《生産者について》
ブルゴーニュでは質・量の面で成長の限界を感じていたドメーヌ・ド・モンティーユ。当主エティエンヌ・モンティーユ氏が「自分の慣れていない場所で挑戦してみたい」と進出したのが、このサンタ・バーバラ・カウンティ内のサンタ・リタ・ヒルズです。
〇手づくりのワインをつくり続けられること
〇エレガントなバランスのいいワインであること
〇その土地のテロワールが感じられること
この3つの点を重視して選んだといいます。
太平洋側に風を遮る山脈がないこの地は、冷たい風がダイレクトに流れ込みます。11-16時くらいに霧がかかることで、湿度を保ちます。西海岸において、カリフォルニア州・オレゴン州内で最も冷涼な産地だと言われています。
それゆえの12%台のアルコール。温暖化が進むブルゴーニュでは近年難しくなった軽やかさで、上品でミネラルを感じさせるワインをつくります。
《このワインについて》
サンタ・リタ・ヒルズ内のいくつかの畑からつくる、ラシーヌのスタンダードキュヴェ。
全房比率はヴィンテージにより異なりますが、25ー70%程度。このワインは単一畑のシリーズと比べると全房比率低めです。
非常にピュアに香るベリーに鮮やかな色の花のアロマ。非常に細身で繊細な口当たりは低いアルコールの賜物で、ピノ・ノワールという品種の魅力を再確認させてくれます。テンションのある酸味と全房由来の爽やかな風味は、冷涼気候なサンタ・リタ・ヒルズのワインの中でも特異な存在です。
Racines Pinot Noir Sta Rita Hills