ジャンシス・ロビンソン氏、ヤニス カラカシスMWも絶賛する注目のワイナリー、アオトン・ワイナリーがあるのはアテネとアテネ国際空港の間に位置するパイアニア村。現在のオーナーは2代目のギニス・ソティリス氏。ギリシャ国内の醸造学校で唯一のアテネ農業学校を卒業し、祖父からワイナリーを引き継いでいます。
乾燥した海風が吹くアティカ半島ではブドウの病害が少なく、有機農法にも適した環境で、主にギリシャの伝統的な土着品種を栽培しています。
2007年ヴィンテージがギニス氏の初めのヴィンテージですが、その後、2009年ヴィンテージで現在のスタイルにぐっと近づきました。納得のいかなかった年はコペラティブに売ってしまい、自社ブランドとしてのワイン造りを行わないという徹底ぶり。世界的な注目が集まり、今後も期待できるワイナリーです。
「ギリシャで4000年もの歴史を持つサヴァティアノ種」
アッティカのメソギアランドでは約4000年も栽培されているサヴァティアノ種。その伝統的な品種を丁寧にナイトハーヴェスト。定温に保ちながら回転式プレス機でスキンコンタクトを行っています。自然酵母で発酵させた後は6カ月間シュールリー、バトナージュを行いながら自然なマロラクティック発酵。サヴァティアノ種の特徴を表現するため、自然なアプローチで造ったこのキュベは、口当たりの良い酸とナッツの風味、深い果実の味わいを感じます。年間本数10,000本。
雑誌WINE WHAT2020年1月号掲載
Aoton Winery Savatiano