「あと1本、普段飲みのワインを買いたいな」そんなときはぜひ珍しいワインを。
聞きなれない品種、馴染みのない産地、独特な醸造法・・・
何がいいって、経験にある美味しかったワインと比較しなくていいところ♪
手頃に心から満足できる晩酌を、珍しいワインはお手伝いします。
珍しいワインは晩酌を豊かにする
普段の晩酌でも、手ごろなワインなりに満足したい!
高いワインが美味しいのは知っているけど、それは毎日飲めないものです。
予算が限られる普段の晩酌で満足するには、定番とは違ったワインで土俵を変えてやるのが有効です。
ワインは経験で感じ方が変わる
「私、ワインの味はよくわからない」そう言う人に時折会います。
どんな時にそう感じるのかと聞くと、「いくつかのワインを飲み比べたりしたけど、全部同じに感じる。全部美味しい」と。
それはそれで幸せそう。別に問題はなさそうな気がします。
それでもわからないなりに多くの種類を飲んでいると、今まで気づかなかった違いが分かってくるものです。自分の経験の中に、ワインの味わいがデータベースとして構築されていくからです。
そのスピードは個人差がありますし、意識して飲むかどうかでも大きく変わります。
全部いっしょで美味しいと感じるなら、素人なんですから無理に分かるようになる必要はありません。
でも美味しい/美味しくないがあるのに気づきつつ「いや、全部美味しいはずだ」と自分に言い聞かせるのは不毛です。
高価なワインはやっぱり美味しい
ワインが好きになってくると、有名な高級ワインを一度は飲んでみたくなるもの。
そしてやっぱり高級なワインって、美味しいことがほとんどなんですよね。もちろん100%ではありませんが。
手ごろなワインの中にも「美味しい!」と感じるものはたくさんあります。でも例えば年末に「今年飲んだワインで美味しかったの、何があったかな~?」と振り返って記憶に蘇るのは、高級なワインなんじゃないでしょうか。
やっぱり値段に品質が伴うから、みながその価格に納得して購入し、人にもおすすめするのです。そうしてワインは有名になっていくのでしょう。
自分の経験と比べてしまう
ワインは品種で選ぶのが基本。好みの品種を見つけて、同じようなものを選んで飲むのが、失敗の少ない選び方です。
だからもし自身で選んで高級ワインを飲まれたのなら、お好きな品種のワインを飲んだのでは?
ピノ・ノワール、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン・・・そういった有名品種は、目玉が飛び出るような高価なワインもたくさんあります。
そして普段の晩酌にも、そのお気に入りの品種でワインを楽しまれていることでしょう。
味わいに敏感で記憶力のいい人ほど気づいてしまうでしょう。
「前に感動したワインほどは美味しくない」
感動した高価なワインが20000円だったとして、普段のワインは2000円だったとします。そりゃ1桁違えば味わいは全く違います。
当たり前だと納得しながらも、金銭的理由で我慢している気持ち。不満な心はちょっとだけくすぶっているんじゃないでしょうか。
比較する土俵を変えてあげる
大きくキャラクターが違う、味わいの方向性が異なるワインなら、過去の感動したワインを思いださなくてもいい。
比べる土俵を変えてやることが、低予算でも心からワインを楽しむコツです。
A店のかつ丼のおいしさと、B店のお寿司のおいしさを比較する人はいません。
ブドウ品種や産地や醸造法が、いつも飲んでいるワインとは全然違う。そんな珍しいワインを選べば、あのワインよりどこが劣るかという考察は無意味です。
この「珍しい」は「Rare」という意味ではありません。「Uncommon」です。
あなたの好みにピッタリ合うかはわからない。むしろ「このワインをどう評価していいかわからない」と首をひねりながら飲むことになるかも。
それでもあなたのワインボキャブラリーが増えることは間違いない。ワインのある生活がより彩り豊かなものとなるはずです。
難点は味の想像がつかないこと
正直に申します。今回ご紹介する珍しいワインで、安定してたくさん売れているものは1つもありません。
それは味の想像がつかないからです。
言語というものは食べ物・飲み物の味わいを文字にして伝えるには、あまりに不完全。
自分の感じた味わいを、正確に相手に伝えることは不可能です。
メジャーな品種・産地の典型的なワインなら、良くも悪くも味の想像がつく。似たようなものを飲んだ経験があるからです。
だから試飲しなくても、ネット通販でも安心して買える。
珍しいワインはそれができない。なるべく味わいを伝えようとしますが、やはりぴったりその通りではないはず。
「気になるけど購入を決断しづらい」ワインなのはわかっています。
全て美味しかったから仕入れました!
そんなことはわかって仕入れています。だから試飲して「これは美味しい/面白い」となったワインだけを仕入れています。
中には現在のヴィンテージは試飲できていないものもありますが、「個性的」であることは変わっていないはず。
単に特徴的というだけでなく、ワインとしてある程度の完成度があるというのが最低条件。それでいておっかなびっくりでも手を出せる価格のものを今回ご紹介しています。
3つのポイントで選ぶ珍しいワイン8選
ブドウ品種・産地・醸造法の3つの観点をメインに、珍しいといえるものを総合的に5段階評価しました。
全て3000円以下、ほとんどは2000円前後のワインです。
例えば送料無料になるボーダー金額まであと1,2本。そんな風にいつもより低予算でワインをチョイスするなら、ベタなタイプのワインを選ぶより、珍しいワインにぜひチャレンジを。きっとワインが届くのがより楽しみになるはずです。
珍しさ★★★★☆ 珍しい赤の混醸ワイン!
珍しさのポイント
珍しさのポイント:醸造法(+2)、品種(+1)、産地(+1)
複数品種をブレンドするワインは珍しくありませんが、普通は品種ごとに醸造して後でバランスを見ながらブレンドします。それをごちゃ混ぜにタンクに入れて発酵させる「混醸」、それをピエモンテで赤ワインに行うのは予想外!フレッシュで軽やかなワインです。
珍しさ★★☆☆☆ シャルドネ100%なのにヴィオニエ風味!?
珍しさのポイント
珍しさのポイント:醸造法(+2)
価格に不相応な香りのボリュームを持つこのシャルドネ。その秘密は醸造法にあり!アロマティック品種であるヴィオニエを絞った果皮などの粕、それと一緒に発酵させたので、トロピカルフルーツのような香りを強く感じるのです。こんな醸造法のワイン、他に知らない!
珍しさ★★☆☆☆ 藁とルイボスティーの上で乾燥!?
珍しさのポイント
珍しさのポイント:醸造法(+2)
ブドウを乾燥させることで甘口ワインをつくる製法は世界各地にあります。収穫後に乾燥させるなら、網や藁(わら)の上で数週間陰干しが一般的。そこに南アフリカ特産のルイボスティーを使っているので、風味にもわずかに感じます。
珍しさ★★★☆☆ バラのような香り!赤のアロマティック品種
珍しさのポイント
珍しさのポイント:品種(+1)と希少性(+1)と赤ワインのアロマティックというスタイル(+1)
白ワインはゲヴュルツトラミネールに代表されるような、香りにハッキリ特徴がある品種がありますが、赤ワインには少ないです。その希少な例がピエモンテ州の「ルケ」。バラのような華やかで妖艶な香りが豊かに広がります。
なんとワイナリー24軒しかつくっていないとか。そりゃあまり見かけないはずです。
珍しさ★☆☆☆☆ ピノ・ノワールでつくる白ワイン!
珍しさのポイント
珍しさのポイント:醸造法(+1)
黒ブドウからつくる白ワイン、シャンパンならよく見かけますが、普通の白ワインはちょっと珍しい。でもドイツでは時々あるようで、「ブラン・ド・ノワール」というフランス語が普通に使われるようです。
樽熟成なしなのにしっかりとしたコクが黒ブドウの効果!
珍しさ★★★★★ 古代品種の赤泡
珍しさのポイント
珍しさのポイント:品種(+2)と赤のスパークリングという醸造法(+3)
フリウリで絶滅しかかっていた古代品種である「フォルジャリン」という黒ブドウ。それをなぜか赤のスパークリングワインにしちゃった!?
赤の泡といえばランブルスコが有名ですが、もっと渋味やコクがありスパイス感を感じます。
何を狙ってこう作ったんでしょう?
珍しさ★★★★★ 馬・鶴・漁師 どのラベルで届くかお楽しみに!
珍しさのポイント
珍しさのポイント:品種(+2)と産地(+1)とエチケットのバリエーション(+2)
ルーマニアワインは結構な生産量がある割には、日本にあまり紹介されていません。
なので約4500haの栽培面積がある「バベアスカ・ネアグラ」も日本初登場かも!?濃いのに軽い不思議な味わい。
さらに同じワインなのにラベルが3種類、ランダムに入荷するのも珍しい!
珍しいワインといえばアズマコーポレーション?
お気づきでしょうか。当店の商品ページには、ワインの輸入元を記載しております。
今回ご提案した珍しいワイン8本。うち半分はアズマコーポレーションさんが輸入されたものでした。
アズマコーポレーションさんは、このようなちょっと変わった、そして値ごろ感のあるワインに強いインポーターです。
「違った価格帯で珍しいワインを見てみたい」
「もう少し珍しさ度が低いところから試してみたい」
そんな方は通販ページの検索窓に「アズマコーポレーション」といれて検索してみてください。
「こんなワインもあったんだ!」と記憶に残る出会いがありますように。