《テイスティングノート》
ブラッククイーンやヤマ・ソーヴィニヨンのような日本のヤマブドウ由来の品種。それに通じるような少し荒々しさがありジャミーな印象を持つ香り。凝縮した果実味が広がり、適度なタンニンも持ちますが、味わい自体は整ったものでスムースな印象です。カベルネ・ソーヴィニヨンなどといった国際品種には出せない個性であることは間違いありません。
醤油の甘辛さにスパイスを加えたような料理にピッタリで、甘辛く味付けしたピリ辛こんにゃくと好相性。現地ではジャガイモにシェーブルチーズを添えた料理と飲まれるそうです。
《スロバキアとは》
スロバキアの位置はハンガリーの北側でありポーランドの南側。チェコやオーストリア、ウクライナにも国境を接しています。その気候はドイツに似ているそうで、しっかり冷涼。その涼しい気候でも熟すブドウ品種が選択されてきたため、冷涼感がありながらも酸味はまろやかなワインが多いです。
《生産者について》
エレスコは2009年に設立された比較的若いワイナリー。その分最新の栽培・醸造技術を取り入れており、ビオディナミの農法も取り入れているといいます。110haの畑には国際品種・スロバキアの伝統品種両方が植えられています。
敷地内には美術館や宿泊施設もあり、多くの観光客を受け入れているそうです。
Marina Dunaj Elesko