《生産者について》
「ソーヴィニヨン・ブランの高級産地といえばサンセール」こうやってソーヴィニヨン・ブランで7000円8000円のワインを販売できるようなブランドを築くうえで、非常に大きな功績を残したのがアンリ・ブルジョワです。
この地に10代にわたって続く家系であり、だからこそサンセールのモザイクのように入り組んだ土壌を深く理解しています。それゆえに土壌でワインをつくり分けるということを早くにスタート。同じ作り手のソーヴィニヨン・ブランにこれほどの違いがあるのかと驚かせてくれます。
《このワインについて》
ソーヴィニヨン・ブランといえば、当店ではニュージーランドのマールボロ産のものが売り上げの大半を占めます。品種の特徴香がよく現れており、味わいが分かりやすく親しみやすい。でも品種と地域の味が強いために、生産者の違いやまして畑の違いを表現できているところは稀です。
アンリ・ブルジョワがつくるものは飲み比べる楽しみがあります!土壌の特徴をハッキリとワインに表現しているからです。
このワインの土壌はキンメリジャン石灰。距離が近い「シャブリ」にみられる典型的な土壌で、小さな牡蠣の化石をたくさん含みます。
《テイスティングノート》
開けたては香りが大人しいものの、スワリングしているとどんどん複雑なアロマが上がってきます。ハチミツ、リンゴ、ミント。口に含めばさらにジュニパーベリーやナツメグのようなスパイス、紫色の花。飲み込んだ後に舌を覆うようにして広がるチョーク質のミネラル感が、蜜のニュアンスとともにとても長く続きます。
Sancerre Blanc Jadis Henri Bourgeois