《テイスティングノート》
スイスの特産ブドウであるシャスラのなかでも、中-上級に位置づけられるこのワイン。ブドウの質ゆえか洋ナシのような香りが豊かに広がります。何より魅力がミネラル感。シャブリのような石灰質系のミネラルに少し近いものの、塩味系のニュアンスもあり、似たようなものが見つからない独特さ。透明感がありフレッシュな味わいながら、奥行を感じさせます。派手さはないものの、その奥にしっかり気品を備えています。
繊細な味わいなのであまり濃い味の料理とあわせるともったいなくも感じますが、料理を引き立てるという意味では食事時のワインとしても幅広く活躍するでしょう。
《生産者について》
スイス西部。レマン湖を挟んでフランスと国境を接するラヴォー地区に、ピエール・リュック・レヴラのワイナリーはあります。ブドウ畑は斜面に段々畑として広がり、その美しい景観は2007年にユネスコ文化遺産として登録されました。
急斜面に分散する10の区画は主に石灰岩土壌。その微妙な組成の違いにあわせて、ブドウの選定方法や収穫時期を調整するなど、非常に緻密なワイン造りをしています。
St.Saphorin Les Blassinges Domaine Pierre Luc Leyvraz Sarl