《生産者について》
ジョン・コングスガードが設立したこのワイナリーは、自社畑だけでなく契約畑からも素晴らしいワインをつくることで知られます。今では高級ワイン用のブドウ調達として一般的になった、オーダーメイドのブドウ栽培。ブドウの対価を収穫量ではなく栽培面積で支払うことでできる、低収量で品質を最優先した栽培を依頼することの第一人者なのです。
クオリティーに対する姿勢は尋常ではなく、品質に満足できない年は容赦なく生産量を減らします。
《このワインについて》
ハドソン・ヴィンヤードから購入するブドウで1996年からつくっているシラー。例年かなり高いパーカーポイントを獲得しています。
ジョン氏は自身のシラーについて「コート・ロティというよりはエルミタージュ」だと語ります。若いうちはタンニンがフルーツのニュアンスを覆ってしまっているものの、リリースから3年ほどたつとチャーミングなフルーツがきれいに現れてくる。その後はシャルキュトリーやバーベキューを思わせるような燻製肉の熟成香を感じるようになると言います。
【パーカーポイント99点】
[ワインアドヴォケイト誌 2014年10月のレビュー]
2012年のシラーは、この品種の魅力的な例である。シラー100%だが、ヴィオニエを大量に含んでいるかのような香りがする。濃密な紫色をしたこのワインのグラスからは、花、スイカズラ、ラベンダーの巨大な香りが、焦がした土、炭、燻製肉、ステーキのタルタルのタッチとともに飛び出してくる。偉大な力強さと見事な凝縮感を持つこのワインは、数年で完璧なワインになるだろう。2026年まで飲める。
[Robert M. Parker, Jr.による試飲 飲み頃予想2016-2024年]
Kongsgaard Syrah Napa Valley