《南アフリカ産シャルドネについて》
このシャルドネは間違いなくよくできています。しかし南アフリカ・ステレンボッシュ産シャルドネには同じ価格帯でほかにも良質なものがいっぱいあるのは事実。それらと比べて突出したところがあるわけでもありません。
ポール・クルーバーのエステートよりは樽香が穏やか。グレネリーのエステート・リザーヴやラステンバーグより酸味が柔らかい。ステレンラストのバレル・ファーメンテッドや、クラインザルゼのヴィンヤード・セレクションの方が樽香の分かりやすさがあり、ロングリッジの方がもう少しやさしい味わいです。どれも素晴らしくて、いいワインが渋滞しています。
そうやって飲み比べたときに共通するのは、果実味の明るさと適度に高いフレッシュな酸味。カリフォルニア産より一段階イキイキとしたキャラクターを感じ取れるはずです。
《生産者について》
ハーテンバーグはステレンボッシュの地にて1692年からつづく老舗ワイナリーのひとつ。
その敷地内の畑は、標高差が最大で280mもあり、様々な栽培条件のブドウを自社で用意することができます。
ハーテンバーグのコンセプトは「他にはない、ずば抜けて高品質なワインを作ること」。シラーやシャルドネの評価が非常に高い生産者です。
Hartenberg Chardonnay