同じ地区で同じ生産者がつくる2つのワイン、畑が違えば風味が違う。
そんなややこしくも面白いお酒、それがワインです。
その最たるものはブルゴーニュのクリュですが、ロワールにも見事にテロワールを表現する生産者がいます。
70年以上前からその土地の味をつくりつづける、アンリ・ブルジョワをご紹介します。
こんな方に読んでほしい記事です
○ブルゴーニュワインの畑による多様性に魅了されている
○「高級白ワインといえばシャルドネ」だけだとつまらない
○作り手がどんな想いでそのワインを生み出しているのか興味がある
アンリ・ブルジョワ来店!
先日、アンリ・ブルジョワの9代目当主ジャン・マリー・ブルジョワ氏がココスに来店されました。
その際にいろいろお話を伺った動画がこちらです。
アンリ・ブルジョワの概要とラインナップ
生産者の想いをご紹介する前に、アンリ・ブルジョワがどんなワインをつくっている生産者なのかを簡単にご紹介します。
本拠地はサンセール
アンリ・ブルジョワはロワールのサンセール地区に本拠地を置く生産者です。プイィ・フュメにも一部畑を持っています。
主力となるブドウ品種はソーヴィニヨン・ブラン。そのほかにピノ・ノワールやカベルネ・フランなども栽培しています。
ロワールの生産者としては標準的なラインナップです。
サンセールはロワール川のかなり上流に位置し、フランスの内陸部。ブルゴーニュのシャブリにもそれほど遠くない位置です。大陸性気候に近く、冬寒く夏暑い、そして昼夜の寒暖差が大きいのが大きいのが特徴です。そういった気候の地域では、ブドウはよく熟しながらもきちんと酸味を蓄え、上質なワインに仕上がります。
アンリ・ブルジョワのラインナップ
ソーヴィニヨン・ブランについてアンリ・ブルジョワのラインナップをまとめました。
この下のクラスとして、「サンセール」表記ができない地域名クラスのワインも作っています。(当店未入荷)
土壌 | キンメリジャン | シレックス | 石灰質 |
ブドウ品種 | ソーヴィニヨン・ブラン | ||
樹齢が高い | ジャディス | ダンタン | |
樹齢が高くない | ル・モンダネ・ド・ブルジョワ | ラ・ブルジョワーズ | レ・バロンヌ |
飲み頃 | 熟成能力がある | 熟成能力がある | 若いうちに消費すべき |
2018年におけるダンタンとジャディスの共通点/相違点
まず共通点としては、開けたての香りが弱いこと。7000円台のワインとしては「あれ?」と思うかもしれません。
しかし口に含めば、一瞬でこれが間違いなく高級ワインであることが感じられます。「濃い」とか「重い」とかではないのですが、風味が非常にち密に詰まっているのです。心なしかトロミを感じるような舌触りと余韻の長さは共通点です。
私が感じた2つの相違点は、舌で味わいを感じるポイントです。
キンメリジャン土壌の「ジャディス」は、舌を全方位から包み込むように刺激します。ミネラルの感じ方が、学校のグラウンドに白線を引く石灰の粉のように、細かくパウダー状に感じます。
一方でシレックス土壌の「ダンタン」が刺激してくる箇所は、舌先から中心にかけて。ピリっとくるような鋭い印象です。
風味の点で比較すると、ハチミツのようなニュアンスは共通しています。これはニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランにはあまり感じない、サンセールやプイィ・フュメの特徴だと考えます。
相違点としては、「ジャディス」の方がより複雑でフルーツやスパイスの風味を重層的に感じます。リンゴやミント、ジュニパーベリーにナツメグのようなベーキングスパイス。
それに対して「ダンタン」からは、白い花や火打石のようなニュアンスを感じます。火打石が身近になくてイメージしにくい方は、旧式のライターをシュっとまわした時に火花が散る臭いを想像してください。
一度は経験すべき高級ソーヴィニヨン・ブラン
ソーヴィニヨン・ブランという品種で考えるなら、当店ではニューワールドのマールボロ産のものが圧倒的に人気です。2000円前後から香り豊かでハーブやフルーツ感にあふれるワインが楽しめます。
そのイメージをもってアンリ・ブルジョワの上級ワインを飲むと、全くの別物に感じます。
キレのいいドライな酸味は共通。香りにマールボロ産のような青さやハーブ感は全くなく、むしろ控えめで派手さはありません。しかし口に含めばその風味が爆発。鼻腔をさわやかに抜けていき、余韻は驚くほど長く続きます。その質感ゆえか、「酸味」というイメージでは感じられないかもしれません。
奥ゆかしく控えめなのに存在感がある。
それほど注目されなかった映画で助演男優賞をとる俳優のような、派手さのない上質感がサンセールの高級白ワインなのです。
単一畑でワインをつくる意義
同じサンセール地区のワインでも畑によって風味が違うことを、ワインにはっきりと感じる。
それがアンリ・ブルジョワのワインの特徴です。
単一畑からワインをつくるのは今ではそう珍しくありませんが、それを1950年代から続けているのが特色です。
複数の畑からワインをつくるのが普通
多くのサンセールのワインは、いくつもの畑からブドウをブレンドしてつくります。
「Sancere + ヴィンテージ + 生産者名」といったワインの名前がついている場合、ほぼ畑は複数と思っていいでしょう。
詳細は省きますが、単一畑でなくブレンドをするのには大きなメリットがあります。
○霜害などのリスクヘッジ
○ブレンドによる美味しさの安定
○必要となる作業員の最大数が少ない
しかしアンリ・ブルジョワはあえてこの手法をとりません。
2000円台の品種名クラスこそ畑のブレンドですが、「サンセール」と名の付くものはすべて単一畑からつくります。
単一畑で表現するその土地の味
複数の畑のブドウをブレンドしてワインをつくれば、畑ごとの特徴は平均化されます。畑の特徴ではなく、その地域の特徴がワインに現れるのです。
なので単一の畑からワインをつくることで、より個性をはっきり感じるワインに仕上がる傾向があります。
しかしそれは決して「美味しいワインになる」ことは意味しません。むしろブレンドによる調整ができないので、場合によってはバランスの良くないワインに仕上がるかもしれません。
だからこそより高いブドウの質が求められるので、単一畑のワインの方が高価な傾向にあります。
違いが判らなきゃ意味がない
例え畑ごとにワインをつくったとしても、それだけでは価値がありません。
確かにワインごとの違いを感じてこそ、小難しく畑名を表記する意味があります。
手っ取り早く安くて美味しいワインを求める消費者はターゲットにしていません。
積極的に知識を取り入れながら、長年ワインを楽しんでおられる方。
「ブルゴーニュワインは畑で味が違うのが面白い!」と思えるような方こそ、アンリ・ブルジョワのワインを楽しんでいただけるでしょう。
サンセールの3つの土壌と5つのワイン
サンセールのブドウ畑にみられる土壌は、主に次の3つです。
この土壌の違いと、畑の中で区画による樹齢の違いが、アンリ・ブルジョワのワインに多様性をもたらす重要な要因です。
その3つとは
○キンメリジャンからなる粘土石灰質
○石灰の小石を含む土壌
○シレックス+粘土
キンメリジャン土壌
キンメリジャンとはシャブリ地区で有名な粘土石灰質土壌。牡蠣をはじめとした貝殻を多く含む土壌です。
サンセールはシャブリから近いので、土壌に共通点があるのも頷けます。
「キンメリジャン」とは本来は年代の名前。恐竜がいたような古い年代はしばしば「ジュラ期」のように名前がつけられますが、そういったものの一つ。およそ1億6千万年前です。
キンメリジャン土壌でつくられるソーヴィニヨン・ブランは、まろやかさと長い余韻が特徴だといいます。それから熟成ポテンシャルもあります。
このキンメリジャン土壌の特徴がはっきり表れる畑が「モンダネ」です。その畑があるのは「コート・ド・モンダネ = モンダネの丘」と呼ばれ、非常に急斜面です。1000年以上ブドウ栽培の歴史があります。昔は貴族や領主が所有している畑で小作人が働くという図式であり、斜面であるため農作業は非常に大変。「地獄の斜面」という意味を込めてこの名前がつけられたそうです。
しかしその分、そこでできるワインは卓越しています。
石灰土壌のワインとは違うということに気づき、1948年か49年ごろからキンメリジャン土壌のワインを「グラン・レゼルヴ」として販売していたといいます。
これがいまの「ル・モンダネ」です。
ワインは樹齢でもその風味が変わります。
一概には言えませんが、樹齢の高い樹からはより風味が複雑で、余韻が長く、スケール感のあるワインが出来上がります。
樹齢が高く日当たりのいい区画からつくられる最高のワインを「ジャディス」と名付けました。
アンリ・ブルジョワのワインの中で、「ル・モンダネ」と「ジャディス」がキンメリジャン土壌の特徴をよくあらわしたワインです。
石灰質土壌
シャンパーニュ地方では石灰質比率の高い土壌が大切にされます。コート・デ・ブラン地区などのチョーク質の石灰質土壌から、素晴らしいワインがつくられます。
しかしサンセールのソーヴィニヨン・ブランにおいては、石灰質土壌はベストな土壌とは言えません。というのも、粘土質が少ないと、出来上がるワインに熟成ポテンシャルがあまりないのです。
サンセールの土壌のおよそ半分は石灰質。そこからつくられるのは、若いうちに消費すべきワインです。
アンリ・ブルジョワのワインの中では、「サンセール・レ・バロンヌ・ブラン」が石灰質土壌です。しかし同時に粘土質土壌で育てられたソーヴィニヨン・ブランも多くブレンドしています。
味わいのふくよかさは適度に持っているものの、後生大事にとっておくべきワインではありません。
ただしその分値段が手ごろなので、入り口として楽しむワインという意味で非常に有用です。
シレックス土壌
東西に広がるサンセールの中でも、ロワール川の近くにはシレックスと呼ばれる火打石を多く含む土壌があります。
火打石ですので、強く打ち合わせたり、こすったりすると焦げ臭いような香りが漂ってくることがあります。
そして面白いことに、その火打石の香りをワインの中に感じるのが、シレックス土壌のワインの特徴です。
1978年ごろからアンリ・ブルジョワではシレックス土壌のワインをつくっていたのですが、周りの反応は「おかしいんじゃないか?」というものでした。それほどシレックスのソーヴィニヨン・ブランはかつて人気がなかったのです。
そのワインを一番に評価してくれたのはイギリス人だといいます。
「シレックス」と聞いてワイン通が真っ先に思い浮かべるのは、ディディエ・ダグノーがつくる「プイィ・フュメ シレックス」でしょう。プイィ・フュメはロワール川をはさんでサンセールの対岸で、シレックス土壌が広がります。そこのソーヴィニヨン・ブランで有名になった生産者です。
この土壌の畑で、アンリ・ブルジョワは2つのワインをつくります。
これまた樹齢による違い。樹齢の低いものでつくるのが、「ラ・ブルジョワーズ」。こちらは未入荷です。
そして樹齢の高い樹からつくられるのが、「ダンタン」です。なんと植樹は1936年。この樹齢はニュージーランドではまずマネできない数字でしょう。
珍しい縦書きラベルは、前当主ジャン・マリーさんのこだわりのようです。
近代農業で失われた畑の個性
アンリ・ブルジョワは1950年代から畑ごとのワインをつくっていました。
その後に農業技術が大きく向上する時代が来ました。それにより我々の食生活は大きく豊かになりましたが、ワインにとってはいいことばかりではありませんでした。
農薬や化学肥料の普及
広さの限られた畑から、より多くの作物をより安定してより高品質に収穫する。
農業技術の目的はこれしかありません。
1960~1970年代ごろから導入され始めた化学肥料は、ブドウの成熟を助けたそうです。
ロワールは緯度が高く冷涼な産地です。よって「悪いヴィンテージ」とは、ブドウが十分に熟さなかった年。アルコール度数が十分でなく、シャバシャバなワインになってしまった年です。
化学肥料の導入は、そんな悪い年の割合を下げることに成功したといいます。
除草剤は農作業の手間を少なくしたはずです。ブドウの病気による被害も減ったことでしょう。
しかしいいことばかりではありませんでした。
失われた畑の個性
あるとき気づいたといいます。
「自分たちのワインが、どれも同じ味に感じる」
便利な農業は、ワインの個性を失わせてしまったのです。
決して悪いワインが出来上がるわけではありません。ただ畑の個性・テロワールが表現されていない。
1980年代。オーガニック農法が各地で取り入れられ始めるよりずっと早く、アンリ・ブルジョワは栽培法の転換を始めたといいます。
現在、アンリ・ブルジョワの畑は認証はないものの基本オーガニック、一部ビオディナミを取り入れた農法で管理されています。それが畑の個性を表現することにつながっているのです。
ニュージーランドへの進出 クロ・アンリ
テロワールを感じるソーヴィニヨン・ブランとして、国内外で高い評価を受けるようになったアンリ・ブルジョワ。
消費者・ワイン商の求めることは当然ながら「もっとたくさん作ってほしい」です。
しかしロワールで畑を広げるのはそう簡単なことではありません。
畑を広げられないヨーロッパの銘醸地
もし畑を広げたいと願ったとき、その方法は2つ。開墾と買い取りです。
そのうちまず買い取りが難しい。
「Sancerre」の名がつくワインは基本高価です。それはつまり、「サンセールは美味しいからほかのロワールの産地より高くて当たり前だよね」という認識を持っているということ。
つまりブランド産地なのです。
そういった銘醸地の畑が売りに出されることはそう多くはありませんし、あったとしても購入することは簡単ではありません。フランスの風習として、まず隣接する畑の持ち主に購入の権利が与えられるそうです。
畑・もしくはワイナリーごと買い取る場合には膨大な金額が必要です。
ならば今はブドウ畑じゃない土地を購入して畑にしてはどうか。
まず、そこでワインをつくっていいものができるとしたら、とっくの昔にブドウ畑になっています。
現在ブドウ畑でないということは、そこでワインをつくってもいいものができる可能性は低いといっていいでしょう。
もちろん可能性はなくはありません。でも、例えばサンセールの村の中に新たな畑をつくっても、そこのブドウでできるワインは「サンセール」を名乗れません。現在「サンセール」と認定されている畑ではないからです。
格下のワインからスタートして、国の機関にその品質を認めさせない限り、「サンセール」の畑を増やすことはできないのです。何十年単位の仕事です。
顧客の要望に応えるべく、アンリ・ブルジョワが目を付けたのが、ニュージーランドのマールボロでした。
クロ・アンリの設立
12年にわたって新天地を求めたのち、マールボロに良質なソーヴィニヨン・ブランの可能性を見出しました。
2000年に土地を購入、2001年に植樹をはじめ、2003年がファースト・ヴィンテージ。クロ・アンリのスタートです。
ヨーロッパ以外のワイン産地、ニューワールドでは基本的に畑はどこにつくってもいいです。もちろん国によって、自然保護のために切り開けない土地などはあります。しかし、畑にできる土地にブドウを植える制限はない。
なぜなら、そこでいいワインができるかどうか、試してないのでわからないからです。
現在クロ・アンリの畑面積は109ha。平均収量が6000本/ha(=45hL/ha)くらいだそうで、これはマールボロで一般的な1万2000本/haの半分なんだとか。
それほど収量を抑えた高品質なワインづくりをしても、年間60万本あまりがつくれる計算です。
これだけあれば世界のアンリ・ブルジョワファンを満足させられるでしょう。
ロワールとは異なるテロワール
マールボロにはサンセールのような、キンメリジャンやシレックスの土壌はありません。しかしそれは決してソーヴィニヨン・ブランの品質で劣ることを意味しません。
この地を見つけ出すにあたり、土壌微生物学者であるクロード・ブルギニヨン氏の助力を得たといいます。
クロ・アンリの畑にとって重要な土壌はグレイワッケ。「硬砂岩」とも呼ばれ、堆積物が押し固められてできる堆積岩の一種。写真のような石がゴロゴロ含まれる土壌で、ミネラル感をしっかり感じるワインになるといいます。この土壌のソーヴィニヨン・ブランからはトーストの香りを感じるといいます。
この次に重要なのが「ブロードブリッジ」と呼ばれる土壌。風化した細かい土の粘土土壌で、多くの鉄分を含みます。
クロ・アンリはピノ・ノワールにも力を入れていますが、このブロードブリッジが多いところを選んでピノ・ノワールを植えているそうです。
より恵まれたマールボロの気候
ひとつクロ・アンリがアンリ・ブルジョワより優れた点を挙げるとすれば気候でしょう。
マールボロはブドウの生育期の雨がより少ない。ゆえにブドウの病気がほとんどないのです。
アンリ・ブルジョワの畑は、実質ビオディナミに近いオーガニック栽培。ただし認証はとっていません。
それに対してクロ・アンリはビオディナミで管理しており、ニュージーランドの「Bio Gro」の認証も取得しています。
クロ・アンリがつくる2つのソーヴィニヨン・ブラン
クロ・アンリの主力商品となる「ソーヴィニヨン・ブラン」つまりファーストラベルと、よりリーズナブルな「プティ・クロ・ソーヴィニヨン・ブラン」。
ともにグレイワッケ土壌のブドウをベースにブロードブリッジ土壌のブドウをブレンド。
ファーストラベルの方は一部オーク樽での熟成を行いますが、明確に感じられるほどではありません。
2つの大きな違いは樹齢。クロ・アンリの2016年で樹齢が8~13年。現行は2017年ヴィンテージですので、順当にいけばプラス1年でしょうか。
プティ・クロはより若いブドウの樹からつくられます。
この点はクロ・アンリがどうしてもアンリ・ブルジョワに勝てないところ。樹齢ばかりは年月でしか進んでいきません。
アンリ・ブルジョワの場合、樹齢の長さは余韻の長さとなって現れているように感じます。
「安くて美味しい」「コスパ」では味わえない世界
手頃に美味しいワインが飲みたい。それを望まない人はほぼいないでしょう。
ただしそれを突き詰めすぎると、肝心のワインの個性が弱くなってしまうかも。
コスパのいいワインをつくるために大切なことは、同一ワインの大量生産とプロモーションです。
「単一畑から土地の個性を表現したワインをつくる」こととは正反対です。
ワインは生産者だけがつくるのではありません。それを消費し対価を支払うからこそ生産できるのです。
土壌の違いを楽しめるようなワインリテラシーの高い消費者がいてはじめて、輸入元はそんなワインを仕入れられるし、生産者も高級ワインをつくることができます。
「ソーヴィニヨン・ブランだから、いつも飲んでいるワインとは別物」と考えないでください。アンリ・ブルジョワのワインに対する哲学は、ブルゴーニュの一流生産者とそう違いのあるものではないように感じました。
「ただ、ブドウの名前が違うだけ」そう考えて、彼のワインからサンセールの土地の味わいを感じてみてはいかがでしょうか。