《生産者について》
ソーコル・ブロッサーがこのオレゴンの地にブドウを植えた1971年。オレゴンにワイナリーはほとんど存在していなかったといいます。それが今ではワイナリー数900を超え、ブドウ畑も1.6万ha。世界中どこでもオレゴンワインを見かけるようになりました。
そのオレゴンワインの躍進に重要な役割を果たしてきたのがソーコル・ブロッサー。単に早く創業したというだけでなく、指導者的な役割を担ってきたのです。
創業から長いワイナリーであるためか、周りのワイナリーに比べるとすこしだけ価格が手ごろなのが魅力です。
《このワインについて》
「他とは違う白ワインのカテゴリーを」その思いで20年前にチャレンジした「エヴォリューション」は、今やずいぶん見慣れた存在となりました。
リースリングやピノグリを中心にミュラー・トゥルガウやミュスカ・カネリなどの珍しいブドウも含め8種類もブレンド。発酵を終盤に意図的に止め、ほんの少し甘みを残してアルコール度数を押さえました。ほかにまず見かけないブレンドの挑戦的なワインです。
ソーコル・ブロッサーはオレゴン州のパイオニアだけあって、ピノ・ノワールだけでなくこれまで様々な品種に挑戦してきたのでしょう。その経験を活かして遊び心を加えてつくり上げたのがこの「エヴォリューション」であるはず。そのチャレンジ精神がソーコル・ブロッサーを今の地位へと「進化させて」きたのでしょう。
《テイスティングノート》
ライチやパイナップル、アプリコットなどの香りがあふれ出し、レモングラスやエルダーフラワーのようなアロマも感じます。ともかく香りが複雑で不思議。ほのかな甘みとスッキリした余韻で親しみやすい味わいです。
Sokol Blosser Evolution White Lucky No.9