
「シャンパンじゃなくてもいいや」と妥協する時代は、少なくとも1万円以下においては終わっています。各生産地での技術向上は目覚ましく、同価格帯のシャンパンに勝るとも劣らないスパークリングが増えてきました。シャンパンに寄せた味筋のもの、違う個性を主張するもの、2つに分けて抜群のワインをご紹介します。「こんに美味しいものがつくられ始めたんだ!」という驚きを、年末のパーティーシーンにお届けします。
シャンパンらしい/らしくないとは
高級スパークリングワインをつくろうとするとき、醸造家は大なり小なりシャンパンを意識していると考えます。
そのうえで「違う産地でシャンパンを超えるようなスパークリングワインをつくろう」とするのか、「産地が違うのだからこの土地の味わいをスパークリングワインとして表現しよう」とするのかはそれぞれ。
シャンパンみたいな美味しいスパークリングワインを目指すのか。
シャンパンとは違った個性を持つ美味しいスパークリングワインを目指すのか。
その方向性を知ればワインを選びやすいでしょう。では「シャンパンらしい風味」とは何なのでしょうか。
高級スパークリングワインらしい風味
シャンパンかどうかの前に、2000円と5000円のスパークリングワインは何が違うかも知っておくべきでしょう。シャンパンもそうでない高級スパークリングワインも、この特徴を共通して備えるからです。
高級スパークリングの特徴
- パン種やトーストの香り
- 風味の密度
- クリーミーな泡のなめらかさ
- 泡の持続性
- 余韻の長さ
これらのいくつかは、瓶内2次発酵後の瓶内熟成期間を長くとることによって現れる特徴です。
パン種やトーストの香りは、ブドウ由来の香りが強い場合はほとんど感じません。ともあれこれらが「高級スパークリングワイン」としてのスタートラインと言っていいでしょう。
「シャンパンらしい」は香り?ミネラル感?
例えばブラインドテイスティングで、「これはシャンパンか否か」を判別するキーとなる香りや味わいがあるのかどうか。私にはわかりませんし、教えて欲しいくらいです。
少なくとも簡単に言葉で説明できるようなことではないはずです。
「まるでシャンパンはあるのか」というテーマで検証会をしたことがありますが、参加者は結構騙されてくれました。

ただおおよそでいいなら、「高級なシャンパンが共通して持つ風味」というのは定義できるでしょう。
〇ブリオッシュや焼き立てのパン、アップルパイのような、複雑でボリュームのある熟成香
〇鉱物やチョークを想わせるようなミネラル感

ワインにこれらの特徴を感じたら、「これはシャンパンだ」とある程度自信を持って言えます。
しかし逆にこれらを感じないからといって「これはシャンパンではない」はまあまあハズレます。
これらの特徴をちょっとだけ備えており、「高級シャンパンを目指してつくっているのだろう」と感じさせてくれるのが、今回ご紹介する「シャンパンを目指してそうな」スパークリングワインです。
※生産者に意図を聞いたわけではなく、あくまで味わいからの私の推測であることをご留意ください。
シャンパンにはない個性を表現する
シャンパーニュ地方の環境は特殊です。ブドウ栽培の北限に位置する冷涼な気候。それから水はけがよく保水性があるという、ブドウにとって極めて都合のいい石灰質土壌。それに似た環境は世界を探してもいくつもありません。

「環境が違うのだからブドウも違う。ならば出来上がるワインは違って当然だ」
そう考える生産者は、あえてシャンパンとは違った風味にスパークリングワインを仕上げているように感じます。ブドウ品種の特徴を出す。産地ゆえのシャンパンにない明るい果実感を表現する。その方向性はワインによってさまざま。
いかにシャンパンに寄せるかではなく、自分たちが考える「高品質なワイン」をつくっているのでしょう。
では彼らが表現したい、シャンパンにはない個性とは何か。生産者も輸入元もなかなかそれを言葉にしてくれません。かくいう私も、飲んだうえで表現に苦しんでいます。
目指すところがない難しさ
ただしそれは、物差しのない「高級」です。
スパークリングワインはブドウ品種の風味がストレートには表れにくいです。なのでたくさんの先例があるシャンパンと違い、「価格が上がっていけば、どのように美味しくなっていくのか」のイメージ定まっていません。

それはシャンパンに比べて、歴史も物量も認知されるためのプロモーション活動もないからです。「シャンパンはかくあるべし」のようなロールモデルがないので、評価が難しい。
だからこそ個性的なものが多く面白いのですが、買い手からすると味が想像できません。3000円ならともかく、7000円のワインで「よくわからないけれど味の想像がつかないから試してみよう」という方は少数派。だから正直、こういったスパークリングワインはあまり売れていません。紹介する労力にみあった売り上げをつくるのはなかなか難しいでしょう。
それが分かった上で、試飲会で飲んで「どうしても紹介したい」と思ってしまったから、こうして特集を組んでいます。
シャンパンをイメージする高品質スパークリング4選
最初にご紹介するのは、「シャンパンと置き換えても味の面では見劣りしない」と考えるもの。
酵母由来の豪華な風味がありワイン単体での満足度が高いこと。シャンパン好きなら違和感なく受け入れられる味筋であること。それを条件に選びました。
「まるでシャンパン」とは申しませんが、十分代わりを務められるスパークリングワインです。
始まりにも締めにも適した豪華さ
熟成による風味の豪華さを上手に引き出したワイン。試飲会で1口飲んで「お!すごいじゃん!」とビックリしました。
熟したリンゴや白桃などのフルーツのアロマを包むように、ブリオッシュやパン種といった酵母由来の香りが複雑に漂います。そのボリューム感はついシャンパンを連想させるもの。泡感も非常に細かく、余韻も伸びます。醸造情報はないのですが、ヴィンテージが2016年ですから、結構長く瓶内熟成しています。


ワインの情報があまり手に入らないのですが、きっとドサージュ(※1)はやや多め。ワインだけで飲み続けても口が寂しくならないので、食前酒として活躍します。その上でこの風味の濃厚さは、泡・白・赤ワインと飲んだ後の最後の1本でも務まるでしょう。
2024年に日本初入荷したもので、輸入元が小さいこともあり、日本での知名度は0に近いもの。「知る人ぞ知る逸品」というのが好きな方にもピッタリです。
※1 ドサージュとは
スパークリングワインは製造工程でいったん残糖度が0に近くなります。炭酸の刺激や高い酸味とバランスをとるため、仕上げにリキュールを加えて味わい調整をします。それがドサージュです。一般的な辛口である「BRUT」は、ショ糖換算で12g/L以下。このワインはそのBRUTの範囲内でやや多めの甘さのように感じます。
酸味のシャープさがRMっぽい
「イングリッシュ・スパークリングがいま熱い!」という話は10年近く前から聞きますが、その価格の高さゆえに日本ではなかなか広まっていません。しかし改めて飲むと確かにその品質は素晴らしいもの。
主要ワイン「消費国」として歴史のあるイギリス。その国内市場を満足させるものしかつくられないからでしょう。
この「ハッティングヴァレー」は、2008年植樹とまだ歴史は非常に浅いもの。しかしタイトで引き締まった味わいの中に、トーストのようなシャンパン好きを満足させる香りと、チョークのようなミネラル感を持ちます。
北限の産地らしく、その酸味は美しく伸びます。シャンパンに例えるなら、万人受けを狙った大手がつくるタイプより、小規模生産のRM(※2)がつくっていそうな雰囲気。
まだ注目している人が少ない産地の豪華な泡として、少人数でゆっくりと味わいたい1本です。


生産者Instagramより
※2 RM(レコルタン・マニピュラン)とは
ブドウを購入するのではなく、自社畑のブドウのみからシャンパンをつくるタイプの生産形態。必然生産本数は少なくなります。少量・多種類の個性的なシャンパンをつくる傾向にあります。
地球の反対側で故郷を超える味を
オーナー醸造家のダニエル・ルブリュン氏はシャンパーニュ出身。実家は12世代も続く歴史ある生産者だったのにも関わらず、反対を押し切って地球の反対側までやってきます。目指したのは新しい土地で故郷シャンパーニュに負けないワインをつくること。彼が畑を探し始めた1975年時点では、マールボロはワイン産地として産声を上げたばかりでした。
目指したのはシャンパーニュと同じワイン造り。そのために醸造設備は全てシャンパーニュから取り寄せ、シャンパン用の酵母を南半球で初めて使いました。
日本に輸入されているのはこの1種類だけですが、これが「No.1」の名前を冠するトップキュヴェ。酵母の香りやほどよく抑えられたフルーツ感はまさに「シャンパンらしい」もので、非常に高級感があります。
これに関しては「まるでシャンパン」と言っても、生産者に対して決して失礼ではないはずです。
4年に一度、全力の品質で
手頃で高品質なスパークリングワインブランドとして人気の「クローヌ」。その息子である「マシュー・クローヌ」ブランドとして4年に1回オリンピックイヤーにリリースされるのが、この「アレキサンドラ」です。
熟成期間は特別長いほどではないのですが、ハッキリとビスケットのような酵母由来の香りを感じます。泡のきめ細かさや余韻の長さはなかなかのもの。シャンパンとの違いとしては、より明るいフルーツの香りを持つことでしょう。これは南アフリカの恵まれた太陽を想わせるかのよう。
ワインの名前は愛娘からとったそうで、やがて自身のワイナリーを継いでいってくれることを期待しているのでしょう。生産者は「過去・現在・未来をお祝いするためのスパークリング」と位置付けています。
物差しに当てはめない美味しさの追求3選
先に紹介した4本と比べると、こちらは「シャンパンらしさ」はあまり感じません。一方で3000円程度でこの味があるかというと、ちょっと想像できない。それほどに卓越したボリューム感や旨味感があります。
シャンパンとはまた違った良さのある、高級スパークリングワインをご紹介します。
黒ブドウの味わい深さを前面に
フリードリッヒ・ベッカー醸造所は、甘口ワイン全盛期にピノ・ノワールの生産で高い評価を得て有名になった生産者。特徴としては豊富なタンニンを持つがゆえに高い熟成能力があること。だからこそピノ・ノワールに関してはワイナリーである程度熟成させてリリースします。
それほど凝縮した風味を持つピノ・ノワールとムニエを使った、黒ブドウ100%のスパークリングワインがこちら。味わいとしてはそのリッチな果実感が全面に出ており、カシスやアプリコットのようなフルーツの香り。あまり熟成香は感じない点で、先の4本とは大きくキャラクターが違います。


これはちょっと温度を上げ気味、12℃くらいで飲んだ方が美味しいでしょう。泡が抜けてきてもリッチな味わいの白ワインとして美味しい。このエチケットのとおり、雪の降るような寒い日にゆっくり時間をかけて飲みたい1本です。
ミネラルによる奥行きは旨安じゃない!
「チャコリ」はスペインのバスク地方特産ワイン。主に白ワインで微発泡タイプが多いイメージですが、実は赤ワインやスパークリングワインもつくられています。「微発泡」といっても、白ワイン醸造の終盤に発生する炭酸ガスを閉じ込めるもので、シャンパンのような本格的なスパークリングワインの製法とは全く別物です。
チャコリについてはこちらで詳しく▼
このベルデュイのワインは、その本格的なスパークリングワイン。
その特徴は控えめな果実香に高い酸味、やや控えめなアルコール度数と海風を想わせるようなミネラル感。これって上質なスパークリングワインのもととなる白ワインに求められる性質に近いのです。ゆえにチャコリのスパークリングが美味しいのは、必然と言えば必然。
身体に染み込むようなミネラル感が素晴らしく、余韻の方までじわっと旨味が続く。ドサージュなしであるためタイトな味わいながら、しっかりと存在感があります。この風味の奥行は、3000円のスパークリングワインには決して表現できません。


泡が細かすぎてあまり見えない!
瓶内熟成が10年越えというこのロゼ・スパークリング。泡がしっかりとワインに溶け込んでいるので、白ワイングラスのような平たいグラスでは、あまり泡が立ち上りません。でも口に含んだときにはしっかりとクリーミーな泡立ちが刺激します。
フルートグラスのような高さのあるグラスなら泡が見えますが、この香りのボリュームはそれではもったいない。チューリップ型のふくらみのあるワイングラスを使うべきです。


同じくらい長期熟成した「エミー・ブリュット」も、酵母感がしっかりあってシャンパンと騙されそうになるスパークリングワインでした。ベリー系の果実味にイースト香が混ざるこのロゼもまた、なかなか他にない豪華な風味。
「シャンパンじゃないスパークリングワインに6000円台なんて高い」と思うなかれ。同じようなスペックのワインを探してみてください。シャンパンも含め、1万円以下ではそうそう見つかりませんから。
今、高品質なスパークリングワインが増えてきた理由
2024年11月現在、当店では5000円以上のシャンパン以外のスパークリングワインを28種類扱っています。この中に「フランチャコルタ」のような、高級スパークリングとしてある程度のブランドを築いているものはわずかです。
正直売れ行きはイマイチなので積極的に増やしてはいませんが、試飲会などで美味しい物自体にはたくさん出会っています。
近年シャンパン以外にも美味しいスパークリングが増えてきたのには理由があります。
コロナによる一時的な品薄
直接的な原因ではありませんが、2020年に始まった新型コロナウイルスの大流行が遠因です。


当時は港がストップするなどして、物流に大きな混乱が生じました。ワインは生活必需品ではなく腐るわけでもないので、荷物の積み込みが後回しにされがちという事情もありました。通常なら発注から1か月で日本に届くワインが、3か月4か月とかかることもしばしば。
シャンパンの物流も滞ったのに加え、アメリカの家庭内消費はむしろ伸びた影響で、日本市場のシャンパンが枯渇する事態が生じました。
シャンパンの価格上昇
モエ・エ・シャンドン、ヴーヴ・クリコ、テタンジェやボランジェ・・・。そういった超大規模生産を行う有名銘柄すら、輸入元に発注しても入ってこないという時期があったのです。
それら有名銘柄は、通常時は販売店が価格競争をして、利益を削って売っています。それが品薄によって値下げする必要がなくなり、一気に相場価格が上がりました。楽天市場で1年前の1.5倍で売られているものすら見かけました。
さらに物流コストの上昇や円安もあわさって、シャンパンのほぼ全ての銘柄で継続的な値上げが行われました。2020年対比で定価を1.5倍以上にした銘柄も少なくありません。
リーズナブルなシャンパンの代替として
シャンパンの価格が上昇したからと言って、飲食店はそう簡単にワインの価格を上げられません。また一時期はシャンパン自体が品薄でした。
それもあって多くの飲食店が、「シャンパンじゃなくても高品質なスパークリングワインを」と探し始めました。
需要に応えるべく輸入元は商品開発を行い、様々な地域から高品質である程度高価なスパークリングワインを取り扱い始めます。それはこれまでは「この価格なら多くの人はシャンパンを買うから、なかなか売れないよね」と考えて躊躇していたものです。


現在ではシャンパンの流通はもとに戻っており、有名銘柄も価格競争によって相場価格が下がっています。かといって一度輸入が始まったスパークリングワインが、すぐに取り扱い終了したりはしません。
こうしてここ数年でシャンパン並みに高価で美味しいスパークリングワインが、日本市場に増えたのです。
生産者のノウハウ蓄積
一方で生産技術の向上もあるようです。
特にカリフォルニアでは、ここ数年でプレミアムスパークリングワインのリリースが増え、生産地域も広がっているといいます。あるマスター・ソムリエはその理由について、カリフォルニアにそのノウハウが蓄積されたからだと語ります。
例えば酵母の扱いなどに関する技術が共有され、酵母の働きがコントロールできるようになったと言います。普通のワインに比べ人の手による味が大きいスパークリングワインは、技術力がより重要なのです。
日本に入ってくるもののみならず、世界に高級なスパークリングワインは増えています。
シャンパンが美味しいのは間違いないですが、だからといって他のスパークリングを見逃すのは「もったいない」と言えるでしょう。
妥協しない満足感
1万円以下の予算でシャンパンを飲むのは、いくらかの『妥協』が含まれている。
「無理なく楽しめるものとして、これでいいや」と選んでいる。
やや乱暴な言い方ですが、私はそう考えます。
それは悪いことではなく、身の丈に合った現実的で賢い選択です。一方で「贅沢したい・自分を甘やかしたい」という気持ちに、自制心を働かせた結果であることも事実でしょう。
1万円以下のシャンパンの位置づけ
今回ご紹介したスパークリングワインは、「その価格出すなら、シャンパンだって買える」というものばかりです。「Champagne」のブランドネームゆえ、ある一定は保証されるだろう美味しさ。「ならば冒険せずにシャンパンを選ぶ」という考えも否定しません。
「同じ価格ならシャンパンより美味しい」と私は考えて選んでいますが、それはあくまで私の嗜好。皆様もそう感じるかはわかりません。
ただ確かなことがあります。1万円以下のシャンパンは決して高級品ではありません。シャンパン生産者がつくるいくつもの銘柄の中で、エントリークラスかその一つ上、といったところでしょう。
その生産者のとっておきシャンパンが1万円以下というのは、今の時代ほとんどないはずです。


並べて飲んだ時、「価格に対して考えるとスタンダードキュヴェが一番価値がある」と感じることは割とあります。とはいえ上級のシャンパンは、やはりより高品質なブドウを使い、長い期間熟成してつくられます。結果として高価なことを納得させるような、豪華な風味を持つ場合が多いです。
1万円以下である程度知っているシャンパンを選ぶのは、「もっと高価で美味しいだろうものがあるのを知りながら、このクラスで妥協をしておこう」ということ。「仕方なしに」と誰もが考えるわけではなくとも、思いっきりの贅沢とは言えません。
そのワイナリーの最高品質を
それに対してシャンパン以外のスパークリングワインでは、最高グレードのものも十分狙えます。あるいは「スパークリングはそのワインだけ」という生産者も多いです。
スパークリングワインの銘醸地以外で、スパークリングワイン専門として営むワイナリーはそう多くありません。今回ご紹介した中では、No.1とクローヌだけ。他は赤ワイン、白ワインをいろいろつくる中の1つという扱いです。
なのでベッカーの場合は、ブドウをラインヘッセンの「ラウムラント」という生産者に渡して醸造してもらっているくらいです。
だからこそ長期熟成が可能という事情もあるでしょう。ヨハネショフ・セラーズなどは、アロマティック品種の生産者として白ワインで高い評価を得ています。他のワインで資金を回転させられるからこそ、10年も待って出荷ができるのです。
そのワイナリーのNo.1、あるいはオンリー1を味わえる。そしてシャンパンにはない個性がある。これは妥協ではありません。あなたは好きで選んで名一杯の贅沢をしています。
シャンパンはスパークリングワインの頂点か?
シャンパンは世界No.1のスパークリングワインであると、私は考えています。それは品質や評価、そしてブランド価値もあわせた満足感ゆえにです。
だからといって他のスパークリングワインは決してその下位互換ではありません。特に限られた予算の中で楽しむ上では、シャンパンを上回る満足を与えてくれるはずです。
改めて魅力的な「シャンパン」ブランド
歴史のある大手シャンパンメーカーは、高い技術力で安定して高い品質のスパークリングワインを大量につくります。そして予算をかけたプロモーション活動により、顧客に美味しさだけでなく「ラグジュラリーなイメージ」を提供しています。
一方で小規模生産者がつくるシャンパンも面白いです。成功した生産者のもとで修行して、ブドウ栽培農家の跡取りが独立する。そうしてこれまでとは違った個性的なシャンパンを少量多種類生産しています。どんどん新しいシャンパンが日本に入荷し、愛好家を楽しませてくれます。
安心感と多様性。両面の需要にシャンパンは応えます。
飲み切れないほど買い漁れる財力があるのなら、「スパークリングワインで贅沢したいときはシャンパン一択」もいいかもしれません。
しかしそれは、あなたにとって「どんなときでもシャンパンを選ぶのがベスト」とは違います
贅沢したくなる年末のワンシーンに
潤沢な軍資金でワインを買い漁れるなら、「ぜいたくなスパークリングワイン = シャンパン」という認識でいいでしょう。でもそれができる方はほんの一握り。
「今年1年がんばったんだもん、年末くらい自分にご褒美あげたい」
そう思いつつも、普通はある程度の価格でストップがかかるはずです。
もっと上級の、もっと美味しそうなシャンパンがあることを知りながら、妥協して予算に収まるそれなりのシャンパンを選ぶ。
期待通りの味を楽しみやすいのはこちらです。


あえてシャンパン以外の生産地から、その生産者の最高のスパークリングワインを選ぶ。
「思ってたのと違う」と感じるリスクをはらみながら、予想を超えるワクワクを得られるかもしれないのはこちらです。
忙しい年末に疲弊したあなたの心。その栄養剤としてどちらのスパークリングワインを選びますか?