ポーランド出身で元ソムリエのポール・ラトー氏は、自身のワインをつくろうとカリフォルニア、セントラルコーストにやってきました。オー・ボン・クリマやキュペで修業をつみ、2002年から自身のワインを作り始めます。生産量が非常に限られていることもあり、現地のピノ・ノワール愛好家のみが知るワインでした。しかし2008、2009年ヴィンテージがパーカーポイント高得点を獲得し一躍話題に。
1種類のワインはせいぜい200ケースほどの生産であり、全体でも1000ケースあまり。顧客のメーリングリストで売り切れてしまうため、ワインショップに並ぶことはほとんどありません。
【パーカーポイント95点】
[ワインアドヴォケイト誌 2018年4月の試飲]
サンタ・マリア・ヴァレーで最も古い畑のひとつであるポール・ラトーの素晴らしい2016年シャルドネ・ル・スーヴェニール・シエラ・マードル・ヴィンヤードは、黄色の果樹園フルーツ、シトラスの皮、桃、蜂の巣の魅力的なアロマを持つ。味わいはミディアムからフルボディで、ベル・ド・ジュールよりもテクスチャーに艶があり、明るい酸に支えられ、強烈なチョーク質のフィニッシュで締めくくられる。このワインは今、ストラクチャーがかなり堅いので、開花させるにはセラーで2、3年熟成させる必要があるだろう。
[William Kelley氏による試飲 飲み頃予想 2020年-2030年]
Sierra Madre Vineyard le Souvenir Chardonnay Paul Lato