《生産者について》
モンカロ社はイタリア中部、アドリア海に面したマルケ州にある協同組合で、伝統的なヴェルディッキオ生産の中心地モンテカロットにあります。設立は1964年。州内の重要な3つの生産地に醸造所を持ち、それぞれの個性を大切にしたワイン造りを行っています。畑の改殖,収量制限、最新の醸造技術・設備の導入と大変意欲的、社長以下精力的にワイン造りに取り組んでいます。
《このワインについて》
ヴェルディッキオというブドウ品種はそれほど酸味が高いわけではありません。マルケはイタリア中部ですからやや温暖です。その割にはこのワインの飲み心地は結構スッキリ系。その訳は醸造にあります。
ブドウを収穫して醸造所に運びこまれてから、圧搾、そして発酵タンクに入るまで、不活性ガスの環境下で作業をします。具体的なガスは情報がありませんが、窒素や二酸化炭素で空気を置き換えることで、果汁の酸化を極力防いでいるのです。これによりワインにフレッシュなフルーツ感がもたらされます。
《味わいと楽しみ方》
白桃やかんきつ、リンゴなどのやや控えめな香り。ビターアーモンドのような香りがヴェルディッキオの特徴だといいます。この価格帯の白ワインとしては珍しくシャキっと緊張感のある酸味。果実感にも弱弱しさがなく、ワンランク上の価格帯にすら感じます。
味わいとしてはスマートなワインで、何かの風味が突出してたりはしません。なのでいろいろなおかずを食べる普段の夕食時、それもややヘルシーな野菜中心のメニューのときに候補として上がるワインです。アルコール度数も12.5%くらいと中程度なので、よく冷やしてゴクゴク飲みたい!
還元的なつくりをしているので、あまり日持ちはしないと思った方がいいでしょう。2日を目安に飲み切るべきだと考えます。
Moncaro Le Vele Verdicchio Classico