《生産者について》
ラッツェンベルガーはラインガウからライン川を少し下ったところにある、小さな生産地。黒色粘板岩土壌が、ワインにしっかりとしたミネラル感を与えます。
現在所有している畑は25ha。この産地の1/20の面積に当たり、地域を代表する生産者です。
《このワインについて》
畑の名前「ポステン」の由来は見張り台。その名の通りバッハラッハーの街やライン川を見渡せる素晴らしい景色の畑で、ブドウがよく熟しトロピカルフルーツなどのアロマを持つものになる傾向にあります。
ラッツェンベルガーのつくるワインは共通して研ぎ澄まされたようなミネラル感があります。しかしその中で比較するならば「ポステン」は親しみやすい印象。ブドウの熟度が高めでフルーツの香りが前に出てくるからでしょう。辛口でもやわらかな印象はあるのですが、「ハルプトロッケン」つまり半辛口なので、より親しみやすい印象に。
半辛口・半甘口のワインは、特にネットショップでは人気がありません。甘味のあるワインを「初心者が飲むもの」と考えているのでしょうか。そうやって「食わず嫌い」ならぬ「飲まず嫌い」するのはもったいなくないですか?
ワインは嗜好品です。本当に好きじゃないのに飲む必要は全くありません。でも、やや辛口・やや甘口って試飲販売すればとても売れるんです。「辛口好き」と言いながら、多くの人がやや辛口”も”好きなんです。
ワインだけでも美味しいのですが、日本の家庭料理にも相性がいい。例えば肉じゃがのような煮物って、砂糖やみりんを使います。完全辛口のワインだと酸っぱさが際立つことがあるのですが、少し糖分があるワインだとそれがないんです。
いつもは手に取らないタイプのワインとして、「ハルプトロッケン」にチャレンジしてみませんか?
Ratzenberger Bacharacher Posten Riesling Spatlese Halbtrocken