《このワインについて》
ラベルに大きく描かれた「1924」は、アメリカでかつて禁酒法が施行された年。当時お酒を販売することはできなくなりましたが、人々はお酒を求めます。無許可の潜り酒場が営業し、医者がスピリッツを処方し、ワインが買えないならとブドウを買って自分でワインにしました。当時の人々の知恵とエネルギーに敬意を表してつくられるシリーズです。
その時代に植樹されたのはローヌやスペイン系品種が中心だったので、このシャルドネはそこまで樹齢が高いというわけではないでしょう。それでも「1924」シリーズの看板を掲げるにふさわしい風味のボリュームを持ちます。
《生産者について》
イタリアのシチリア島出身「インデリカート」家が1924年より営むワイナリー。これまでに『US・ワイン生産者・オブ・ザ・イヤー』に3度、『アメリカン・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー』にも3度選ばれた優良生産者です。
その味筋は凝縮感と樽香特化!手ごろな価格ながらしっかり凝縮した味わいのワインで、しかも濃密なオーク樽熟成の香りを感じます。赤ワインにおいてはほとんど渋味を感じずとっても滑らか。その濃厚さと滑らかさに「飲みやすい」と感じるのでしょうか。「ナーリー・ヘッド」シリーズを中心に試飲販売で人気が高いワインばかりです。
《テイスティングノート》
「バタリー」という名前が示す通り、バタースコッチのような香ばしく甘い香りがボリューミーに漂います。そこにパイナップルのようなトロピカルフルーツの香り。この価格帯としては破格の豊かさを持ちます。口当たりもそれにふさわしく滑らかで厚みを感じるもの。まったりと穏やかに消えていきます。
1924 Double Gold Buttery Chardonnay Delicato Family Vineyards