ワインの選び方

情報を見極めるのがコツ!1500円以下コスパワインの賢い選び方!

2022年3月2日

情報を見極めるのがコツ!1500円以下コスパワインの賢い選び方!
 
お金をなるべく使わず美味しいワインを飲みたければ、情報収集は怠ることなかれ。
確実に美味しいものを選びたければ、安くても美味しい理由を見極める必要があります。
スケールメリットや恵まれた気候など、高いコストパフォーマンスには理由があります。
1500円以下で賢いチョイスをする方法をご紹介します。
 
 

そもそも「コストパフォーマンスの高いワイン」とは?

 
コストパフォーマンスが高いとは、商品やサービスに感じる価値が価格に対して高いことです。
つまりコストパフォーマンスの高いワイン、コスパワイン = 安いワイン、というわけではありません。
10万円のワインでもその人がそれ以上の価値があると感じたなら、それはコスパワインです。
 
 
逆に500円のワインでも、「ちょっとこれは飲めないな~、料理酒にするか」となれば、コストパフォーマンスは低いと言えるでしょう。
 
 

「コスパが高い」というのはほぼ主観

 
コスパワインの難しいところが、「どれほど美味しいと感じたか」「その価格が飲み手の経験と金銭感覚のなかでどうか」という非常に主観的な判断に基づいているところです。
 
だから私が美味しいと感じたからと言って、これを読んで頂いているあなたが美味しいと感じるとは限らない。
自分で5000円以上のワインを買ったことがない人と、普段から高級ワインを飲んでいる人。2万円というワインの価格に対する受け取り方は全然違います。
 
 
なのでこれを読んでいる皆様は、これから疑ってかかってください
「コスパが高い」とワインが紹介されているなら、そう言い切る根拠はきちんと示されているのか
単に紹介している人が好きで売りたいだけじゃないのかと。
 
 

主観的じゃない「コスパが高い」というのもある

 
先ほど「ほぼ」主観と申したのは、客観的に見た「コスパが高い」というのもあるからです。
 
分かりやすい例を挙げるなら、「シャンパンが2500円!」などです。
「シャンパンというのはスタンダードクラスでも4000円前後から。2000円台のものはかなり格安」という意味で「コスパが高い」と言い切れるのです。
もちろん、全ての読み手がシャンパンの相場観を知っているわけではないので、「コスパが高い」が伝わらない場合はあります。
しかし、そのワインの産地や作り手などに付随する「ブランド価値」に応じた「相場」に対して高いか安いか。これはある程度「客観的」と言っていいでしょう。
 
 
「一人当たりの料理単価が5000円です」と言われてもコスパが高いか低いかは判断できません。ただ、「フレンチ料理のフルコースが飲み物は別で5000円」であれば、多くの人はコスパが高いと判断されるはず。そういうことです。
 
ただ、1500円以下でコスパワインを選ぶなら、この「ブランドの相場感」はほぼ使えません
ブランドの確率した産地はやっぱりもう少し高いもの。ひょこっと掘り出し物があったとしても、試飲の末に「売りたくない」と却下しています。
 
 

コスパが高い理由を見極める

 
「コスパが高い」は主観的な言葉なので、ワインを販売する側からすると、扱っている全てのワインに書けてしまえます
本人がそう思っていれば、だれも「嘘つき」とは言えないのです。
 
だから個人の感想は抜きに、そのワインがどうしてコスパが高いと言えるのか、見極める必要があります。
1500円以下というのは、ワインではかなりの低価格帯です。栽培・醸造面などワインをどう作るか・流通させるかに多大な工夫が必要です。
でなければ「安いけど品質の低い」ワインが出来てしまいます。
 
なぜそのワインが安く作れたのか。その理由が筋が通ったものなら、期待できるでしょう。
ハッキリ言ってめんどくさいです。頭も使います。
 
 
そりゃそうです。お金はなるべく使いたくないけど、美味しいものは飲みたいというのです。ならばせめて頭は使わないと。
お金を使わないなら、情報を集めて判断する労力は支払う必要があるのです。
でないとこの世の道理に反してしまいます。
 
 

とりあえず楽しみ方もあるけれど・・・

 
難しいことは考えずに、片っ端から飲んでみる、という方法もあります。
自分の好みに合わなかったとしても、それはそれで楽しめるという方。少々のハズレは気にしないよという方ならそれもいいでしょう。
誰かがおすすめをしていたらまずは買ってみて、口に合わなければそれっきり。それでもいいでしょう。
 
 
でも、ハズレは引きたくないんですよね?
細かな好みは仕方ないにせよ、なるべく美味しいものばかりを飲みたい。
そういう方はこの記事を“疑いながら”読んで頂き、見極める目をぜひ養ってみてください。
 
 

コスパワインの注目すべきポイント

 
「コスパが高い」と感じるワインに共通する特徴。それを整理すれば、コスパワインを探す上でのキーポイントが浮かび上がってきます。
 
  • ワイナリーが大規模でスケールメリットが活かせる
  • 醸造家が凄腕で、質が高くないブドウでもうまく醸造でまとめている
  • 気候が安定しており、病気の対策がほとんどいらない
  • 人件費が安い
 
これらの条件が当てはまるほど、ワインをつくるコストを下げられる。つまり価格に対して美味しいことが期待できるわけです。
タイプ別に当店がおすすめする8本のコスパワインを、これら4つのポイントに注目して赤、白ともにバランスよくご紹介していきます。
 
 

コスパワイン8選

 

【赤ワイン】

ステラー ランニング ダック ピノタージュ

 
ストレスなく飲める軽い口当たりの赤ワインとしておすすめなこちら。
 
単に安いだけではなく、オーガニックでヴィーガン認証もとっていて、しかも労働環境の改善にも尽力しているステラー・ワイナリー。
「そんな美味い話、あるわけないやろ」と思ってしまいますよね。
 
 
その理由として、詳しい規模までは分かりませんが、大きな生産規模というのはもちろんあります。
加えて南アフリカの安い人件費。ステラー社が改善に力を入れているとはいえ、南アフリカの賃金の平均はまだまだ低いです。
さらに、南アフリカの安定した気候によって、ブドウの病害がかなり少ないからオーガニック栽培も難しくない。
これらの要因が、ワインのクリーンな味わいを支えています。
 
ライトボディに近いような軽快な味わいです。「赤ワインだから肉料理にあわせないと」なんて思わず、どんな料理のときでも開けてください。それほど悪い組み合わせにはならないはずです。
KATAYAMA
 
 

【赤ワイン】

ファレスコ サン ロレンツォ ロッソ ウンブリア メルロー

 
果実感も渋味も「程よい」ところが魅力な赤ワイン
このワインの強みは何といっても凄腕醸造家のリカルド・コタレッラ氏です。
過去に何度も最優秀醸造家に選ばれたことがあり、彼の異名は「ミスター・メルロー」。そう、メルローが得意な人なんです。
彼は「モンティアーノ」という6000円くらいするワインで有名。手ごろなワインをつくってもやっぱり絶妙な仕上がりです。
 
 
ちなみにリカルド氏。日本にもよく来ています。
北海道、余市氏にあるキャメルファームワイナリー。そこのコンサルタントを引き受けている人物でもあります。
 
KATAYAMA
私が前職ワインバルで働いてた時、グラスワイン提供していたもののひとつ。それほど上等でない牛肉のステーキやチーズたっぷりのピザのお供におすすめでした。
 
 

【赤ワイン】

シャトー ロリガ ル カデ 

 
詳しい方には、「ポール・マスのグループです」と伝えるだけで、安くて美味しいことに納得してもらえるはず。
フランスのラングドック・ルーション地方にて、ブドウ品種の名前を冠したワインで大成功を収めた、特大ワイナリーグループです。
南仏の暖かい気候を最大限に活用した、果実味がたっぷり詰まったコスパのいい赤ワイン、白ワインをいろいろリリースしています。
 
クロード・ヴァル」「レ・タンヌ・オクシタン」「イル・ラ・フォルジュ」「アロガント・フロッグ」「トワベー・オウモン」「ヴィニウス」「フェランディエール」「ヴァルモン」「トゥトゥ・イーヴル」「ドメーヌ・アストラック」「キュヴェ・セクレテ」そしてこの「ロリガ」。
私が見たことがないものは一部省略しても、これだけのブランドを展開しています。
 
そりゃもう製造から流通までのスケールメリットは絶大なもの
1200円程度のこのワインですら、ポール・マスグループの中では「やや高級ライン」なので、期待できるというものです。
 
しっかり力強いフルボディの味わいで渋みもそれなりにあるので、これはガッツリお肉料理がいいですね!
KATAYAMA
 
 

【白ワイン】

デ ボルトリ ダウン ザ レーン ピノ グリ アルネイス

 
デ・ボルトリの特徴は何といってもその生産量。
メルボルンの近くにある銘醸地ヤラ・ヴァレーで高品質なワインをつくっているほか、より内陸部のリヴェリナ地区などにてかなりの量産体制を整えています。
その生産本数、なんと1000万ケース
 
様々なニーズに応えるために多展開するブランドのひとつが、この「ダウン・ザ・レーン」。
派手なラベルとは違って味わいは正統派。カジュアルに楽しめるスッキリ白ワインです。
 
KATAYAMA
一度訪問したことがありますが、デ・ボルトリの生産規模はすさまじいの一言。コスパワインの定番であるチリ産に迫るほどです。
 
 

【白ワイン】

バックハウス シャルドネ / オニール ヴィントナーズ アンド ディスティラリーズ

 
このワイナリーは何と言っても生産量が強烈!年間の生産量は7600万本以上だといいます。
数多くのブランドを手掛けており、「バックハウス」もそのひとつ。決して手ごろなワインだけつくっている生産者ではなく、当店で9000円ほどで販売しているエクスタント レッド ワインも同じ生産者です。
 
 
写真ではちょっと分かりにくいですが、これはワインの発酵タンクが整然と並んでいる写真。生産規模の大きさがうかがえるというもの。
たくさんつくってたくさん販売するので、ワインはきっちりと大衆受けするような味わい。「驚くような美味しさ」より「どこに出しても安心な嫌われにくさ」を狙っていることが伺えます。
それにしてもリッチな味わいの樽シャルドネが1500円以下は安い!
 
本当にオーソドックスな味わいに仕上げられているので、樽シャルドネ好きは安心して買ってください。1500円以下として期待通りの味わいを感じていただけるはずです。
KATAYAMA
 
 

【白ワイン】

ジョセフ ドラーテン ゲヴェルツトラミネール カビネット

 
ちょっと甘口ポジションとして選んだこのワイン。品種特有のライチやバラのような甘い香りが豊かに広がります。
 
このジョセフ・ドラーテンも、160年以上にわたり地域の枠を超えて大規模にワインをつくる生産者。とりわけこのワインのラインヘッセンという地域は、手頃なワインの多いところです。
名前の由来は「千の丘」。それほど傾斜がきつくない畑が多いため、機械化がしやすいのです。
ドイツは人件費がなかなか高いはずなのに、この価格。推測にはなりますが、栽培の機械化をすすめているのでしょう。
ワイナリー独自のラボも備えており、品質向上に余念がありません。
 
KATAYAMA
このワインと相性のいい料理、あまりワインと合うイメージはないでしょうが、ずばり「スパイスカレー」がおすすめ。ヒリヒリするような刺激が心地よい余韻に変わります。
 
 

【スパークリングワイン】

ダミア カヴァ ブリュット NV アルティーガ フステル

 
この価格帯としては長めに瓶内での熟成期間をとっているため、泡感が非常にきめ細かいことと、果実感がピュアに表れるこのスパークリングワイン
美味しさの理由は、収穫したブドウの良いところ1/4だけを使うという贅沢なつくりをしているからです。
(残りは日本に入ってこないもっと安いワインに使うのでしょう)
 
ではこの価格でリリースできる安さのヒミツは?
実はアルティーガ・フステル社自体はワイナリーではありません。
消費者が求める味・価格のワインを、スペイン各地のワイナリーに依頼して作ってもらい販売する、プロデューサー的な存在なのです。
その手でワインをつくっているわけではないので、初期投資もかからずコストダウンが図れているのです。
 
こうやってコストを抑えてつくること自体はそう難しくありません。
しかし、それでしっかりと美味しいワインをつくり、売り切るマーケティング能力がある人は、そう多くありません。
 
スパークリングワインは普通のワインより必要な工程が多かったり、瓶がより丈夫で重いものだったりで、平均価格は少し高め。その分質の低いブドウを使っていてえぐみを感じるものも多いです。きれいな味わいのものはこの価格で希少!
KATAYAMA
 

【ロゼワイン】

コート デュ ローヌ ロゼ / E. ギガル

 
ローヌ好きにギガルを知らない人はいない。ある程度長年のワイン好きなら、一度ならず口にしたことがある。
リーズナブルなワインから高級ワインまで安定して供給している生産者で、そういう意味ではローヌ地方のトップブランドと言っていいでしょう。
「美味しい」ことに関しては、言葉をつくす必要はありません。
 
そんな名門生産者のワインがどうしてこんなに安いのか。
輸入元様の努力によるものじゃないでしょうか
ギガル社と取引を続け、数少ない高級レンジを供給してもらう。
そのためには低価格帯を大量に販売する必要があります。ギガル社からすれば「レアものだけ頂戴ってわけにはいかねーぜ」と。
 
 
 
 
 
 
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というわけで輸入元からすると、特価を出してでも数さばく必要があるわけで。
このワインも定価は税込み2200円なんです。ワンランク上のワインなのですから、美味しいわけです。
 
KATAYAMA
今回はロゼをピックアップしましたが、ギガルのスタンダードは赤も白も素晴らしい。果実の風味の凝縮度がこの価格帯の味わいではない!
 
 

大きなところは美味しい

 
大規模につくられるワインは、安くて美味しい
1500円以下のコスパワインを突き詰めていくと、どうしてもそういう結論にたどり着いてしまいます。
意外性もなにもなく、つまらなく感じるかもしれませんね。
 
 
そりゃそうです。
美味しいワインを大量に安定してつくれるから、それが多くの人に支持されて、会社として大きくなれたんです
 
安くて無難に美味しいワインを求めるなら、どこでも見かけるような銘柄が一番。
あんまり面白くはないですが、これが結論となってしまいます。
 
そんな結論を拒絶したければどうすればいいか。
「5000円くらいまでなら当たりハズレあって当然だよね」と言えるくらいの金銭的な余裕を持てばいいんです。
私もそうなりたいなぁ。
 





※投稿に記載しているワインのヴィンテージ・価格は執筆時のものです。現在販売しているものと異なる場合があります。
購入の際は必ず商品ページにてご確認ください。




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