「毎年11月に話題となるワイン、ボジョレー・ヌーヴォー。あなたはスラスラ説明できますか?このガイドでは初心者にもわかりやすく、豆知識や楽しみ方を丁寧に解説します。飲む際に役立つ情報を知っておけば、会話の場で注目を浴びること間違いなし!この秋ワインの知識を少しだけ深めて、ワインを嗜むオトナになりませんか?
ボジョレー・ヌーヴォーの概要
まずは基本的なボジョレー・ヌーヴォーに関する基本的な疑問に答えます。あなたの周りの人に、明日自慢できる豆知識があるかもしれませんよ?
ボジョレー・ヌーヴォーとは
そもそもボジョレー・ヌーヴォーってなに?
「ヌーヴォー」とは英語にすると「NEW」。 つまり新酒のことです。
その年に取れたブドウをつかったできたてほやほやのワインです。
フランスのボジョレー地区の新酒がボジョレー・ヌーヴォーです。
その年に取れたブドウをつかったできたてほやほやのワインです。
フランスのボジョレー地区の新酒がボジョレー・ヌーヴォーです。
KATAYAMA
フランス語⇒カタカナの表記のゆれ
「ボジョレー・ヌーヴォー」とか「ボージョレ・ヌーボー」とかいろいろあるけど、どれが正しいの?
なんでもいいっす!
フランス語の「Beaujolais Nouveau」をカタカナに表した際の表記の揺れです。
だからどちらも正しいと言えるし、どちらも厳密には正確ではない。
全部一緒なので気にしなくていいですよ。
フランス語の「Beaujolais Nouveau」をカタカナに表した際の表記の揺れです。
だからどちらも正しいと言えるし、どちらも厳密には正確ではない。
全部一緒なので気にしなくていいですよ。
KATAYAMA
ボジョレー地区とは?
ボジョレー地区ってどこにあるの?
フランスの生産地域の分類でいうとブルゴーニュ地方の中にあります。
ただ栽培面積でいうと、ボジョレーだけでブルゴーニュ全体の1/3もあります。主要なブドウ品種も違うので、ブルゴーニュとは別物として考える場合もあります。
ただ栽培面積でいうと、ボジョレーだけでブルゴーニュ全体の1/3もあります。主要なブドウ品種も違うので、ブルゴーニュとは別物として考える場合もあります。
KATAYAMA
ボジョレー・ヌーヴォーの発売日
発売日(解禁日)はいつなの?
2024年は11月21日の木曜日です。
KATAYAMA
年によって違うの?
はい。ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は、11月の第3木曜日と決まっています。だから日にちはカレンダーによって変わるということですね。
KATAYAMA
どうして日にちじゃなくて曜日なの?
日にちで決めると解禁日が日曜日や月曜日ということもあるじゃないですか。地域によっては土日は配送業者が休みなこともあり、解禁日前日にワインを用意するのが難しいこともあります。だから曜日で固定しているんです。
KATAYAMA
なるほど~
解禁日が決められている理由
なんで解禁日があるの?
品質保持のためですね。
スーパーでも「初物」とか旬の食材が並び始めるとつい食べたくなるじゃないですか。
スーパーでも「初物」とか旬の食材が並び始めるとつい食べたくなるじゃないですか。
KATAYAMA
サンマの初競りとか毎年ニュースになりますよね
今年の新酒というのも新しいもの好きには魅力的です。他のワイナリーに先駆けて発売すれば、それだけ売りやすい。
KATAYAMA
タイミングは自由に出荷したらダメなんですか?
早く出荷するのが目的になって、それで品質が二の次三の次になるのを恐れているんです。買って飲む人も喜ばないし、ブランドイメージが下がるから他のワイナリーにとっても不利益です。
KATAYAMA
だから解禁日を決めるんですね。
11月の第3木曜日なら、出荷競争にならずに十分品質にこだわったものがつくれるだろう。そう考えて決めたのでしょうね。。
KATAYAMA
美味しさのためなんですね。
他にも「一斉に発売した方がイベントになって注目が集まる」ってマーケティング上の理由もあるでしょう。
KATAYAMA
ボジョレー・ヌーヴォーの相場価格
ボジョレー・ヌーヴォーって結構価格に違いがありますよね。いくらくらい出せば安心なの?
750mlの通常サイズについては、調べたところ3000~4000円の価格帯がボリュームゾーン。3500円前後が平均価格ではないでしょうか。2000円以下のものは容量が小さかったり、瓶ではなくペットボトルに入れることでコストダウンしてる場合があります。
KATAYAMA
それじゃあ3500円くらい出せば間違いなし?
もしも口に合わなかったときに、「どうせならもっと奮発しておけばよかった~」という後悔はないですね。ただその年ごとの出来は到着してみないとプロもわからないので、最後は「開けてみてのお楽しみ」です。
KATAYAMA
ボジョレー・ヌーヴォーの味わい
ボジョレー・ヌーヴォーはどんな香り・味のワインなのでしょうか。
お店に行けばたくさんの種類が並んでいますが、何が違うのでしょうか。
たくさんのボジョレー・ヌーヴォーの違い
お店に行ったらいろいろな種類のボジョレー・ヌーヴォーが予約受付中。何が違うの?
ボジョレー・ヌーヴォーというのは、日本でいうなら「琉球泡盛」みたいなもの。どこでつくるか・どうやってつくるかが決まっているワインの総称です。だからたくさんの生産者・メーカーがいるんです。その違いですね。
KATAYAMA
なるほど。ラベルが違えばつくっている人が違うんだ。
「ボジョレー・ヌーヴォー」と「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー」
「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー」って書いてあるものもあるけど、あれは何が違うの?
「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー」、長いのでここでは単に「ヴィラージュ」といいますね。これもボジョレー・ヌーヴォーの仲間です。違いはヴィラージュの方がより上級なことです。
KATAYAMA
何が違って上級なの?
ボジョレー地方の中で昔からよりいいワインをつくるとされていた地区が「ボジョレー・ヴィラージュ」と定められています。その地区内の畑のみから新酒をつくれば、「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー」なのです。
KATAYAMA
そんなに美味しさ違うの?
同じ生産者が「ボジョレー・ヌーヴォー」と「ヴィラージュ」とつくっていて、2本を並べて飲み比べたなら、少し違いを感じます。やっぱりヴィラージュの方が美味しいです。一概に言えませんが、余韻の続き方や香りの複雑さに差が出る印象ですね。
KATAYAMA
じゃあ「ヴィラージュ」の方を買うべき?
生産者が違って価格が違えば、必ずしもヴィラージュの方が美味しいということはないです。それに「ヴィラージュ」かどうかって、割と価格差がないんです。
どっちも売ってて値段差が200~300円程度なら、「ヴィラージュ」を買うことをおすすめしますが、「ヴィラージュじゃないなら買わない方がいい」ってことはないです。
どっちも売ってて値段差が200~300円程度なら、「ヴィラージュ」を買うことをおすすめしますが、「ヴィラージュじゃないなら買わない方がいい」ってことはないです。
KATAYAMA
ボジョレー・ヌーヴォーの典型的な味わい
そりゃあ生産者によって味が違うのでしょうが、ボジョレー・ヌーヴォーはだいたいこういう味わいっていうのはありますか?
一言でいうならフレッシュ&フルーティー
KATAYAMA
もっと詳しく表現すると?
イチゴをはじめとした赤いベリーの香りの奥に、ほのかにバナナのような香り。
渋味はほとんどなく、軽い口当たり。程よいフレッシュな酸味が全体をイキイキとさせる。
これが典型的なボジョレー・ヌーヴォーの味わいです。
渋味はほとんどなく、軽い口当たり。程よいフレッシュな酸味が全体をイキイキとさせる。
これが典型的なボジョレー・ヌーヴォーの味わいです。
KATAYAMA
ボジョレー・ヌーヴォーはどうして初心者向き?
ボジョレー・ヌーヴォーは初心者も飲みやすいワインなの?
赤ワインにおいて初心者に嫌われやすい味わいがない。そういう意味でボジョレー・ヌーヴォーは「飲みやすい」といえるでしょうね。
KATAYAMA
「嫌われやすい味わい」って?
一番は渋味。ボジョレー・ヌーヴォーはその製法ゆえにほとんど渋味がありません。ギュっと歯茎が引っ張られるような刺激がないので、ワインに不慣れな方にとっても楽しみやすいワインです。
KATAYAMA
じゃあワインをほとんど飲んだことのないっていう後輩を誘っても大丈夫?
もちろん!ぜひ一緒に楽しんでください。
ボジョレー・ヌーヴォーは渋味は控えめながら、香りのボリュームはそこそこあります。しかもフルーツを思わせるキャラクターでシンプル。「これ、イチゴっぽい香りしない?」なんて話しながら飲めば、ワインに興味を持ってもらえるきっかけになるかもしれません。
ボジョレー・ヌーヴォーは渋味は控えめながら、香りのボリュームはそこそこあります。しかもフルーツを思わせるキャラクターでシンプル。「これ、イチゴっぽい香りしない?」なんて話しながら飲めば、ワインに興味を持ってもらえるきっかけになるかもしれません。
KATAYAMA
難しくないかな?
香りの感じ方は個人差があるので、押しつけはよくありません。ただ、「ブドウからできているお酒に、他のフルーツの香りがする」って驚きかも。ワイン通からしたら当たり前ですが、ワインに親しみのない方には物珍しいはずです。
KATAYAMA
2024年の出来栄えはいかに?
今年のボジョレー・ヌーヴォーの味は期待できるのかな?
まだ詳細なレポートが届いているところは少ないのですが、無条件に「美味しそう」とは言えないですね。
KATAYAMA
というと?
今頂いている資料によると、2024年の春から夏の天候は次の通り
KATAYAMA
4月~5月 | 雨続きで日照が少なかった。農家はカビ病の対策に忙しい。 |
6月 | 5月に引き続き雨が多く気温の低い日が続いた。病害の対策に労力が必要。また部分的に雹の被害が出た。 |
7月 | これまでよりは雨は少なかったものの、病気の対策は相変わらず必要。しかしこれまで雨が多かったために、昨年のような干ばつの心配は全くなし。後半になると晴天が戻ってきた。 |
8月 | ほとんど雨が降らず、ブドウの色づきが順調に進んだ。ただし地区によっては雹の被害。春の時期に成長が遅れたため、収穫は9月中旬になる見込み。 |
9月 | これまでと同様、9月も雨が度々降りました。収穫したブドウは非常にフレッシュさにあふれるものになりました。 |
こう見るとカビ病の被害が心配ですね。
KATAYAMA
それってワインが美味しくなくなるってこと?
それ自体は心配ありません。カビに侵された房は落としてしまうので、ワインになることはないです。ただし収穫量は減ってしまいます。
KATAYAMA
今年はどんな特徴になりそう?
春から初夏に土壌が水分を蓄えているので、果実の凝縮感がとりわけ高いタイプにはならないでしょう。みずみずしくジューシーな味わいに仕上がるのではないでしょうか。
KATAYAMA
KATAYAMA
こちらの記事には「果実踊る味わい」と表現されていました。新酒らしいフレッシュ感にあふれるものになりそうですね。
そう聞くと美味しそう!
しっかり健全なブドウを収穫するのが難しい年だったはずです。こういう年は生産者の腕前によって差が出やすいです。今年は安い銘柄の冒険は控えめにした方がいいでしょう。去年までに飲んで美味しかったものをリピート。もしくは相場と同じかちょっと高めのものを狙うのがおすすめです。
KATAYAMA
なるほど、慎重に選ぶべき年なんですね。
COCOSで売っているボジョレー・ヌーヴォー
COCOSではどんなボジョレー・ヌーヴォーが入荷するの?それぞれどう違うの?
今年ご紹介するボジョレー・ヌーヴォーはこの5種類です。
KATAYAMA
毎年仕入れの本数が最も多いボジョレー・ヌーヴォー。平均と比べて果実味の凝縮感がやや高い傾向があります。
ブドウの樹の樹齢が非常に高いのが、上記のワインとの違い。価格差が小さい割には、飲み比べればちゃんとこちらの方が美味しいです。個人的には断然この「サントネール」推し。
新酒だけでなく、船便で輸入される普通のボジョレーも人気な生産者「シャトー・カンボン」。生産者としての格が一段階上なので、ワインもなかなか高価ではありますが、余韻の長さや香りの複雑性が違います。
今年は高級品も仕入れます!世界一高いルロワのワインも、ボジョレー・ヌーヴォーなら手が届く。中には新酒としては飲まず、あえて熟成させて飲むなんて人も。
ワイングラスに2杯分弱。たくさんは飲めない一人暮らしの方に強い味方です。ぜひついで買いに。
ボジョレー・ヌーヴォーは赤ワインだけ?
ボジョレー・ヌーヴォーに白ワインはないの?
はい。新酒として販売するボジョレーのワインは、白をつくってはいけないと決まっているんです。当店で扱いはありませんが、ロゼワインならありますよ。
KATAYAMA
そうなんだ~。私、白ワインが好きなのに。
ボジョレー・ヌーヴォーは一般的な赤ワインのように渋味がありません。なので白ワイン好きにも楽しんでいただけるでしょう。 加えて提案です。ボジョレー・ヌーヴォー以外の白の新酒を楽しんでみませんか?
KATAYAMA
え?そんなのあるの?
ボジョレー・ヌーヴォー以外の新酒
白ワインがお好きなら、オーストリアの新酒である「ホイリゲ」と、日本の新酒も白ワインがつくられますよ。赤ワインとあわせてご紹介します。
KATAYAMA
へ~こんなのもあるんだ。11月11日発売ってことは、ポッキー&プリッツの日だ!
プリッツ片手に楽しむのもいいかもしれませんね。フレッシュな風味で元気な味わいですよ。
KATAYAMA
日本の新酒もあるんですね!
日本は厳密に解禁日が決まっているわけではないですが、生産者で話し合って「11月3日は山梨の新酒」って制定したそうです。甲州の白ワインはちょっと甘口ですね。初心者も楽しみやすい、やさしい甘さですよ。
KATAYAMA
一番早く飲める新酒は?
イタリアの新酒である「ノヴェッロ」です。ボジョレー・ヌーヴォーよりも一段階濃くて、毎年人気ですよ。
ただノヴェッロは数年に1回くらいは到着が遅れます。それくらいギリギリの輸送なんでしょうね。
「ハロウィーンパーティーに」と考えるなら予備のワインも用意しておいたほうがいいでしょう。
ただノヴェッロは数年に1回くらいは到着が遅れます。それくらいギリギリの輸送なんでしょうね。
「ハロウィーンパーティーに」と考えるなら予備のワインも用意しておいたほうがいいでしょう。
KATAYAMA
ボジョレー・ヌーヴォーの位置づけ
ボジョレー・ヌーヴォーって人気のワインなの?
たくさん売れるワインが「人気」と考えるなら、間違いなく大人気のワインです。かつてほどの熱狂ぶりはなくなったとはいえ、1年間でトップクラスにワインが売れる時期であることは間違いないです。
KATAYAMA
初心者からしたらまあまあ高いワインだけど、ボジョレー・ヌーヴォーって高級酒なの?
決して高級ワインではありません。今年の収穫を祝う祭りの酒であり、むしろ安酒の扱いです。輸送費と販売コストの関係で高くなっているだけです。
KATAYAMA
じゃあ他にももっと美味しいワインはたくさんあるんだ。
まさにその通り。ボジョレー・ヌーヴォーよりももっと香りが複雑なワイン、飲みごたえのあるワイン、口当たりが滑らかなワイン・・・いくらでもあります。
ボジョレー・ヌーヴォーを年に一度のワインを飲む機会にしない。ボジョレー・ヌーヴォーを入口としていろいろなワインを楽しんでほしい。それがワインを紹介する者としての心からの願いです。
ボジョレー・ヌーヴォーを年に一度のワインを飲む機会にしない。ボジョレー・ヌーヴォーを入口としていろいろなワインを楽しんでほしい。それがワインを紹介する者としての心からの願いです。
KATAYAMA
ボジョレー・ヌーヴォーをより美味しく楽しむコツ
せっかく手に入れたボジョレー・ヌーヴォー。なるべく美味しく飲みたいものです。
その際に気を付けるべきことはなんでしょうか。
より美味しく飲む3つのポイント
ボジョレー・ヌーヴォーを美味しく飲むために気を付けるポイントは?
美味しく飲むために気を付ける点は、大きく次の2つ。
ワイングラス、温度です。
ワイングラス、温度です。
KATAYAMA
ボジョレー・ヌーヴォーに適したワイングラスとは
ワイングラスで飲むのは重要なの?
ワイングラスはその要領に対して少な目にワインを注ぎます。ワインの豊かな香りを、グラスの中に閉じ込めるためです。
香りの印象は決して鼻で感じるのみにあらず、口に含んで感じる印象も左右します。
香りの印象は決して鼻で感じるのみにあらず、口に含んで感じる印象も左右します。
KATAYAMA
やっぱりワイングラスは買った方がいい?
コップで飲むのに比べたら、ワイングラスで飲むのが断然美味しいです。持っておられない方は、この機会にお近くのワインショップやホームセンターでワイングラスを入手してはいかがでしょうか。
KATAYAMA
でもワイングラスっていろいろな大きさとか形があるから、よくわからない。
KATAYAMA
ボジョレー・ヌーヴォーに一番適しているのは、下の写真のようなブルゴーニュグラス。丸くて背丈のひくい、容量の大きなグラスです。
しかし白ワイン用グラスも悪くありません。特に2000円程度までの手頃なワインでは、白ワイングラスの方が香りが集中してハッキリ感じられる場合もあります。
しかし白ワイン用グラスも悪くありません。特に2000円程度までの手頃なワインでは、白ワイングラスの方が香りが集中してハッキリ感じられる場合もあります。
スパークリングワイン用の細長いグラスは?
これはおすすめしません。感じ取れる香りのボリュームが下がってしまいます。
KATAYAMA
ボジョレー・ヌーヴォーの飲み頃温度
一番おいしい温度にどうやって調整したらいい?
ボジョレー・ヌーヴォーは室温よりもちょっと冷やし目が美味しいです。具体的には13℃前後。
冷蔵庫のドアポケットなどで冷やすと、7℃前後になります。それを15~25分ほど室温で保管すると、13℃くらいになります。
冷蔵庫のドアポケットなどで冷やすと、7℃前後になります。それを15~25分ほど室温で保管すると、13℃くらいになります。
KATAYAMA
飲み頃温度だとどう違うの?
飲み頃に対して低い温度の場合は、香りのボリュームが期待していたより弱いです。また、酸っぱく感じることも多いです。
飲み頃に対して高い温度では、全体的にボケた印象になります。メリハリがありません。
飲み頃に対して高い温度では、全体的にボケた印象になります。メリハリがありません。
KATAYAMA
そんなに違うんだ!
これはボジョレー・ヌーヴォーに限らずですが、温度調整はワインを味わう重要なポイントです。
KATAYAMA
ボジョレー・ヌーヴォーのペアリング
ボジョレー・ヌーヴォーにあう料理は?
普通ならここで「ボジョレー・ヌーヴォーに合う料理」などをおすすめするところ。
でもここではあえて具体的にはおすすめしません。食べたいものを食べて、好きなように飲めばいいんです!
でもここではあえて具体的にはおすすめしません。食べたいものを食べて、好きなように飲めばいいんです!
KATAYAMA
それはなぜ?
「ボジョレー・ヌーヴォーに合う料理」で検索すれば、本当に多種多様なレシピが見つかります。
その多くがプロが監修し、ちゃんと考えて試してつくられたもの。 肉・野菜・魚介料理さまざまです。
その多くがプロが監修し、ちゃんと考えて試してつくられたもの。 肉・野菜・魚介料理さまざまです。
KATAYAMA
料理のプロが提案してくれるのなら安心!
これだけ多種多様なアテが提案されているということは、ボジョレー・ヌーヴォーは広い料理とほどよく合うということ。
逆に「この料理はボジョレーと切っても切り離せない関係だ!」というほどのものには出会ったことがありません。
逆に「この料理はボジョレーと切っても切り離せない関係だ!」というほどのものには出会ったことがありません。
KATAYAMA
ボジョレー・ヌーヴォーはパーティー向けか
ワイン好きの知人を自宅に招いてパーティーするのに、ボジョレー・ヌーヴォーを出してもいいかな?
もちろん問題ありません。でも招く人がワイン通の場合は、避けるのが無難かもしれません。
KATAYAMA
それはどうして?
ワインを飲みなれている方の中には、「ボジョレー・ヌーヴォーなんてつまらない。もっといいワインを飲みたい」と考えている人も少なからずいます。湯水のごとくワインに予算をかけられる人にとっては、確かに風味のシンプルなボジョレー・ヌーヴォーはあえて飲みたい味ではないでしょう。
KATAYAMA
そんな人なんてごく一握りでしょ?
正しく。だからよほどのメンバーでない限りは、ボジョレー・ヌーヴォーは季節を彩るパーティーワインという役割もこなします。
KATAYAMA
ボジョレー・ヌーヴォーの入手方法
ボジョレー・ヌーヴォーはワインショップのみならずいろいろなところで入手できます。
解禁してから買う方法もあれば、予約することもできます。
どのように入手するのがいいのでしょうか?
ボジョレー・ヌーヴォーの購入場所
ボジョレー・ヌーヴォーってどこで買ってもだいたい一緒かな?
品質面でいえばだいたい一緒でしょう。ワインは暑さに弱いので保管環境が重要なのですが、11月はもう十分涼しいので常温保管でも問題ありませんし、つくってから飲むまでの期間も短いです。
KATAYAMA
じゃあコンビニなどで買うのもきっちりしたワインショップで買うのも一緒と。
全く同じ銘柄で比べたら、わかるほどの差はないと思います。もちろんコンビニはちょっとだけ値段高めですが。でも売っている銘柄の傾向は違います。
KATAYAMA
どう違うの?
コンビニとかスーパーに供給するには、かなりの数をそろえないといけないんですよ。それだけ大規模につくれるワイナリーは限られてきますし、それを輸入して販売できる輸入元も大手だけ。たいてい有名ビールメーカー傘下のインポーターです。
KATAYAMA
ワインショップだと品揃えが違うの?
やっぱり専門店は「スーパーで売っているのと同じものは置きたくない」みたいな意地があるんで。小さな生産者が少量つくったものを、小さなインポーターが輸入したものの方が紹介したくなりますね。
KATAYAMA
やっぱり大量生産するものは美味しくないの?
そんなことないです。スケールメリットを活かせるので、むしろ安くて美味しいかも。ただ広い層をターゲットにしないと売りさばけないので、どうしても個性的で特定の人の好みに刺さる味ってのはつくりにくくなりますね。
KATAYAMA
予約のメリット
ボジョレー・ヌーヴォーは予約したほうがいいの?
「この生産者のボジョレー・ヌーヴォーが飲みたい!」というのがあれば予約した方がいいです。でも決まっていないのであれば、解禁してからでも問題ありません。どこも売り切れで買えない、なんてことはまずないです。
KATAYAMA
じゃあ別に予約しなくていいかな
お店によっては予約の特典を設けているところもありますね。「予約したらポイント〇倍!」みたいな。
KATAYAMA
例えば5倍だったとして、3000円のワインを買うなら120円の得か。うーん、どうしてもって理由には弱いかな
ネット通販で買うなら予約をおすすめします。予約しておけば解禁日に家に届きます。仕事終わりに混雑するかもしれないワイン売り場に行かなくていいです。
KATAYAMA
解禁日に飲むならそれが一番楽ちんだね!
身近な人と今年の収穫を祝おう!
ボジョレー・ヌーヴォーはボジョレー地方の新酒。今年も実ったブドウに対する喜びを、新酒を飲むことで表現するのです。
初心者にも嫌われにくい味わいですし、各種メディアでニュースに上ることで、多くの人の関心を引きます。
ボジョレー・ヌーヴォーを通して、またその次に飲むべきワインを通して、ワインに興味を持つ人が増えるかもしれません。
ワイン好きが少しずつ増えることを願って。