《生産者の歴史》
1841年からつづくJEAN FERY & FILSという生産者の別ブランドとしてスタート。歴史は長いものの、ずっとネゴシアンとしてワインを桶売りしていて、ドメーヌとして高品質のワインを作り始めたのは1988年から。当初はジャン・ド・カボット Jean de Cabottes というブランドでリリースしていましたが、2019年に満を持して現当主のフレデリック・フェリに改めました。
2008年から3年かけて畑をオーガニック栽培に転向。ブドウは全て除梗して醸造を行い、ピュアな味わいに仕上げています。
赤ワインの特徴は薄旨系なのに対して、白ワインは樽香をしっかり感じるスタイルでふくよか。ただし赤ワインと共通するのはなめらかで上質な質感で、非常に厚みがあり飲みごたえ抜群。サヴィニーの白として一般的な価格でありながら満足度が高いので、シャサーニュ1級と飲み比べてこちらを選ぶレストランさんも多いといいます。
《このワインについて》
樽由来のバニラ香と、ブドウ由来のナッツやパッションフルーツを思わせるアロマ。そして良質な酸の響きが印象的なキュヴェ。
新樽比率が70%(2019VTのデータ)と高いのは、近年では少し珍しくなってきたタイプです。
このキュヴェは2018年のものが日本初入荷で、そのころは在庫潤沢な状態が半年ほどは続いたのですが、2020年は全キュヴェ完全割り当てとなってしまいました。どうやらフレデリック・フェリの美味しさに、目ざといソムリエさんが気づいてしまったようです。売り切れたら再入荷があるかは微妙なところ。少なくとも数か月先です。
Savigny les Beaune Blanc Frederic Fery