ヴィラヴォルフ
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地域とブドウ品種の特性を素直に表現したワインが手ごろに楽しめる。ヴィラ・ヴォルフの魅力です。
その理由はファルツという産地の特性と、ワインメーカーの腕によるもの。
リースリングを中心にハズレのないワインをつくり世界を駆けるエルンスト・ローゼン氏。
ヴィラ・ヴォルフのワインが安くて美味しい理由をご紹介します。

恵まれたワイン産地 ファルツ

ヴィラ・ヴォルフがあるのはワイン産地の「ファルツ」。ドイツの中では南に位置し、フランスのアルザスに国境を接しています。
この地でつくられるワインは、ヴィラ・ヴォルフに限らず手ごろなものが多い傾向。なぜならワインづくりが比較的容易な土地だからです。その理由は大きくつぎの3つ。

  • 様々な品種が栽培できる温暖な気候
  • 平地・またはなだらかな斜面の畑
  • 雨の少ない気候


ブドウ栽培が低コスト

上記の3つのポイントは、すべて手ごろなワインをつくりやすくします。

ドイツは緯度が高く冷涼な産地であるため、ブドウが十分に熟さないことがあり得ます。その中で南の方にあるファルツは比較的温暖で、それほど苦労なくブドウの糖度が上がります。
これは単位面積あたりの収穫量を増やしやすいということ。1本の樹に実るブドウの房を減らして栄養を集中させる。グリーンハーベスト(間引き)をそこまでしっかりしなくても、そこそこの品質のブドウができるのです。
ブドウが十分に熟さず酸っぱくて薄いワインを大量生産したら、安くたってなかなか売れません。

ファルツにはモーゼルやラインガウといった産地のような急斜面の畑があまりありません。お隣のラインヘッセンと同じく、なだらかな斜面や平地が続きます。これは栽培において機械を使いやすいということ。人件費の抑制につながります。

ファルツの西側には山脈があり、雨雲を遮ります。それゆえファルツの主要都市マンハイムの年間降水量は675mmほどと少ないです。雨が少なければカビなどのブドウの病気になりにくい。その対策費用があまりかからないので、コストダウンできます。

これゆえファルツは、ドイツの中では「手ごろでそこそこ美味しいワイン」をつくりやすい産地なのです。
ブドウ畑は非常に広く、2.4万ha。ドイツで2番目に広い産地です。

品質が低下していた「J.L.ヴォルフ」時代

ヴィラ・ヴォルフの前身、「J.Lヴォルフ」は、1756年から歴史の続く生産者でした。
とはいえ「名門」といえたかというとそうではなく、ワインの品質は低下してしまっていました。

そこで乞われる形でオーナーを引き受け、改革を行っていったのが、モーゼル「ドクター・ローゼン醸造所」のエルンスト・ローゼン氏でした。


リースリングの魔術師

ドクター・ローゼン醸造所はモーゼルにて200年以上の歴史を誇る名門。
1988年にエルンストさんが継承してから、さらに名声を高めています。
ドイツのワイン評価誌「ゴー・ミヨ」にて、5つ房の最高評価を受けているまでになったのです。

「高い評価のワイナリーを引き継いだ」ではなく「品質改善を行って評価を高めた」ワインメーカー。だからこそヴィラ・ヴォルフをエルンストさんに託したのでしょう。

世界で称賛を浴びるローゼン醸造所

エルンストさんの功績は、ドイツ内外で評価されています。
先述のゴー・ミヨ誌には「テロワールを映し出す鏡のようなワイン」と評され、2001年「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。
2005年3月には、イギリスのデカンター誌にて「マン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれました。
さらに9月にはインターナショナル・ワイン・チャレンジで「ホワイトワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。とくにこのコンペティションは世界最大規模のものです。

実家のワイナリーを見事に立て直し、コンサルタントとしても世界中で活躍するローゼンさん。例えばアメリカのワシントンにて、シャトー・サン・ミッシェルと共同で「エロイカ」というワイナリーを設立。高品質なリースリングをつくっています。
日々、リースリングの魅力を発信すべく、精力的に活動。人はエルンスト・ローゼン氏のことを『リースリングの魔術師』と呼びます。

どの品種でもハズレがない

ドクター・ローゼンのワインにしても、ヴィラ・ヴォルフのワインにしても、「酸味の美しさが素晴らしい」とか「口当たりがとってもなめらか」といったわかりやすい美味しさはありません。
モーゼルのリースリングとして、ファルツのそのブドウ品種として、王道的で素直に品種特性を表現したワインをつくります。

そしてヴィラ・ヴォルフにおいては、その味に対しての価格に割安感があります

ゆえに「ヴィラ・ヴォルフのワインを飲むなら特にこれ!」という突出したおすすめがありません。
あなたの好きなブドウ品種や今の気分で選んでください。どれも2000円台として非常によくできています。

辛口スパークリングワイン
ヴィラ ヴォルフ ゼクト ブリュット NV
COCOSで見る

高級そうな味はあまりしませんが、日常的に飲むスパークリングワインとして欠点のない味わいです。

ほんのり甘いロゼワイン
ヴィラ ヴォルフ ロゼ
COCOSで見る

はつらつとした酸味がスッキリ感をもたらし、辛口というにはちょっとだけ多い甘みが、ワインだけでも楽しめる味わいに調整しています。

日々の食卓にヴィラ・ヴォルフのワインを

ヴィラ・ヴォルフのワインは決して豪華な味、高そうな味はしません。だからいろいろなワインと並べて飲むなら、印象に残りにくいワインでしょう。しかしそれは決してワインとして劣っているわけではないのです。

その魅力は飽きの来ない素直な味わいと、ヴィンテージ差をあまり感じない安定感。
「いつ飲んでもそこそこ美味しいし安い」のがウリなのです。

なんでもない1日の終わり、いつもの晩酌にぜひヴィラ・ヴォルフのワインを取り入れてみてください。


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ワインスペック

生産地プファルツ
ワイナリーヴィラ・ヴォルフ
原語表記Villa Wolf Pinot Gris
ブドウ品種ピノ・グリ 100%
飲みごろ温度7 - 10℃
おすすめグラス白ワイングラス
ボトルサイズ750ml
栓のタイプスクリューキャップ
JANコード4022214170139
インポーターヘレンベルガー ホーフ

《毎日飲めるワインを探すあなたに》
「ワインはこんなにたくさんあるんだから、毎日違うのを飲みたい!」
「選ぶのめんどくさいから、お気に入り見つけたらそればっかり飲む」
あなたはどちらでしょうか?

このワインは後者の方、同じワインを晩酌の定番にしたい方におすすめ。その理由は次の3つです。
1)何かが突出しない飽きの来ない味わい
2)リピートしやすい価格
3)スッキリ系で苦手とする食材が少ないこと

《生産者について》
ヴィラ・ヴォルフは1756年設立と歴史あるワイナリー。リーズナブルなワインの産地であるファルツにあります。
一時期は不振に陥っていたものの、1996年にモーゼルの名門「ドクター・ローゼン醸造所」がオーナーとなったときから品質面で復興を果たします。
当主エルンスト・ローゼン氏は「リースリングの魔術師」と言われるほど確かな腕を持つ生産者。アメリカのワシントン州でもワインを手がけています。
その味筋は奇をてらわない王道なもの。玄人受けよりも一般受けを狙っているような仕上げ方です。

《このワインについて》
ピノ・グリという品種の味わいとしては、アルザス産のようなまったりとコクのあるものが一般的ですが、こちらはどちらかというとイタリアの「ピノ・グリージョ」的な味わい。
白桃やかんきつのような控えめな香り。ピノ・グリらしい重量感はなく、軽快な口当たり。それでいて酸味も尖っておらずまろやか。
決してインパクトの強いワインではありませんが、だからこそ飲み飽きしないんです。
野菜の天ぷらや鶏ハムなどはピッタリでしょうが、あまり「この料理と」と考えずいつもの夕食のときのサイドドリンクとして飲んでいただきたいワインです。

Villa Wolf Pinot Gris

【晩酌ワインの定番候補!】 ヴィラ ヴォルフ ピノ グリ 2022

商品番号 61003740
  • 白ワイン
定価 ¥ 2,420 のところ
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