《このワインについて》
「カリフォルニアのロマネ・コンティ」などと呼ばれ、この生産者のためにこの地がアメリカの産地認定された「カレラ」。「マウント・ハーラン」にある自社畑からつくるピノ・ノワールの赤ワインは当然ながら高級品で、1万円を大きく超えます。
もっと手ごろなピノ・ノワールやシャルドネもありますが、それはセントラル・コースト各地から購入したブドウも用いてつくります。
それに対してこのヴィオニエはおよそ5000円。半分ほどの金額でカレラのブドウを味わえるのが、このワインの最大の魅力と言えるでしょう。
シャルドネとの違いはおよそ1500円ほどの価格差と、よりリッチで飲みごたえのある味わい。ヴィオニエのアロマティック品種としての特徴を期待するより、豊満な味わいの中にある上品さを期待する方がいいでしょう。
《生産者について》
カレラの創業者はジョシュ・ジェンセン氏。DRCのワインに感銘を受けてその門を叩きワインづくりを学びました。
故郷に戻った後「ロマネ・コンティのようなワインをつくれる土地」を探し歩き、当時はワイン産地でなかったマウント・ハーランを開拓しました。
カリフォルニア産ピノ・ノワールの生産者として非常に早い段階から日本に紹介されており、知名度抜群のワイナリーです。50代60代くらいの方で昔からワインを飲んでおられる方なら、1度ならず口にしたことがあるのではないでしょうか。
現在はジョシュ・ジェンセン氏の引退に伴い、ダックホーングループの傘下に入りました。しかし、醸造チームなどもそのまま受け入れたため、その味わいはしっかりと継承されています。
《テイスティングノート》
花の蜜や白桃、柑橘の豊かなアロマが広がります。ジャスミンのような華やかな香りが漂い、フランス/ローヌ地方のものと共通点もありますが、別物のような印象が強いです。
オイリーで飲みごたえのある口当たり。爽やかな余韻は驚くほど伸び、ブドウの質の高さをうかがわせます。
Calera Mount Harlan Viognier