《生産者について》
「ソーヴィニヨン・ブランの高級産地といえばサンセール」こうやってソーヴィニヨン・ブランで7000円8000円のワインを販売できるようなブランドを築くうえで、非常に大きな功績を残したのがアンリ・ブルジョワです。
この地に10代にわたって続く家系であり、だからこそサンセールのモザイクのように入り組んだ土壌を深く理解しています。それゆえに土壌でワインをつくり分けるということを早くにスタート。同じ作り手のソーヴィニヨン・ブランにこれほどの違いがあるのかと驚かせてくれます。
《このワインについて》
ソーヴィニヨン・ブランといえば、当店ではニュージーランドのマールボロ産のものが売り上げの大半を占めます。品種の特徴香がよく現れており、味わいが分かりやすく親しみやすい。でも品種と地域の味が強いために、生産者の違いやまして畑の違いを表現できているところは稀です。
アンリ・ブルジョワがつくるものは飲み比べる楽しみがあります!土壌の特徴をハッキリとワインに表現しているからです。
このワインがつくられる区画はシレックス土壌。シレックスとは火打石のことで、少しスモーキーなニュアンスをワインに感じることが多いです。しかもこの区画の植樹はなんと1936年。高い樹齢ゆえに、土壌の特徴をしっかり反映します。
《テイスティングノート》
最初の香りは弱く、アロマだけで高級ワインだと特定するのは不可能。しかし口に含めばそのち密さは明白で、白い花やハチミツなどの風味が花開くように広がります。ミネラルは舌先から中心にかけてピリッとくるように広がり長く続きます。
Sancerre Blanc d'Antan Henri Bourgeois