《2021年の品薄》
ブルゴーニュワインの2021年ヴィンテージは非常に入荷数が少なくなります。4月に全土を襲った広範囲の霜害のためです。絶望的に生産量が減っており、特にシャルドネが少なく、グラン・クリュクラスはほぼ手に入らないと思った方がいいでしょう。
例年なら常時あるとは言わないものの、輸入から3,4カ月程度は輸入元在庫があった銘柄ですら、今年は店舗ごとに割り当てです。
マシャール・ド・グラモンは例年かなり早めにリリースされます。2021年のワインが自分にとって買いかどうか。その判断のためにも1本飲んでおいて損はないでしょう。
《生産者について》
1960年代まで存在していた「デュフルール」というネゴシアンが前身で、現在はアルノー・マシャール・ド・グラモン氏を当主とした家族経営です。
多くのアペラシオンを手掛けており、畑の所有面積は22ha。ロバート・パーカー氏が「ブルゴーニュの中で最も信頼できる作り手の一人」と絶賛するように、その醸造技術は最先端をいきます。この先どんどん有名になるかもしれません。
味わいの特徴としては、骨格のしっかりとしたやや濃い目の味わいであることと。村名クラスでも発売直後からそれほど固い印象はなく、熟成を必要とせず楽しめます。ブルゴーニュワインの中でも風味が緻密なものがお好きな方にとっては、「この価格にしてはうまいな!」と感じていただけるでしょう。
《このワインについて》
サヴィニー・レ・ボーヌやポマールなど、コート・ド・ボーヌ側の複数の村の畑からつくるブルゴーニュ・ピノ・ノワール。
同じクラスに「ル・シャピトル」も入荷する場合があるのですが、それと比べるとより凝縮感のある味わいになるといいます。それでいながら、若いうちから口当たり滑らかなのがドメーヌの特徴です。
Bourgogne Pinot Noir "Domaine de la Vierge Romaine" Machard de Gramont