《生産者について》
ジュリアン・スカールはもともとフランス、アルザス地方の生産者。
ヨーロッパの醸造家が実家のドメーヌを継ぐ前に海外で研修することは珍しくありません。しかし彼が特別なのは、南アフリカのシャルドネが持つポテンシャルにほれ込んでしまい、アルザスと南アフリカの両方でワインをつくり続けていることです。
きっかけは2003年にウォーカーベイ地区のブシャル・フィンレーソンにて収穫を手伝った時から。2005年に最初のワインをリリースして以来、エルギンやウォーカーベイなどの冷涼産地に注目し、ポール・クルーバーの醸造設備を借りて、シャルドネを中心にワインをつくります。
《このワインについて》
この「エヴィデンス」の畑はポール・クルーバーの畑に近く、エルギンで最も古い樹が植わっているそうです。
ラインナップの中で「マウンテン・ヴィンヤーズ」と比べるなら、よりパワフルで香り豊かなワインという位置づけ。一部新樽を用いて樽発酵・樽熟成しています。
《テイスティングノート》
ハチミツやクリームのようなほのかに甘い香りは、果実とオークの香りがよくなじんでいるからでしょう。メロンのような熟した風味もあり、ふくよかで飲みごたえがあります。エルギンらしいボディ感をしっかり支える酸味で締めくくられます。
フランス人も思わずほれ込んで離れられなくなった南アフリカ産シャルドネの魅力、とくと味わってみては?
Julien Schaal Evidence Chardonnay