《ワイナリーについて》
1973年カナダ生まれの青年パトリック・ピウズ氏。M.シャプティエの弟マーク・シャプティエ氏との出会いがきっかけでワインの世界へと飛び込みます。
オリヴィエ・ルフレーヴに4年在籍中にシャブリ部門の醸造を担当。その後、ヴェルジェやジャン・マルク・ブロカールで醸造長を歴任し、2008年に自らのワイナリーを立ち上げました。畑は持たず、賃貸契約で自ら栽培。ブドウ栽培農家との絆も強く、結果クオリティの高いブドウを得ることができています。
特徴となるのがワインの種類の多さ。その多くは日本未入荷ですが、例えば2019年はワインアドヴォケイト誌に27ものワインが評価されています。畑を所有しているわけではなく、それぞれのワインの生産量はごくわずか。それでも畑ごとのテロワールを表現する力があるので、他の生産者では混ぜて1つのワインとするところを、数多くのワインをつくり分けているのです。
数も少なくとりわけ知名度の高いシャブリではありません。しかし一度口にすればブルゴーニュワインの愛好家ほど心を奪われるようです。簡単に手に入らなくなるときは遠くないかもしれません。
【パーカーポイント91点】
[ワインアドヴォケイト 2023年9月]
洋ナシ、白い花、ワックス状の柑橘類の果皮、牡蠣の殻の還元物のアロマに続き、ミディアムからフルボディのサテンのような層状の味わいが、チョーキーでドライなエキス分に縁取られている。これまで同様、このワインはコミューナル・レベルのボトリングの中で最も骨格がしっかりしており、少し時間を置くことで味わいが深まるだろう。
[William Kelleyによる試飲 飲み頃予想2025-2035年]
Chablis Terroirs de Courgis Patrick Piuze