそうな危険な味わい。いろいろなワインとの出会いを楽しむ方にとっては、見逃すべきでない面白さですよ!
 
 

【ポルトギーザー】飽きの来ないドイツ人の普段飲み

 
土着品種の中にはよく「多収量品種」と呼ばれるものがあります。
たくさん実を付け、収量を絞らなくても十分に糖度が上がる。それだけ聞くととてもいい品種のように思えます。しかし主に地元消費用のワインとされて輸出されないのには訳があります。
香りのボリュームや複雑さ、余韻の長さや熟成ポテンシャルといった点で、国際品種に勝てないのです。
 
でも3000円くらいの予算なら、国際品種とてとびぬけてすごいワインはそうそうありません。
なら多収量品種でもバランスよく仕上がってさえいれば、家飲み用として十分楽しめるものができるはずです。力強くもとりわけエレガントでもありませんが、コンパクトにまとまった悪いところのない味わいです。
 
特徴が強くない、飽きにくい味わい。こちらはどちらかというと、「お気に入りのワインを見つけたら何度もリピートする」という方にこそ試してもらいたいです。
 
 

あえて「ボディ」に注目して柔軟なワイン選びを

 
自分でワインを選び慣れてくると、ボディ表記をあまり気にしない傾向があると思います。
それは今回ご紹介したとおり、ボディによる分類は定義も基準もあいまいなものだから。それにたくさんのワインを飲めば、「フル・ミディアム・ライト」の3段階ではとうてい分類できないほど、赤ワインの味わいは多様性に富んでいることを感じてくるからです。
 
それでもボディ表記は決して無意味ではありません。なんとなくでもワインの味わいを伝える上で、便利な表現です。
だから広くワイン説明に表記され、プロの評論家もワインのレビューでボディについて触れるのです。
 
 
好きな品種や産地が分かってくると、ついそればかりを選びがち。ハズレが少ないのはいいのですが、面白みに欠けるかも。
改めてボディに注目して選ぶことで、意外性のある好みのワインに出会えるかもしれませんよ?
 





※投稿に記載しているワインのヴィンテージ・価格は執筆時のものです。現在販売しているものと異なる場合があります。
購入の際は必ず商品ページにてご確認ください。




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