《生産者について》
ニュージーランドのワインの中心地、マールボロの奥地。アワテレヴァレーを見下ろす丘の上にエリカとキム・クロウフォード夫妻が開いたワイナリーが「ラブブロック」です。
2人が最も大切にしているのは、四季のリズムとその土地の個性を最大限に尊重すること。なのでオーガニック”ヴィンヤード”ではなく、鳥・牛・ヒツジなどや多様な植物と共生するオーガニック"ファーム”を営むことに取り組んでいます。
本拠地アワテレヴァレーの畑は、2012年にニュージーランドのオーガニック認証である「ビオグロ」を取得しました。
《型破りなソーヴィニヨン・ブラン》
マールボロのソーヴィニヨン・ブランといえば、青草やハーブのような香りが豊かにあふれる、キリっとした酸味の白ワイン。そんなスタイルのものが典型で、クラウディ・ベイやヴィラ・マリアといったメーカーがとても有名です。
ラブブロックがつくるのは、それとは大きく違ったスタイル。
香りは桃やパッションフルーツ、シトラスの香りでよく熟した印象。フレッシュな酸味は感じられるものの、丸みを帯びた口当たりでそれほど強くありません。これは自然なマロラクティック発酵をしているから。ワイン中のリンゴ酸を乳酸に変える反応で、酸味が少し穏やかになります。マロラクティック発酵をしたNZのソーヴィニヨン・ブランは、割と珍しいもので、一風異なる味わいが楽しめます。
Love Block Marlborough Sauvignon Blanc