《このワインについて》
貴腐ワインの有名なトカイ地方にて、ブドウに貴腐菌がついたばかりのものを収穫してつくる辛口白ワイン。貴腐の効果が風味にのみ表れています。
ヴァン・ジョーヌや紹興酒を思わせるような不思議な香り。少し酸化に近いニュアンスがあります。さらっと軽やかな果実味とキレのいい酸味。果皮由来のほのかなタンニンも感じます。
これ単体なら「ちょっと変わった風味の白ワイン」ですが、このワインでしかできないようなフードペアリングがありそう!激辛ではないスパイスの効いた油脂の多い中華、例えばトンポーローや羊の串焼きにはよく合うと聞いています。他にはカレーやトンカツなどにも。普通の白ワインが苦手としそうな酢の物・ピクルスなども良さそう。探求しがいのある『おもろい』ワインです。
《生産者について》
ハンガリーのワインとして有名な「トカイ」ですが、実はトカイ地方の1/6はスロバキアにあります。秋には昼夜の寒暖差が大きいこの地域は、霧が発生して貴腐菌がつきやすい条件が整っています。
トカイ&コーはこの地方で最大規模の生産者。長い歴史のあるブドウ畑や地下セラーを受け継ぎ、約60年前にスタートしました。
ワインの熟成には地下12mにある天然の洞窟を用います。このセラーには「Cladosporium cellare」と呼ばれる独特の菌が存在し、それはトカイのワイン造りに欠かせない大切な要素の一つだといいます。このセラーは国の歴史的文化財に指定されています。
Omusove Sacramental Dry Tokaj Co