ワイン生産量約4200万ヘクトリットル(2019年推定 世界第2位
ブドウ栽培面積約79万ヘクタール(2017年 世界第3位
ワイン消費量約2700万ヘクトリットル(2018年 世界第2位
ワイン輸出金額約93億ユーロ(2018年 世界第1位

言わずと知れたワイン大国。9つの地域でワインが生産されており、地中海沿岸の地域を除き冷涼な生産地に分類される。 高級ワインのイメージが強いが、南部を中心に日常消費用のワインも大量に作られている。


地図 ロワール ボルドー 南西地方 アルザス シャンパーニュ ブルゴーニュ ジュラ・サヴォワ コート・デュ・ローヌ ラングドック ルーション プロヴァンス

ボルドー

フランス最大のAOCワイン(上級ワイン)の産地。大規模な生産者が多く、城でワインが作られてきた背景から、「シャトー〇〇」という生産者名が多い。生産されるワインは赤が多く、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フランなどのブレンド。渋味のしっかりとした上品な赤ワインだ。ソーヴィニヨン・ブランやセミヨンを使ったリッチな白ワインも作られている。



ブルゴーニュ

赤ワインはピノ・ノワール、白ワインはシャルドネ単一品種で作られる。その上品さは他の産地にはまねできない。ワインは畑で格付けされ、広域名>村名格>1級畑>特級畑の順に高品質・希少・高価になる。一人の生産者が畑ごとに数多くのワインを生産しているため、ワインの種類は膨大になる。南部のボジョレー地区ではガメイ種による赤ワインが生産される。



シャンパーニュ

世界一のスパークリングワイン、シャンパンの生産地。シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3品種をブレンドするのが基本。酵母由来の複雑な香りとミネラル感が特徴。シャルドネのみのものは「ブラン・ド・ブラン」黒ブドウのみのものは「ブラン・ド・ノワール」と呼ばれる。大手生産者が生産の大半を占めるが、小規模な生産者(RM)のシャンパンも今注目を集めている。



コート・デュ・ローヌ

ローヌ川沿いに広がる生産地。北部ではシラーを中心としてエレガントで力強い赤ワイン。白はヴィオニエやマルサンヌ、ルーサンヌの豊潤な白ワインが作られる。南部ではグルナッシュなどを中心とした多品種のブレンドで果実味豊かなワインが多い。ボルドー、ブルゴーニュのような派手さはないが、食事と合わせやすいワインが多い、フランス第3の生産地。



ラングドック、ルーション、プロヴァンス

フランス最大の生産量を誇る生産地。温暖な気候のもと人気ブドウ品種を大規模に生産するところが多く、コストパフォーマンスが高い。主要な品種はグルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、カリニャン、モーザックなど。暖かい地方のため、酸味は穏やかで果実味主体の味わい。プロヴァンス地方はフランス最大のロゼワインの生産地である。



アルザス

リースリング、ゲヴェルツトラミネール、ピノ・ブラン、ミュスカの4品種を中心とした単一品種のワインが多い。赤は少量であるがピノ・ノワールがつくられる。多品種をブレンドした半辛口の白ワインは「ジョンティ」と呼ばれ、多くの人に愛されるデイリーワインだ。雨が少なく乾燥しており起伏も少ないため、自然派ワインの生産も盛んだ。スパークリングワイン「クレマン・ダルザス」はスッキリとした味わいで人気。



ロワール

ロワール川沿いに1000km以上にわたって広がる冷涼な山地で、風光明媚なことから「フランスの庭」と呼ばれる。赤はガメイやピノ・ノワール、カベルネ・フラン、グロローなどが主体で玄人向けの繊細な味わい。白はソーヴィニヨン・ブラン、シュナン・ブラン、ミュスカが中心。エレガントで繊細な風味をもつワインが作られ、オーガニック農法も盛んである。



ジュラ・サヴォワ

ジュラ地方は地ブドウのサヴァニャンが有名で、ヴァン・ジョーヌと呼ばれる藁のような色のワインが特産。シャルドネも作られるが、独特な風味を持つものが多い。サヴォワ地方はアルプス山脈の麓に広がり、白ワインが中心。ルーセット、ジャケールなどの地ブドウが多い。キリっとした辛口の白ワインが作らる。





南西地方(シュド・ウエスト)

ボルドーからドルドーニュ川を遡ったところに広がるベルジュラック地区、およびガロンヌ川を遡ったガロンヌ地区では、ボルドーに似た品種が栽培される。トゥールーズ地区ではカオールの町周辺で作られるマルベックの赤ワインが有名。ピレネー地区のマディランでは、タナ種からタンニンの力強い赤ワインが作られる。



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【嫌われにくさ、完璧!】 クロード ヴァル 赤 2022

  • 赤ワイン
定価 ¥ 1,265 のところ
価格 ¥ 1,012 税込
会員特別価格 ¥ 1,012 税込
在庫切れ

《このワインについて》
このワインに関する文句があるとしたら、だいたいそれは高望みしすぎです。それくらい、1000円程度の低価格にしてよくできています。
南仏の気候に適したグルナッシュ、カリニャン、シラー、メルローをブレンド。果実味豊かなワインができあがる品種なので、この価格ながら味わいが薄っぺらくはなりません。赤ワインについて苦手とする人の多いタンニンは非常に控えめ。
香りのボリュームや余韻の長さ、個性的な風味といったところは乏しいですが、それは1000円という価格には求められないもの。値段を考えた時、嫌われる要素がないようによくつくられたワインです。

《生産者について》
ジャン・クロード・マス氏の指揮のもと、2 - 30年でとてつもない急成長を遂げたワイナリーグループ。様々なブランドを展開しており、「ラングドック=ルーションのワインで旨いの見つけたと思ったら、実はポール・マスでした」なんてことがたくさんあります。
その目指すところは「高品質かつバリュー・ワインである事」。それが実践されている証拠として、2020年ワインエンスージアスト誌の「ヨーロピアン・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。高級ワインも一部つくっていますが、その大半は1000円前後の手頃な価格帯。グループ全体でのワインの種類は、軽く100を超えるのではないでしょうか。

Claude Val Rouge

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