《生産者について》
ヨハネショフ・セラーズは、マールボロにおけるアロマティック品種に特化したワイナリー。アロマティック品種というのは、ゲヴュルツトラミネールやピノ・グリ、リースリングなど、アルザスやドイツを中心に栽培されているブドウです。共同経営する2人の醸造家のうち、エデル・エバーリングはドイツ・ラインガウのワイナリーの生まれ。マールボロにて当時商業用としては利用されていなかった急斜面の畑をつくったウォリック・フォーリーとともに、1991年このワイナリーを始めました。
《このワインについて》
完全にシャンパンを意識したつくりをしており、ブドウの搾汁比率もシャンパーニュに倣ったものだといいます。ベースワインはステンレスタンクで発酵ののち樽熟成。ピノ・ノワールとシャルドネをブレンドしてからさらに9~12ヵ月の樽熟成をしてから、瓶内2次発酵にはいります。自社の天然セラーで7年間。ドサージュは4g/Lの極辛口です。
《テイスティングノート》
長い瓶内2次発酵を感じさせる、パンだねやブリオッシュ、アップルパイのような贅沢なアロマ。ベースワインを樽熟成しているからか、口に含んだ質感に非常に厚みがあり、バターやナッツの風味を感じさせます。ニューワールドのスパークリングにありがちな余韻の弱さが全くなく、舌を柔らかく包み込むような感触が長くつづきます。
銘柄を隠して、これを「シャンパンじゃない!」と判別できる人が、果たしているんでしょうかと思ってしまうような素晴らしいワインです。
Emmi Brut Methode Traditionnelle Johanneshof Cellars