《このワインの立ち位置》
「なんでわざわざドイツでソーヴィニヨン・ブランを選ぶ?」
そう疑問に思った方のために、他の有名産地と比べてみましょう。
このワインの香りはロワールのソーヴィニヨン・ブランに似ています。あまりミネラル感はありませんが、派手すぎない柑橘類の爽やかなアロマが心地よく、野菜や魚介を中心に様々な料理に合わせられます。つまり食中酒として適しています。
それでいてマールボロのソーヴィニヨン・ブランのように、わずかな残糖がります。この甘味がもたらすフルーティーさゆえに、食前酒として単体で飲み進めやすいということ。それでいてマールボロのような香りの派手さはありません。
カリフォルニアのものならもう少しアルコール度数が高く飲みごたえのあるものとなるでしょう。パーティー用途にはいいですが、一人、二人で飲むなら強すぎるかも。
食前酒にも食中酒にも使いやすいバランスで、品種特性を素直に表現した爽やかさ。それがこのワインの魅力です。
《生産者について》
ヴァイングート・ショットはナーエにある家族経営のワイナリー。ナーエの多種多様な土壌を活かして、リースリングを中心に非常に様々なブドウを栽培しています。カベルネ・ブランやレゲントといったPIWI品種(カビ耐性品種)などの導入にも積極的です。
Schott Sauvignon Blanc