《生産者について》
2012年設立とまだ非常に若いワイナリーながら、「ただものじゃない」とプロの注目を集めるのがこのソーン・ドーターズです。
ジョン・セコム氏が妻のターシャとともに世界中を旅した末にたどり着いたのが、南アフリカのエルギンの地でした。
西ケープ州の特徴として、車で数時間の範囲に様々な気候の畑があることが挙げられます。樹齢の高い樹を所有する契約農家のもとに足しげく通い、妥協のない品質のブドウを購入しています。
醸造に置いてはいわゆる”最小介入主義”。酵母や醸造時の亜硫酸を使わず、新樽も一切使用しないことで、ブドウの味わいをピュアに表現しようと考えています。
《このワインについて》
スワートランドにある1940年代に植樹された畑からつくられます。
ブドウの樹は樹齢が高くなると、突然変異を起こしやすくなります。ブドウの果皮の色が変わるのもその一つ。白いブドウをつけるはずのセミヨンが、時にピンク色のグリ系のブドウをつけることがあるのです。
よりコクのある味わいのセミヨン・グリを一部用いた、珍しいワインです。
《テイスティングノート》
レモンの皮、セージ、マカダミアナッツ、メロンのような風味。口に含むと様々な風味を感じさせる味わいが力強く口いっぱいにひろがります。
酸味は高くアルコール度数は12.5%と低めでありながら、「スッキリ爽やか」という表現に違和感を感じるほど、ボリュームのある味わいです。
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