《生産者について》
ジャン・エ・セバスチャン・ドーヴィサは、同じくシャブリの生産者であるルネ・エ・ヴァンサン・ドーヴィサと、それぞれの先代が従兄弟同士という関係です。しかし、両者の造るワインの性格は大きく異なっています。ヴァンサンが樽を効かせた醸造をするのに対し、セバスチャンはタンク主体で、果実のミネラル感を生かしたスタイルを得意としています。
《このワインについて》
ジャン・エ・セバスチャン・ドーヴィサでは、村名格のワインには樽を使わず、ステンレスタンクで発酵させています。フレッシュで生き生きとしたレモンなどの柑橘の香り、火打石のようなミネラル感など「村名格シャブリといえば?」と想像するイメージにピッタリとはまる堅実な1本です。ここ最近の円安の影響を受け、様々な生産者のシャブリが続々と3000円のラインを突破する中、2000円台で買えるドメーヌシャブリは貴重な存在です。
《テイスティングノート》
ほんのりと青さが残るレモンに、ライム、白い花の香りが寄り添います。心地よい苦みと塩気、火打石を思わせるミネラル感が余韻に残る、繊細で透明感のある味わいです。
Chablis Saint Pierre Jean et Sebastien Dauvissat