《生産者のストーリー》
カトレアのオーナー醸造家、ビビアナ・ゴンザレス・レーヴ氏が生まれ育ったのはコロンビア。
よくあるようにワインとブドウ畑に囲まれて育ったわけではなく、父親がたまに口にする程度。代わりにあったのは暴力と麻薬と誘拐だったそうです。
そんなわずかな機会からワインに夢を抱き、フランスに渡航。そこで人生が決まったといいます。
コニャック地方とボルドー地方の大学で栽培・醸造を学び、まずはフランスで酒豪。その後カリフォルニアや南アフリカなどでも経験を積みます。パルメイヤーがソノマで設立した「ウェイフェアラー」に当初から参画。2012年に自身のブランド「カトレア」をつくり始め、現在はそれに専念しています。
2015年にはサンフランシスコ・クロニクル紙にてワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
けっして楽な道のりではなかったでしょう。勤勉さ、粘り強さ、誠実さ、卓越性への追求。それらをもって困難を乗り越え、高い評価を受けるカトレアのワインが誕生しました。何より重視するのはブドウ栽培。いかに手をかけ苦労し妥協しないか。そのブドウ畑からしかユニークなワインは生まれないと考えています。
ラベルに描かれるのはコロンビアの花である「カトレア・トリアネー」です。
《このワインについて》
ソノマ・コースト内、冷たい霧が流れ込む冷涼地区にあるいくつかの畑からセレクトしてつくります。
ワイン名が「No.5」であるのは、シャネルの香水「No.5」のように輝いてほしいという願いから。2017年ヴィンテージからつくっています。
白桃やライムの皮のようなアロマに、砕けた石のような鉱物的なニュアンスが加わります。口に含めば酸味の高いリンゴのような風味もあり、芯の通った上品な酸味が引き締めます。塩味のような余韻が長く続く点で、カリフォルニアのシャルドネとしては特異な存在です。
このエレガントで豪華な味わいは自分や誰かへのご褒美にピッタリ。故郷から遠く離れたカリフォルニアの地で成功をおさめだ彼女に重ね、何か節目のご褒美に開けるのはいかがでしょうか。
Cattleya Chardonnay Sonoma Coast Cuvee Number Five