《生産者について》
リヴァース・マリーはトーマス・リヴァース・ブラウン氏とジュヌヴィエーヴ・マリー・ウェルシュ氏夫妻がプライベートに所有するワイナリー。
トーマスは「シュレイダー」や「アストン」をはじめとしたトップワイナリー15社でワインメーカーをつとめ、何度もパーカーポイント100点獲得ワインを生み出している人物。2002年に設立したこのワイナリーにて、カリフォルニア北部各地の畑から、その土地の特徴を表現するワインをつくります。
雇われたワインメーカーとしてつくる場合は、当然オーナーの意向に沿ったワインをつくるのでしょう。すでに確固たる地位を築いて収入も十分であろうワインメーカーが、あえて自分たちのミドルネームを冠してつくるワイン。きっとこの「リヴァース・マリー」こそが、彼らが本当につくりたいワインなのでしょう。
《このワインについて》
基本的にブドウは購入しているリヴァース・マリーですが、この「スーマ・ヴィンヤード」は譲り受けたもので唯一の自社畑。ソノマ・コースト内のオキシデンタル地区に位置し、もともとの区画は1978~1980年にかけて植樹されました。このワインは1998年に買い足した区画と、古い区画に植えた若い樹からつくられます。
《テイスティングノート》
レッドチェリーや赤系ベリー、ラズベリーなどの鮮やかなアロマ。バラの花びらのような華やかな香りも感じます。しなやかなタンニンを持ち、厚みのある口当たりが飲みごたえを与えています。酸味はブルゴーニュやドイツに比べれば低く、香りの中に甘いニュアンスはあるものの、余韻はしっかりと上品に締めくくられます。このキレの良さはトーマスがつくるワインに共通しているように感じます。
Rivers Marie Pinot Noir Summa Vineyard