品種のお話

ワインを自分で選ぶ第一歩 基本のブドウ品種を知ろう

2022年3月20日

 
 
ワインの味わいはまずブドウ品種で決まります
つまりブドウ品種の特徴を知れば、初めて見るワインの味わいがある程度予測できるということ。
だいたいどんな味のワインか予想がつけば、好みのワインを大きなヒントになります。
ワインを自分で選ぶ第一歩として、まずはブドウ品種の飲み比べをしてみましょう。
 
 

ブドウ品種の飲み比べにマックマニスシリーズ

 
今回はブドウ品種の飲み比べ題材として、マックマニスというカリフォルニアの生産者のワインを飲んでみました。
各々の味わいは次の通り。
 
KATAYAMA
低めの温度でパイナップルやマンゴー、温度が上がってココナッツのような香りを感じます。口に含んだ方が木のニュアンスを感じ、少しざらっとしたようなくちあたり。
KATAYAMA
黄桃、洋なし、黄色い花のアロマ。口当たりまったりでスムース。軽いってほどではないんですが、シャルドネよりもなめらかに感じます。
KATAYAMA
ブルーベリージャム、焦げた樹、ヴァニラの香り。口に含んだ瞬間は渋味はさほどではないのですが、余韻にしっかり感じます。
KATAYAMA
ブラックベリーやプルーン、コーヒー香り。渋味はなめらかで、カベルネに感じた余韻の渋さがありません。
KATAYAMA
サワーチェリーやプルーンのコンポート、ヨーグルトのような香り。タンニンほぼ感じず甘い印象。
KATAYAMA
色合いが他のものと比べて一段淡いです。フルーツの感じもおぼろげで、酸味はやや豊か。親しみやすさがあります。
 
 
さて、この飲み比べ結果をもとに品種の違いを掘り下げる前に、ワインの味わいに影響を与える要素についてお話します。
 
 

ワインの味わいは何で決まるか?

 
ワインの風味は何で決まるか。私見になりますが大きなものは次の通り。
 
  1. タイプ(赤、白、泡、ロゼなど)
  2. 品種(シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨンなどのブドウ品種)
  3. 価格
  4. 産地
  5. オーク樽による熟成法や醸造方法
  6. 生産者
  7. ヴィンテージ(評価の良し悪しや熟成)
 
赤ワイン白ワインで大きく味が変わるのは確かなのですが、そのどちらにするかで悩まれる方はあまりいないように感じています。
むしろ「赤ワイン買いたいのだけど何にしようかな~」と、その中でどう選ぶかで困っている方が多い印象。
 
 
なのでその次に大きな影響を与える、ブドウ品種でワインを選んでみましょう
 
 

飲み比べの際の注意点

 
ブドウ品種の特徴を理解するためには、なるべく他の要素を揃えることが大切です。
 
つまり同じ価格、同じ生産地、同じような醸造方法、同じ生産者、同じヴィンテージのワインを飲み比べるのがベストということです。
ヴィンテージまで揃えるのは難しいかもしれません。でも多くのブドウ品種からワインをつくっている大きめの生産者に目星をつければ、割と簡単に集めることができます。
ヴィンテージによる味の違いは厳密にはあるのですが、購入するブドウから大量生産をしている生産者だと比較的その違いは小さく安定しています。たいていそういうワインは手ごろですし、飲み比べに適しているでしょう。
 
 

カリフォルニアのワインで飲み比べる理由

 
ワインの入門書などではどれも「ワインを知るにはまずブドウ品種を知る」ことを提案しています。
そして具体的にワインを提案しているものは、ほとんどのところがチリワインをおすすめしています。
 
 
そこを本記事ではあえてカリフォルニアワインをおすすめします
理由は、「ブドウ品種の違いを知ること」がゴールではなく、「自分好みのワインを選ぶヒントにするため」だからです。
 
 

安いワインの醸造法

 
1000円以下、数百円のワインと1000円台半ばくらいからのワインには、大きく熟成の方法が違います。というより、安いワインにはオーク樽熟成のコストがかけられないのです。
 
 
手ごろなワインはステンレスタンクにてアルコール発酵・熟成を行います。ステンレスタンクは洗浄して繰り返し使えますし、巨大なものも作りやすいのでコストが低いのです。
それに対して「ワイナリーでつくられているワイン」のイメージとしてよく思い浮かぶオーク樽は、繰り返し使うとその効果が落ちてきてしまいます。新しいものを買うなら最低数万円します。
 
 
コストの制約により、醸造オプションが限られるのです。
 
 

中価格帯のワインとスタイルが違う

 
熟成方法の違いはワインのスタイルの違いにつながります。
 
だいたい1000円台半ばのワインから、赤ワインはほとんどすべてがオーク樽熟成してつくられます
シャルドネという品種も、高価なステンレスタンク熟成のものもあるにはありますが、結構な割合で樽熟成されます
 
つまり安いワインと中価格帯以上のワインで、タイプの違いが生まれてしまうのです。
 
 

「好みのワインを探す」ためにならないかも

 
好みを判断するための飲み比べなら、ワインは安い方がいいのは確かです。
でも「これ好きかも」と思った品種についてちょっといいワインを買ってみた時、「あれ?全然違って感じるぞ」となるかも。
 
 
ステンレスタンク熟成のものは、よりストレートにブドウの味が表現されます。
だから品種特性を知るだけなら、安いワインで十分。もしソムリエ試験対策などでブラインドテイスティングを鍛えたいなら、こちらの方がいいかもしれません。
 
しかし「好みのワインを探す」ための飲み比べなら、1000円台半ばくらは出した方が、結果的に有効だと考えます。
 
 

プレミアムクラスにもつながる

 
カリフォルニアは高級なワインも非常に層の厚い産地です
もし1000円台半ばで気に入った品種が見つかれば、特別な日に飲むために、3000円、5000円、10000円とより高価なものを見つけるのも難しくありません。
 
そのプレミアムクラスがチリでは難しい。
チリワインで5000円クラスがないことはないんですが、手に入るお店は非常に限られます。
10000円以上となると、品種の選択肢は2、3しかありません。
 
だから私はカリフォルニアワインにおける品種の飲み比べからスタートするのをおすすめします。
 
 

フランス、イタリアでは困難です

 
フランス、イタリアのような歴史のある国は、ブドウ品種を自由に植えられません
長い年月をかけて、「この土地にはこの品種が最適」というのが明らかになっていったため、それに反するブドウを植えると最下級のテーブルワイン扱いとなってしまうのです。
 
だからフランスの生産者でシャルドネとカベルネ・ソーヴィニヨンとピノ・ノワールを作っているところはほとんどありませんし、レベルも高くありません。
イタリアはそもそも土着品種の国なので、多くの有名品種の比較はほとんどできません。
 
以上のような理由で、今回はマックマニスを比較試飲の題材として選びました。
続いて比べて飲む際に注目していただきたい、品種のポイントについてご紹介していきます。
 
 

白ワインの抑えるべき品種

 
マックマニスはシャルドネとヴィオニエ2種類の白ワインを作っています。
理想を言うなら、白ワイン用の主要ブドウとしてはソーヴィニヨン・ブランとリースリングも飲み比べたいところ。
しかしこの2つの品種は冷涼~温和な気候でないと上質なものがつくれませんので、マックマニスの畑には適さなかったのでしょう。
 
 

シャルドネの白ワインの特徴は?

 
シャルドネの品種由来の香りとして、このワインからまずパイナップルやマンゴーのようなトロピカルフルーツの香りに注目してください。
これは比較的暖かい産地のシャルドネに感じやすい香りです。もしこれが冷涼地域のものなら、リンゴや柑橘系フルーツの香りを感じることも多いです。
 
 
また、ヴァニラやココナッツのような甘い香りが感じられるでしょう。これはオーク樽熟成由来の香りです。
「シャルドネ自体の香り」という訳ではありませんが、先述のとおり中価格以上のシャルドネはオーク樽熟成されていることが多いので、「多くのシャルドネに感じる香り」と捉えて構いません。
 
 

ヴィオニエの白ワインの特徴は?

 
ヴィオニエというブドウ品種は「アロマティック品種」と呼ばれ、その名の通り香りが特徴です
先ほどのシャルドネに比べると、よりフルーツをはっきり連想させる香りでしょう。
桃やアプリコットなどの大きな種が中心にあるフルーツ。もしくは洋ナシ。そのようなフルーツの熟した香りです。
 
 
一方でヴァニラのような香りは感じないはずです。
ヴィオニエも樽熟成されることはあるのですが、主に結構な高級品のみ。リーズナブルな価格帯のものは、フルーツの香りを大切にするためにステンレスタンク熟成が多いのが特徴です。
 
更に比較するなら、酸味は若干ヴィオニエの方が低いでしょう。ヴィオニエは酸味が穏やかな品種です。
シャルドネはというとこれが難しくて、酸味が高いものもあれば低くなることもある。気候によって影響を受けやすい品種です。
なので「シャルドネの酸味は・・・」と言えないと思ってください。
 
 

赤ワインの抑えるべき品種

 
当店はマックマニスがつくる赤ワインを4種揃えています。
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワール、そしてジンファンデルです。
ジンファンデルはほとんどカリフォルニア固有の品種ですが、他の3つは世界中で栽培されています。
 
メジャーな赤ワイン用品種をもう一つ挙げるならシラーです。この4つでピンとこなかったら、次の候補として試してみてください。
 
 

カベルネ・ソーヴィニヨンの赤ワインの特徴は?

 
カベルネ・ソーヴィニヨンは酸味もタンニンも強い品種です
タンニンとは渋味のもと。ワインを口に少な目に含んで、口を閉じたままカミカミしてみてください。歯茎がぎゅっと引っ張られるような感覚があると思います。
ほかの3つのワインとの差で分かりやすいのは、このタンニンによる刺激の強さです。
 
この渋味は特にワインに不慣れな方には嫌われやすい傾向にあります。
ワイナリーはマックマニスのような普及価格帯のワインを大量に作る場合、ワイン初心者を含めた広い層に気に入ってもらうことを考えます。ゆえに渋味は抑え目に醸造されることが多く、このワインもカベルネ・ソーヴィニヨンとしては渋味控えめです。
 
この渋味をまろやかにする効果があるのがオーク樽熟成です。それもあって、安くないカベルネ・ソーヴィニヨンは基本樽熟成するんです。
 
 
香りとしてはブラックチェリーやカシスのような黒いベリーのアロマがブドウ品種由来。また樽熟成由来のヴァニラの香りも控えめに感じます。
 
 

メルローの赤ワインの特徴は?

 
メルローの赤ワインとカベルネ・ソーヴィニヨンの赤ワインは似ています。だから初心者のあなたが今一つ違いを認識できなくても安心してください。
もちろん、比べて飲めば違うというのは感じます。でも、その違いが他の生産者のメルロー/カベルネに適応できるか。もっというなら、ブラインドテイスティング、ワインの銘柄を伏せた状態で飲んで、知らない銘柄のワインでメルローかカベルネ・ソーヴィニヨンかを自信を持って判別するというのは、プロにも難しいです。
 
とはいえある程度傾向は紹介できます。
まずタンニンの量・渋みの強さはカベルネ・ソーヴィニヨンの方が強いです。ぎゅっと歯茎を引っ張られるような感じは、あまり強く感じません。
また、メルローの方が果実の印象がより熟したニュアンスに感じます。より黒く熟したフルーツを思わせるのです。
 
 
カリフォルニアでメルローを作っている生産者は、たいていカベルネ・ソーヴィニヨンもつくっています。
それが初めて飲む生産者のワインであったとき、もし値段が一緒であなたが渋味が得意でないなら、まずメルローから飲んでみるといいでしょう。
 
 

ジンファンデルの赤ワインの特徴は?

 
ジンファンデルはベリー系のフルーツを思わせる香りが、今回の4つの中ではもっともハッキリと現れやすい品種です
渋味は比較的穏やか。酸味も控えめです。
 
それもあってワインを口にしたときに「甘い」と感じることの多い品種です。これは実際に糖分が残っていて甘いのではなく、香りが甘いので舌が騙されているんです。
 
 
中にはこの甘味を苦手に感じる方もおられます。もしそう感じた時は、少しワインを冷やしてみるといいでしょう。
標準的には15℃前後がおすすめですが、12℃くらいまで冷やすことで、甘い印象がぐっと抑えられスッキリ楽しめます。
 
 

ピノ・ノワールの赤ワインの特徴は?

 
もしあなたが赤ワインの渋味を苦手に感じているなら、まず試してみるべきが手ごろなピノ・ノワールです。
3000円以下のカリフォルニアのものなら、まずほとんど渋味はかんじないでしょう。
 
ピノ・ノワールは香りのボリュームに特徴がある品種です。他の品種のワインより香りが広がるんです。
だからこういった丸く大きいグラスを使うことが多いです。
とはいえマックマニスはピノ・ノワールの中でもかなり安い部類。それほど香りのボリュームはありません。なので小ぶりで卵型の白ワイングラスの方がベター。
 
 
渋味の少なさと口当たりの軽さを、まずマックマニスのピノ・ノワールから感じてください
 
ピノ・ノワールの他の魅力である、香りのボリュームと酸味の上品さは、このワインからはあまり感じられません、
それは、このワインの産地がピノ・ノワールには暖かすぎるからです。
 
なのでこのワインについては「温暖産地の」「手ごろな」ピノ・ノワールだと考えてください。
ちなみにこれとは対照的な「冷涼産地の」「高価な」ピノ・ノワールのなかには、酸味しっかり渋味もしっかりのものもあります。
次のワインを探す際はご注意を。
 
 

美味しいものが見つかったときに選ぶべき次の1本

 
この中にそこそこ気に入るものが見つかったとします。
ならばもう少し上の価格帯で同じ品種のワインを飲んでみて、本当に自分はそのブドウ品種が好きなのか、確認するといいでしょう。
 
 
香りのボリュームや余韻の長さといったものは、好みではありません。香りは豊かなほどいいし、余韻は長いほどいい。
一方で酸味や渋み、味わいの重量感などは、強ければいいというものではなく好みに合うかが大切です。
なので味わいのバランスはそう変えず、なるべく純粋に上位互換となるようなワインを選んでみました。
 
 

シャルドネが好きなら・・・

 
 
マックマニスと同様、しっかり樽熟成の風味を感じるカリフォルニア産のシャルドネです。
比べるならもっと香り豊かで味わいの要素が強く感じられるでしょう。
 
 

ヴィオニエが好きなら・・・

 
 
ヴィオニエは香り高いとともに糖度が上がりやすい品種でもあります。それが辛口ワインにおいてはアルコール度数として現れます。
結果として味わいにボリューム感を持つ白ワインとなります。
 
 

カベルネ・ソーヴィニヨンが好きなら・・・

 
 
マックマニスのカベルネ・ソーヴィニヨンは、カベルネとしてはそれほど渋味がつよくなく、樽と果実の甘味をある程度感じます。酸味は控えめです。
同じようなバランスで順当にパワーアップしたようなワインがこちら。                                                                                                                                                                                                                                                       
 
 

メルローが好きなら・・・

 
まずメルローの単一ワインというのは、その栽培面積の割に意外と多くありません。ブレンドに使われることが多いのです。
その中でカリフォルニアのメルロー先駆者といえるのが、ダックホーンです。今回ご紹介する「デコイ」は、そのダックホーンがつくるバリューブランド。
 
 
本格的なつくりをしているだけあり、渋味はしっかりあります。
メルローに関しては、「同じバランスで上位互換」とは言えないです。
 
 

ジンファンデルが好きなら・・・

 
 
果実の甘いニュアンスと渋味の少なさをそのままに、後味にちょっとスモーキーな風味を持つジンファンデルです。
 
 

ピノ・ノワールが好きなら・・・

 
 
こちらもカリフォルニアらしい酸味すくなめ、ちょっと甘い風味を持つピノ・ノワールです。
マックマニスよりも果実の風味がよりピュアに感じるあたり、ブドウのクオリティー差は結構あるのかなと感じます。
 
 

これも美味しかったらさらに次へ

 
2本目にはまず同じ産地であるカリフォルニア産で、マックマニスより少し高めの価格帯で同じ品種のワインをおすすめします
もしこれも気に入ったなら、もうあと1,2本カリフォルニアで飲んでみてください。
そしてそこから、ワインの産地をごろっと買えてみてください。
 
候補はオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、チリなど。
産地を変えてもやっぱり好きなら、それがあなたの好みの品種です
 
 
ぜひ自分の予算にあった価格帯で、いろいろな国のいろいろな生産者のワインを飲み比べていってください。同じ品種なりの違いが感じられて、ワインがより面白く、好きになることでしょう。
 
 

どれもピンとこなかったときに試してみるべき全く違うワイン

 
ワインは嗜好品です。好き嫌いは人それぞれです。
マックマニスを6種飲んで、全部いまひとつだったとしても、あなたの味覚がおかしいとはこれっぽっちも思いません。
 
ならばワインの味わいを180度変えてみましょう。
これら単一品種のワインとは似ても似つかないワインです。
 
 

スッキリ甘口のワイン

 
市販されているワインの大半は辛口ワイン、甘味のないワインです。「甘口ワインは初心者の飲むもの」みたいな偏見がありますが、そんなの無視してください。
あなたが美味しいと思ったものを好きに飲んだらいいんです。
 
ひょっとしたら辛口ワインはピンと来なくても、甘口ワインは美味しいと感じるかもしれません
まず試していただきたいのは、ドイツ、モーゼル地方のリースリング。
 
 
もしあなたら甘いものも好きなら、甘いワインを試してみる価値、あると思います。
 
 

極辛口ワイン

 
逆にカリフォルニアワインの果実とオーク樽の甘い風味が苦手だったとも考えられます。
ならば冷涼な産地のものやオーク樽の風味を控えてつくった辛口ワインを選びましょう。
 
白だとソーヴィニヨン・ブランがまず思い浮かぶ品種です。
酸味もドライな印象で、一部の極甘口ワインを除いて基本はしっかり辛口に仕上げられます。
 
 
赤ならドイツのピノ・ノワールなどはいかがでしょう。
カリフォルニアのものと比べて、あまりベリーのようなハッキリとした果実感は感じません。代わりに上品な酸味が特徴です。
 
 
 

オレンジワイン

 
近年急速に認知度をあげている「オレンジワイン
白ブドウを用いながら、赤ワインと同じように果皮や種と一緒に発酵させるため、果皮の色がついてオレンジ色っぽくなるワインのことです。
白ワインなのにちょっと渋味を感じます。
 
 
分類としては白ワインのなかの一つと言えるのですが、その味わいは大きくことなります。
個性の強くないものから試してみる価値はあるかもしれません。
たとえばこちら。
 
 
というのも、ワイン飲みなれている方の中に、オレンジワインを飲んでみて「なんじゃこりゃ?」と拒否反応を示す方もおられます。
それくらい、味わいは白ワインとは別物なのです。
だからこそ、マックマニスの白ワインでピンとこなかった方が、タイプを大きく変えるという意味で提案します。
 
 

まだまだ違うワインはあります

 
炭酸が好きな方はスパークリングワインを試してみるのもいい。
赤ワインの風味は嫌いじゃないけど、ともかく渋味がイヤという方は、ロゼワインという選択肢もあります。
イタリアワインの多くは、聞いたこともないような土着品種が中心ですが、多様化する国際市場のなかで生き残る個性があります。
フランスワインの多くには、カリフォルニアとは違った上品さがあります。
手頃なワインであることが美味しく感じないそもそもの原因で、5000円くらいのものなら途端に好きになる可能性も捨てきれません。
 
あなたの今の味覚にピッタリのワインは、必ずどこかにあります
 
 

お気に入りのブドウ品種を手掛かりにワイン選びを

 
自分の好きなブドウ品種がわかったら、ワインはぐっと選びやすくなります
 
レストランやワインバーで選ぶ際、おなじ品種のワインがそう何十種類もあるものではありません。
「グラスでピノ・ノワールありますか?」「ボトルで注文したいんですが、5000円くらいのシャルドネありますか?」とスムーズに注文できます。
 
 
ネットでワインを買うとなると、品種で絞り込んでもまだたくさんの選択肢があります。
だから次は産地です。ご自身の予算に合わせて、好きなブドウをいろんな産地で楽しんでみてください。
分かりやすく発展させやすいので今回はカリフォルニアでご紹介しましたが、カリフォルニアが一番美味しいとは申しません。
今回ご紹介したブドウ品種。ジンファンデルを除いて世界中でつくられています。
 
ワインはいろいろ飲んでこそ面白んだと私は考えます。
ブドウ品種を手掛かりに、ワインを通して世界を旅してみてはいかがでしょうか。
 





※投稿に記載しているワインのヴィンテージ・価格は執筆時のものです。現在販売しているものと異なる場合があります。
購入の際は必ず商品ページにてご確認ください。




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