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安いワインはつくりません!ピノ・ノワールの銘醸地セントラル・オタゴの特徴とその選び方

2024年1月10日

安いワインはつくりません!ピノ・ノワールの銘醸地セントラル・オタゴの特徴とその選び方
 
 
ニュージーランドの南端セントラル・オタゴは、ピノ・ノワール好きは必ずチェックすべき産地です。
力強さと上品さが同居するメリハリのある味わいは、ブルゴーニュに次ぐ銘醸地としてNo.2の座を争っています。
恵まれた栽培環境と新興産地ゆえの技術の高さで、"ハズレ"と感じるようなワインがほとんどないのも安心です。
この地のワインが美味しい理由とサブリージョンによるワインの選び方をご紹介します。
 
 

世界のピノ・ノワールの中でのセントラル・オタゴ

 
セントラル・オタゴの産地としての歴史は決して長くはありません。それでも「高品質なピノ・ノワールの産地といえば?」で世界のベスト5には挙げられるはずです。
 
大きな特徴として挙げたいのは2つ。
まずは力強さと上品さが同居したメリハリのある味わい。それから品質と価格の平均値が高めであること
それはどのワインを選んでもガッカリすることが非常に少ないことを意味します。
 
 

セントラル・オタゴ産ワインの価格分布

 
楽天市場で私が検索した限り、この産地のピノ・ノワールには3000円以下のものが1本もありません
3000円台ではちらほらあるものの、ほとんどはセントラル・オタゴ以外に本拠地を置くワイナリーのもの。ワインのボリュームゾーンは5000~7000円と高額です。
一方で2万円以上のワインも1種類しか見つかりませんでした。
 
高級なイメージのあるブルゴーニュよりさらに、中~高価格帯に特化したワイン産地であることがわかります。
 
 

力強く上品な味わい

 
教科書的に「セントラル・オタゴのピノ・ノワール」というなら、酸味もアルコール度数も高い力強い味わいが特徴です。
 
アルコールは14%を超えるものもちらほらあり、カリフォルニアのソノマ・コーストでよく見かけるタイプに近い口当たりの厚みがあります。
その点で近い産地として名前が挙がるタスマニアとは違います。
 
 
しかし酸味はより高いためか、風味の甘やかなニュアンスはカリフォルニアやオレゴンなどより控えめ。
「繊細さ」という表現はあまり使わないワインが多いですが、同時に洗練された上品さも感じます
 
ある程度タンニンを感じるワインが多いように感じます。それゆえ熟成ポテンシャルは高いものが多いはず。
とはいえ現状まだほとんど「古酒」と言えるものはありません。少なくとも流通はしません。ゆえに熟成したときどこまでブルゴーニュに迫れるのかは未知数です。
 
この味わいはまずセントラル・オタゴの栽培環境によるものです。
 
 

セントラル・オタゴの恵まれた栽培環境

 
地図でセントラル・オタゴの位置を確認してみましょう。同じ緯度に陸地はほとんどありません。
チリのビオビオ・ヴァレーやアルゼンチンのパタゴニアなどわずかな面積です。
 
 
まずは赤道から離れた高い緯度ゆえに冷涼です。しかも地形の影響で乾燥しています。
 
 

山脈に守られた少ない降水量

 
ニュージーランドは島国です。
偏西風によって海から湿気がもたらされるので、ニュージーランドのワイン産地は基本的に降水量は多めです。
しかしセントラル・オタゴにおいては、西側にそってそびえ立つ南アルプス山脈が、西からの風を遮ります。3000m越えの山々を超える際に雨や雪として降り注ぐので、東側に抜ける風は乾燥しているのです。
 
 
セントラル・オタゴの中でば大きな街であるクライストチャーチには、毎年その雪の積もった山脈でスキーを楽しむ観光客がたくさん訪れます。
 
セントラル・オタゴは東に行くほど急激に降水量が少なくなり、山脈から最も離れた「アレクサンドラ」という地区では年間360mmほど。普通なら畑に灌漑(水やり)が必要なほどの少なさです。
乾燥していると自然と収穫量が下がり、風味の凝縮感が増します。さらにカビなどの病害リスクが少ないため、有機栽培を実践しやすい環境です
 
 

豊かな日照量

 
日照時間とは直射日光が地面に差し込んでいる時間のことです。光の強さの下限値がありますがここでは置いておきます。
 
地球の公転面から自転の軸が傾いています。ゆえに夏と冬で昼と夜の時間に差が生じ、緯度が高いほどその時間差は大きくなります。例えば夏至の日の出から日の入りまでの時間は、那覇では13時間47分ですが、札幌では15時間23分です。
ブドウの場合、生育期である春~秋の日照時間が重要です。仮に雨の影響を考えなければ、緯度が高い方が日照時間自体は長くなります。
 
 
しかし太陽光は雲で遮られます。セントラル・オタゴは緯度の高い乾燥した環境だからこそ、太陽光を豊かに浴びることができます
一般に直射日光がブドウに当たると、防衛反応で果皮が厚くなります。そうするとタンニンを多く含むようになり、力強く堅牢なワインをつくることができます。
 
 

日較差の大きい半大陸性気候

 
ニュージーランドはおおむね海洋性気候に分類されますが、セントラル・オタゴに関しては半大陸性気候だと言われますその気候の特徴が気温の日較差。昼間暑くて夜寒いのです
 
 
ブドウは簡単に言うと日中に光合成をおこなって糖度を高め、夜に酸を分解すると言われます。
夜の気温が高い地域だと酸味が穏やかなワインとなります。逆にセントラル・オタゴのような夜の気温が低い地域では、酸味が保たれやすいので収穫を遅くまで待つことができます。
結果としてブドウが樹になっている時間を長くとることができ、ち密に風味が詰まったワインが出来上がります
 
 

発展途上の産地

 
2022年のデータでセントラル・オタゴのブドウ栽培面積は2000ha程度。仮に面積当たりの収穫量が50hl/haであったと仮定すると、年産量は1300万本程度です。世界のワイン生産量からすると微々たる数字です。
 
セントラル・オタゴを「恵まれた環境」とするのは、「高品質なワインをつくるには」という条件付きです。
気温が低いことはそれ自体がリスク。「ブドウが十分に熟さず、薄くて酸っぱいワインにしかならなかった」では売り物になりません。霜害もあります。
 
 
さらに単純にニュージーランドの主要な都市から物理的にかなり離れています。陸の孤島と言われるほど。生産人口も極めて少ないです。
だからニュージーランドにおいてワインづくりが広まったあとも、セントラル・オタゴはしばらく手つかずでした。
 
 
※参考:NZ Wines
 

セントラル・オタゴの歴史

 
現在日本で流通しているセントラル・オタゴ産ワイン。その生産者は全て設立50年未満。多くは20年未満です。
本格的に植樹が始まったのは1980年以降で、ピノ・ノワールの産地として有名になってまだ20年程度です。
 
 

セントラル・オタゴのはじまり

 
セントラル・オタゴに最初に注目したのは意外にもイタリア人だそうで、20世紀初頭に「セントラル・オタゴがワインづくりに最も適した地だ」と記した記述があるそうです。
しかしその後50年以上にわたって、商業的にブドウが植えられることはありませんでした。
 
 
原因はわかっていないそうですが、フランスなどから持ち込んだ苗木が根付いて育たなかったそうです。
 
苗木の改良により、商業的な栽培が可能になったのが、20世紀も終わりになってからなのです。
 
 

セントラル・オタゴのパイオニア

 
1987年、最初のセントラル・オタゴ産ピノ・ノワールがリリースされます
1980年に植樹した樹からそのワインをつくったのは、「ギブストン・ヴァレー・ワイナリー」でした。
ワイナリー名にもなっている「ギブストン」の地が、セントラル・オタゴの始まりでありスタンダードだと言えます。
 
 
その2年後にはリッポン・ヴィンヤードもワインをリリース。
ワイナリーの数は現在もじわじわと増えています。
 
 

歴史が浅いからこその先端技術

未経験の人が新興産地でワイナリーを拓いて成功することはほぼありません。有名な産地にて経験を積み、新天地で独立するというケースがほとんどです。その修行先はニュージーランドにとどまらず、世界中です。
それもあってセントラル・オタゴには最新の栽培・醸造技術が持ち込まれています。
「伝統」というものがないからこそ、それぞれの経験と信念に基づいた個性豊かなワイン造りが行われています
 
首をかしげるワインがないわけではありません。でもそれは私の好みに合わないだけ。
「パッとしない、イマイチなワイン」が非常に少ないと感じています
 
 

爆発のきっかけはフェルトン・ロード

 
セントラル・オタゴはすぐに注目されたわけではありません。きっかけはロバート・パーカー。
フェルトン・ロードがつくる1997年のピノ・ノワール(当時は無印、おそらく現在のバノックバーン相当)に91点、「ブロック3」に92点をつけたのです
 
 
点数的には今の感覚からすると別に高くありません。でもピノ・ノワール嫌いのパーカー自身が1999年当時につけたという価値があります。
それがきっかけとなってセントラル・オタゴの名声は世界に広がっていきます
しかしその時代はに「マールボロのソーヴィニヨン・ブラン」が爆発的に人気を拡大していった時代でした。
 
 

安いワインでは勝てないからつくらない

 
セントラル・オタゴの急成長は、マールボロの急成長に比べると陰ります。「大したことない」といっても差し支えないほど。
だからこそセントラル・オタゴのワイン生産は、低価格ワインを捨てているように感じます。高品質ワインの少量生産に特化しているのです
 
ニュージーランドは人口が少ないです。たったの500万人強。国内のワイン消費市場が小さいからこそ、世界への輸出を前提につくります。
マールボロという巨大な生産地があるからこそ、そことはターゲットの違う世界の市場を狙ってのことでしょう。
 
 

安いワインでは勝負できない

 
ニュージーランド南島の主要都市は北側に位置します。その近くにはニュージーランド最大のワイン産地であるマールボロがあります。栽培面積でニュージーランドの75%を占めるという、圧倒的な最大です。しかもそのワインは1000円台から豊富に手に入り、数社の大企業は先進技術による機械化を取り入れて超大量生産しています
セントラル・オタゴのワインは、「ニュージーランドワイン」という枠組みの中で、まずこれらのワインと戦わねばなりません。
 
 
セントラル・オタゴは陸の孤島というほどそこから離れています。ワインを輸出するにも余計にコストがかかります。山間の産地であるセントラル・オタゴでは機械化による大量生産は不可能です。そもそも労働者の確保が困難です。
セントラル・オタゴで安いワインを大量につくって、マールボロに太刀打ちできるわけがないのです。だからこの戦略は捨てました。
 
 

高品質&少量生産ばかり

 
私の知る限りセントラル・オタゴのワイナリーは小規模なものばかり。いわゆる「ブディックワイナリー」の産地です。
だからこそワインは割高です。ワイナリーを設立してまだ1代目というところがほとんどで、設備投資を回収していない、融資を返済中なのでしょう。決して「コスパのいいワイン」を見つけやすい産地ではありません。
 
しかしその分、それぞれに個性的です
 
 
マールボロのソーヴィニヨン・ブランの場合、「この2つのワイン、どう違いますか?」と聞かれて言葉であらわせないことは、正直あります。「ほぼ一緒」と言いたい。
でもセントラル・オタゴのピノ・ノワールは違います。違いがあるからいろいろ揃えています。
 
 

小地区と生産者の特徴を知って好みで選ぶ

 
一口にセントラル・オタゴといっても、その中にいろいろな特徴を持った小地区があります。
ワインの味わいの違いがテロワールによるものなのか生産者の特徴によるものなのか、現時点では断定できないものも多いです。それには歴史もワイナリー数も足りていません。
それでも自身の好みにあわせてセントラル・オタゴ内でワインを選ぶ指標にはなるはずです
 
 

始まりの地 ギブストン

 
クイーンズタイウンに最も近いのがギブストン地区です。
セントラル・オタゴのパイオニアであるギブストン・ヴァレー・ワイナリー。本拠地はその名の通りギブストンですが、ベンディゴにも畑を持ちシングル・ヴィンヤードのワインを多くつくっています。
設立当時に開墾されたワインではありませんが、こちらの「グレンリー・ギブストン」がギブストン地区のピノ・ノワール。
 
 
 
ワインの特徴を一言で表すなら「薄旨」
抽出が穏やかで色合いやタンニンは淡いのに、香りのボリュームも余韻の長さも高級ワインに十分値するもの。
 
 
このワイナリーがつくるワインについては、先述の「上品さと力強さ」というのは当てはまりません。上品さと繊細さが持ち味です。
ブルゴーニュワインでも「オフヴィンテージ」と呼ばれる年の方が好みな方には刺さるはずです。
 
当店で取り扱いはありませんが、「ヴァリ・ヴィンヤーズ」のワインはとても秀逸。ギブストン地区が本拠地ですが、各サブリージョンの特徴を表現すべくそれぞれのワインをリリースしています。
 
ほかに「トゥー・パドックス」というワイナリーもここでワインをつくります。
 
 

最も冷涼で繊細 ワナカ

 
クイーンズタウンから北へ約80㎞。最も山脈に近く、冷涼で降水量が多いのがワナカ地区です
なんといってもリッポン・ヴィンヤードが有名。
 
 
このワインも「力強さ」とは無縁で、細身で酸味が高く繊細なのに風味がち密に詰まっているのが持ち味です。
上級ワインの位置づけとしてシングルブロックのピノ・ノワールもつくっていますが、初めて飲むなら「マチュア・ヴァイン・ピノ・ノワール」一択。上級ワインは「違いを楽しむ」上で興味深いですが、私はこのワインが最もバランス良く感じました。
 
 

最も暖かく乾燥 バノックバーン

 
セントラル・オタゴを有名にしたフェルトン・ロードがあるのが、バノックバーン地区。この地はセントラル・オタゴで最も温暖でブドウの熟度が高く、酸味がおだやかでしっとりとした口当たりが特徴です
 
 
フェルトン・ロードのピノ・ノワールは、自然酵母に由来する複雑な風味がともかく華やかにボリューム豊かに広がるのが特徴だと感じています。そして酸味は他のものに比べて控えめで、まろやかな口当たり。タンニンが突出していないので「力強い」という印象は強くないのですが、アルコールは14%超えも珍しくありません。
ただこの香りはあくまでワイナリーの特徴です。
 
他には「クオーツ・リーフ」というワイナリーもあります。
 
 

昼夜の寒暖差が大きい ベンディゴ

 
非常に乾燥しており、昼間は暑く夜間は寒い、昼夜の寒暖差が大きなベンディゴ地区
ここには一部粘土石灰質の土壌もあります。そこに目を付けた生産者がプロフェッツ・ロック。オーナーのポール・プジョル氏は、ブルゴーニュのコント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエでも修行経験があり、元醸造長のフランソワ・ミエ氏からコンサルタントを受けています。
 
 
ここがつくるスタンダードワインである「ホーム・ヴィンヤード」は、まさにセントラル・オタゴのイメージそのもの。
 
 
凝縮感やアルコール度数が高く豪華な風味なのに、酸がしっかりしてメリハリのある味わい。値段に見合う高級感があります。
 
 
他には当店で最もお手頃なセントラル・オタゴのピノ・ノワールは、このラブ・ブロックのもの。
本拠地はマールボロですが、8haの畑をバノックバーンに所有しています。
 
 
 
このほかの2地区は当店でワインを扱っていないため、簡単にご紹介します。
 
 

比較的温暖 クロムウェル/ロウバーン/ピサ

 
バノックバーンとベンディゴに挟まれるようにして広がるのがこの3つの地区。
 
 
バノックバーンからダンスタン湖という細長い湖を挟んで向かい合うのがクロムウェル地区。
そこから南のバノックバーン方向に、ピサとローバーン地区です。
 
湖から近いので気候が穏やかで、霜害も少ない傾向にあります。
日本人生産者佐藤さんの「Sato Wines」が本拠地を置きます。
 
 

アレクサンドラ

 
「ここより南ではワインをつくれない」
ニュージーランドワインの南限に位置するのがアレクサンドラです。ここより南側、東側は乾燥しすぎているか寒暖差が激しすぎるのです。
 
つくられるワインも多くはありません。先述のトゥー・パドックスが一部つくっているくらいしか知りません。
 
 

見逃せない白品種

 
セントラル・オタゴにおいてまず飲むべきはピノ・ノワールです。
そのうえで気に入ったなら、白ワインも飲んでみる価値があります。リースリング、ピノ・グリといったアロマティック品種をはじめ、シャルドネやソーヴィニヨン・ブランも冷涼気候を活かした秀逸なものがあります。
 
 

ピノ・グリ 他にはない高級感

 
ニュージーランドに普段飲みに適した親しみやすく手頃なピノ・グリはたくさんあります。
しかし他にない個性と高級感を持ったピノ・グリとなると、私はこのワインの他に知りません。
 
 
ピノ・グリは成熟期に酸味が急激に落ちやすい品種。ボリューム感はあるけど厚ぼったいワインになりがちです。
かといって早摘みすれば、イタリアのガブ飲み安ワインである「ピノグリージョ」スタイルです。
 
風味がち密に詰まっていながら、緊張感のある酸味を持つピノ・グリ。滅多に出会えるものではありません。
 
 

リースリングを飲むなら手頃なもので

 
あくまで個人的見解として述べるなら、セントラル・オタゴのリースリングは美味しいですが、高いお金を積んでもあまり変わらない印象です。
ならば手頃なものがいい。
 
 
マールボロにも手頃なリースリングはありますが、美しく洗練された酸味は一段階レベルが違います
 
 

繊細さと表現力を持つシャルドネ

 
シャルドネの栽培面積はデータによると55ha。あってないようなものです。きっと寒すぎて栽培が難しいのでしょう。
だからこそつくるからには最高級品です。
 
 
ギブストン・ヴァレーがベンディゴでつくるものは、ワイナリーの特徴もあるのでしょう、非常に繊細でありながら風味豊かです。その高級感は同等価格のブルゴーニュワインに比べて決して劣るものではなく、リリース時からすぐ楽しめる点で優れています。
ニュージーランドのシャルドネとしては、北島オークランド近郊でつくられる「クメウ・リヴァー」などが有名です。比べるならそれより細身で樽香も控えめ、繊細さが強調されています。
 
 
セントラル・オタゴの最高級シャルドネはこちら。
現行の2021年ヴィンテージはパーカーポイント95点獲得。アルコール12.5%と控えめながら、複雑で豪華な風味を持ちます
 
 

抑制的でキレのいいソーヴィニヨン・ブラン

 
マールボロであれほどつくられているからか、ソーヴィニヨン・ブランを栽培する生産者は決して多くありません。
しかし確かにマールボロと違った個性があります。
 
 
香りの派手さはそれほどなく、うま味感とキレが秀逸。ワナカという産地の気候と、生産者の方針によるものでしょう。
 
 

安くないけど高くない、ちょっと特別な日にセントラル・オタゴ

 
セントラル・オタゴの生産者はあえて安いワインをつくっていません。
ゆえに普段飲みするにはちょっと高価なワインばかりです。
 
しかし手が出ないほど高価でもありません
ブルゴーニュワインなら今や1万円出してもヴォーヌ・ロマネやシャンボール・ミュジニー村名格は買えません。有名な生産者なら、ブルゴーニュ・ルージュですら買えないかもしれません。
しかもそのワインは、2,3年は寝かせないと真価を発揮しないこともあります。
 
 
それに比べてセントラル・オタゴのピノ・ノワールは、スタンダードなら6000~8000円。トップキュヴェでも2万円以下です。
冷涼な気候による上品さと豪華な風味を感じさせてくれます。それも基本的に熟成を必要とせず、リリース時から美味しい
たとえ初見のワインでも、「Central Otago」と書いてあれば、そうそうハズレには当たらない安心感があります。
 
普段は飲みなれないちょっと高いワインに手を出すとき。
ブルゴーニュワインはブランドネームはあれど、決して必ずしも微笑んでくれるわけではありません。むしろたくさんの期待外れの中に1つの感動を見出す忍耐力が必要です。
風味の豪華さだけなら他の産地を選ぶ手もあります。
しかし上品さと確実性の両方を追い求めるなら、セントラル・オタゴのピノ・ノワールは賢い選択と言えるでしょう
 





※投稿に記載しているワインのヴィンテージ・価格は執筆時のものです。現在販売しているものと異なる場合があります。
購入の際は必ず商品ページにてご確認ください。




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