《生産者について》
ジョン・コングスガードが設立したこのワイナリーは、自社畑だけでなく契約畑からも素晴らしいワインをつくることで知られます。今では高級ワイン用のブドウ調達として一般的になった、オーダーメイドのブドウ栽培。ブドウの対価を収穫量ではなく栽培面積で支払うことでできる、低収量で品質を最優先した栽培を依頼することの第一人者なのです。
クオリティーに対する姿勢は尋常ではなく、品質に満足できない年は容赦なく生産量を減らします。
《このワインについて》
ハドソン・ヴィンヤードから購入するブドウで1996年からつくっているシラー。例年かなり高いパーカーポイントを獲得しています。
ジョン氏は自身のシラーについて「コート・ロティというよりはエルミタージュ」だと語ります。若いうちはタンニンがフルーツのニュアンスを覆ってしまっているものの、リリースから3年ほどたつとチャーミングなフルーツがきれいに現れてくる。その後はシャルキュトリーやバーベキューを思わせるような燻製肉の熟成香を感じるようになると言います。
【パーカーポイント97点】
[ワインアドヴォケイト誌 2019年11月のレビュー]
深いガーネット・パープル色の2017年シラー・ハドソン・ヴィンヤードは、ブラック・フォレスト・ケーキ、ブルーベリー・パイ、プラム・ジャムの核に、チョコレート・ボックスとスター・アニスの含みを伴った、しおれたバラ、スミレ、下草の美しい香りを伴って、グラスから魅惑的に滑り出てくる。フルボディでリッチ、フレッシュさがぎっしり詰まった味わいは、熟したふくよかなタンニンと大胆なフレッシュさがしっかりとしたラインを描き、非常に長く香り高いフィニッシュを迎える。
[Lisa Perrotti-Brownによる試飲 飲み頃予想2020-2040年]
Kongsgaard Syrah Napa Valley