《ガメイについて》
一部の愛好家を除いて「ガメイといったらボジョレー・ヌーヴォーで11月に飲むもの」でしょう。新酒として楽しむために「マセラシオン・カルボニック」という手法で醸造するため、ワインは軽やかでチャーミングな風味を持ちます。
それに対して伝統的な手法で醸造するガメイは、酸味も渋みもしっかりとした熟成能力のあるワイン。力強さを持つタイプもあります。
このガメイはマセラシオン・カルボニックの手法を一部採用し、ブドウのフルーツ感を全面に引き出したスタイル。オーク樽は使わずにステンレスタンクで発酵・熟成を行っています。それがこのあふれんばかりの果実感につながっています。
《テイスティングノート》
凝縮感のある赤いベリーの豊かなアロマ。ボジョレー・ヌーヴォーよりも少し重心の低い、飲みごたえのある果実味を持ちます。キレイな酸味を持ちますが、果実味が前に出てくるため「酸っぱい」と感じる人は少ないであろうバランス。ボジョレー・ヌーヴォー好きの次の1本としてもおすすめです。
《生産者について》
シャトー・ド・ベル・アヴニールは1850年代に設立された生産者であり歴史が長いのですが、ワインづくりの点では現在のオーナーが引き継いだ2019年のスタートと言っていいでしょう。エマニュエル・ベルトラン氏は「ワインはバランス、ピュアさ、複雑さ、ハーモニーが大切」という信念のもと、有機栽培を始めます。
Beaujolais Village Gamay Noir Chateau de Bel Avenir