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【ワイン初心者必見】おうちワインのはじめ方 まず揃えるべきグッズとワイン選びのコツ

2024年1月5日

【ワイン初心者必見】おうちワインのはじめ方 まず揃えるべきグッズとワイン選びのコツ

 

 
これからワインを家でも楽しむにあたり、より美味しく味わうコツがあります。
種類が多く価格が高めなワインは、興味はあっても失敗したくない気持ちで一歩をためらってしまうかも。
最低限必要なグッズとハズレにくいワイン選びでスモールスタート。合わなきゃ止めればいいんです。
おうちワイン初心者のためのチュートリアルをご紹介します。

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まずはワインを飲んでみる(クリア済み?)

 
家でワインを飲もうとする前に、きちんとワインを提供しているレストランで飲んでみることをおすすめします
ワインをちゃんと家で楽しむには、ワイン以外に必要なものがあります。「購入したけどワインが好きになれずやめちゃた」ではもったにない。
まずは飲食店でグラスワインを飲むところからスタートしましょう。もちろん20歳になってから。
 
 
とはいえ全くワインを飲んだことがない方がこの記事をご覧になっているとは思えません。幾度となく飲んだことがあり好きと感じておられるのでしょう。このステップはクリア済みとして進めます。
 
 

残念な状態のワインで判断しないで!

 
「きちんとワインを提供している」の判断基準は、メニューが「グラスワイン 赤・白」ではないこと。
グラスワインが赤白3種類以上あるところがいいです。種類があればお客様に説明する必要が生じます。ということはお店には誰かしらワインのことをある程度分かっている人が在籍しているか監督しているということ。
ワインの管理や備品がきっちりしており、ある程度いい状態で飲めると期待できます
 
ワインは管理や提供方法で、本来美味しいものが不味くなる場合があります。
残念な状態のワインを飲んで「わたし、ワインは苦手みたい」と思われるのは、一人のワイン好きとして不本意です。
 
 

ともかく家で飲んでみる最初の1本は?

 
ワインをそれほど飲んだことがなくて、家にワイングッズが一切ない
そんな方がまず試しに飲んでみるなら「アスティ」がおすすめです
 
 

甘口スパークリングワイン「アスティ」とは

 
「アスティ Asti」というのは「サッポロ 黒ラベル」というような商品の固有名称ではなく、「ストロング系レモンチューハイ」のようなお酒のジャンルだと考えてください。だからいろいろなメーカーが「アスティ」をつくっています。見た目が違っても「Asti」の表記があるなら、タイプとしては同じような味です
 
詳しく述べると、アスティはイタリアのピエモンテ州でつくられる甘口のスパークリングワインです。「モスカート」というマスカット系の品種を使うので、ブドウそのままの爽やかで甘い香りを持ちます。
 
 
アスティをおすすめするのはその味わいがワインに不慣れな方でも親しみやすいことと、入手性が高いことです
 

アスティにチャレンジする前に要チェック

☑お酒が飲める(アルコール度数は6~10%くらい。ちゃんと酔います)
☑炭酸飲料が嫌いじゃない
☑甘いお酒が嫌いじゃない

 
 

アスティはどこで買うべき?

 
当店COCOSはワインのネット通販のお店なので、その場でご注文いただけます。もちろんアスティを何種類か取り扱っています。例えばハーフサイズ(375ml)のアスティはこちら。
 
 
でも1100円のワインに最低700円の送料かけるのはもったいなくないですか?なのでこれ1本だけで買うくらいなら、近所のお店で探してください。特にこの「天使のアスティ」という銘柄は、結構いろいろなところで置いてます。
 
 
百貨店のワイン売り場に行けば、ほぼ間違いなく置いています。
お酒の量販店に行けばまず見つかります。何種類かあるかもしれませんし、ハーフボトルでも見つかるかもしれません。
「やまや」「ドン・キホーテ」「カルディ」「成城石井」どこでもいいです。
ある程度ワインを置いているスーパーマーケットでもだいたい見つかります。
コンビニはさすがにお店によりますが、可能性はあります。
 
アスティは銘柄ごとの味や価格の差がそこまで大きくないので、適当に目についたものを買えばいいです。
 
 

ワインは750mlがお得

ワインの通常サイズは750mlで、「フルボトル」「ブティーユ」などと呼びます。
この半分のハーフサイズ375mlは、このサイズでつくられていないワインも多く選択肢が少ないです。それに半分のサイズだから値段も半分かというと決してそうではなく、7~8割くらいの価格なので割高です。
倍のサイズ1500mlのマグナムボトルもあるのですが、これも割高。値段は2倍以上します。もっと大きなサイズもあります。
一番たくさんつくられている750mlが一番お得なのです。

 
 

アスティのおすすめ理由

 
最初の1本にアスティをおすすめするのは、何も要らないからです。
 
スパークリングワインなので、ソムリエナイフなどのコルク抜きが要りません。道具なしで開けられます。
ワイングラスも必ずしも必要ではありません。ワインは基本的にワイングラスで飲んだ方が美味しいのですが、アスティに関してはさして変わりません。自宅にあるグラスに注いで飲めば十分です。
 
スパークリングワインの開け方はこちらの動画で。
 

 
ワインに絶対美味しいはありません。あなたの口に合わない可能性も十分あります。アスティなら、嫌いだったとしても無駄になるのはそのお酒1本のみです。
だからスモールスタートにぴったりなのです。
 
 
アスティは飲んだけど他にも味わいたい方、甘いお酒は嫌いだからスキップしたい方は次のステップに進みましょう。
 
 

最低限用意すべきワイングッズ

 
ワインを自宅で楽しむ上で最低限必要なのは、まずワイングラス。
続いてソムリエナイフとグラス拭きの布を用意しましょう。
 
 

最初の1脚のワイングラス

 
もし1脚だけワイングラスを購入してみるなら、次の条件を参考にしてください。
 

ワイングラスの条件

☑表記は「赤ワイングラス」「白ワイングラス」「ボルドーグラス」「ユニバーサルグラス」のどれか
☑容量は300~400ml
☑価格は最低1000円。1000~2000円推奨
☑口をつけるリムの部分が妙に太くない

  
こういった特徴を備えたワイングラスなら、ある程度広いワインに適しています。また今後ワイングラスを増やしていったあとでも全く不要にはならないでしょう。
 

こういう標準的な卵型のグラスが無難で使いやすいです。

 

100均のワイングラスはありかなしか

「初心者だから安い物を」の気持ちは分かりますが、100均の100円グラスはおすすめしません。ワイングラスの形をしただけの小さなものではワインの香りを十分感じられませんし、フチが分厚くて口当たりがよくないです。
100均だけど300円くらいのワイングラスで上記の条件の価格以外を満たすなら、悪くはないでしょう。でもそのうちそのグラスに満足できなくなり使わなくなるでしょうから、無駄な買い物になる可能性が高いと考えます。

 
 

ワインに応じたワイングラスの形がある

 
ワイングラスにはいろいろな形があります。それはワインのタイプごとにワイングラスの形状で風味の感じ方が変わるから。適したグラスというものがあるからです。
「自宅でいろいろなワインを楽しんでいこう」となった段階で、まずは4つのタイプをそろえることをおすすめしています
 
 
なかでも一番つぶしが効くのが白ワイングラスです。どれか1脚だけを買うなら、白ワイン用グラスがベストでしょう。
 
 

ワイングラスの購入場所

 
ベストな購入場所はワインショップや百貨店。専門家にとって実用に足ると考えるワイングラスしか置いてないでしょうから、ハズレが少ないです。ただし最低価格が高めな場合もあります。
ニトリやコーナンといったホームセンターで購入するのもいいでしょう。この場合は先述の条件確認をお忘れなく。
あまり店舗がありませんが、食器屋さんが安くて品揃え豊かです。ワインショップよりも安い場合が多いです。
 
手頃なワイングラスを1脚買うなら、通販はおすすめしません。これもやはり本体価格に対して送料が高いから。
 
 

ワイングラスでワインを飲む意味

 
ワイングラスはなみなみとワインを注ぐものではありません。どれだけ多くてもワイングラスの容量の1/3以下。1杯分は100~125ml程度を想定して設計されています。
それは液体の上のヘッドスペースは香りを溜めるためのものだから。ワイングラスをくるくる回す「スワリング」をして、それぞれのワインに特有の香りを楽しむための大きな容量なのです
 

 
ワインはグラスで驚くほど香りの感じ方が変わります。香りが違えばそれに引っ張られて味わいも変わります。
きちんとしたワイングラスで飲んでいたワインを、マグカップや湯呑に移してみる。これだけでワイングラスの存在意義を感じていただけるでしょう。
 
 

ワインオープナーはぜひソムリエナイフで

 
ワインの栓にはいくつか種類があり、スクリューキャップならば抜栓のための道具を必要としません。
しかしコルクで栓をされているワインも多いので、栓抜きは用意しておいた方がいいでしょう。いくつか種類はありますが、今後のことを考えると最初からソムリエナイフを使えるようになることをおすすめします
 
栓の種類ごとのワインの開け方についてはこちらの記事にまとめております。

初心者でも失敗なし!5つのパターンでマスターするワインの開け方

 

飲んで美味しかったワイン/好きなワインに似たものを探す
だれかのおすすめのを参考にする
運や直感で選ぶから説明文は不要

 
なかでも「似たものを探す」というのが、満足できるワインに出会える一番確率の高い方法です。その「似たもの」を判断する能力が、言ってしまえばワインを選ぶ力です
 
 

似たものを判断するとは

 
ワインの飲み始めは、どうしてもあてずっぽうです。とりあえず飲んでみないことには始まりません。その中で好きなものとそうでないものが必ずあるはずです。
 
では好きなワインの共通点はなにか。これを判断するには知識が要ります。
ワインのブドウ品種なのか。産地なのか。醸造法によるものか生産者の特徴か。はたまた好きと感じる最低価格があるのか・・・
これが詳細に分かってくるほど、その条件でワインを探せば自分好みのワインに出会えます。
 
 
その条件は一つではありません。また気分や飲むシチュエーションによっても感じ方は左右されます。
難しいです。だからこそ「ワインエキスパート」などの試験に挑戦することを通して、お金と時間をかけてもワインに詳しくなりたいという人がたくだんいるのです。
 
 

当ブログはそのためにある

 
このブログ「趣味のワイン」は、おおよそこの「好みに合わせて似たワインを判別する方法」と、それを理解するための予備知識をご紹介しています。
私が売りたいワインを売るために書いているのではありません。個人の嗜好が入っていないといえばウソになりますが、根底にあるのはワイン愛好家の方の欲するものを、優良な生産者が提供するワインにつなげるお手伝いをすることです。
  
そのために300をゆうに超えるブログ記事を書いてきました。それでもネタが尽きることはないほど、ワインの選び方はいろいろな提案ができるのです。
 
 

ワイン初心者の方におすすめ記事

 
 
 
 
 
 

SNSで仲間をつくる楽しみ

 
情報は発信する人のもとに自然と集まってきます
だから美味しいワインの情報を得たければ、自分が美味しいと感じたワインを発信していくことが、ひょっとすると一番の近道かもしれません。
 
発信といっても、このブログのように長大な文章を書く必要なんてありません。
InstagramやXといったSNSでワイン専用のアカウントをつくり、飲んだワインの写真を感想とともに投稿するだけです。
 
 
ワイン界隈はそれほど広くない代わりに元気のいいアカウントが多いので、自然とつながりが増えていくことでしょう。
 
片山もCOCOSのX公式アカウントを運営しています。ぜひフォローを。
 
 

美味しさを言葉で表すことで解像度が高まる

 
「美味しかった」「また飲みたい」
そういう感想でも決して悪くはありません。まずはそれで始めましょう。
 
感想を表したいだけならそれでいいんです。
でもあなたがそのワインを心の底から美味しく感じたなら、他の人にも飲んでほしいと思いませんか
だとすれば「どのように美味しかったのか」「なぜおすすめなのか」を言葉にする必要があります。ワインは見た目じゃ美味しさがなかなか伝わりません。
 
 
でも最初は上手く言葉にできません。もどかしい。
そうすると「他の人はこのワインをどう表しているんだろう?」と関心が向きます。他人の表現のうち、共感する部分は取り入れて、自分は感じなかったところは忘れる。それを繰り返しているうちに、テイスティングコメントが書けるようになってきます。
 
不思議なもので文字に起こそうとする方が、よりワインの香りを詳細に分解でき、記憶に定着します。ワインをより深く味わえるようになるでしょう
 
 

自宅でワインを飲むメリットとは

 
お酒を飲む人の中には、「お酒はその場の雰囲気が好きだから外で飲む。家では飲まない」という方もいます。
決して否定するつもりはありません。人と人とをつなぐのもお酒の魅力です。
 
とはいえ家でワインを飲むメリット、外食ではできない楽しみ方を知っておくのもいいでしょう
 
 

コスパがいい

一般に飲食店での目標原価率は30%だと言われています。つまり原価3000円のワインがレストランのボトル価格10000円であったとしても決してぼったくりではない。セオリーどおりの経営をしているレストランということです。立地や内装のいいレストランは、もっと原価率が低いことが多いです。
 
 
つまり同じ予算でも自宅でワインを飲めばずっと質の高いものが味わえるわけです。
ワインの味だけに注目するなら、コストパフォーマンスがいいのは当然です。
 
 

好きなワインが飲める

 
あなたが今日飲みたいワインが、ワインバーやレストランにおいてあることはなかなかありません。そのお店が用意したものの中から選んで飲むわけです。
自分の望んだものだけを飲める。それが自宅でワインを飲むメリットでありデメリット。デメリットというのは、自分の知らない、飲もうとしないタイプのワインには出会えないことです。
 
 

味わいの経時変化も楽しめる

 
ワインは抜栓してからも風味が変わります。やがては劣化しますが、数時間単位、あるいは数日単位でむしろ風味がよくなることもあります。
その時間による風味の変化を楽しめるのも、自宅でワインを飲むメリットです。
 
 
 
他にも温度を変えたりワイングラスを変えたり・・・時にベストじゃないものを味わうからこそ、飲み方による違いを感じ取れます。
なるべくベストに近いものだけを飲んでいればいいか、違いを面白いと感じるか。あなたの好み次第です。
 
 

「趣味はワイン」始めました

 
形から入るのも否定はしません。
ワイングラスを購入して、いいソムリエナイフを買って、ワインセラーをそろえて、ワインの空き瓶を部屋に飾って、ワイン雑誌を買って・・・・
 
そうすれば友人が来たときに「お!最近ワインにはまってるんだね」というのはすぐわかります。
格好つけたいならそれも必要。でも一番大切なのは、あなた自身が楽しんでいるかどうか。ワインにワクワクしているか、今度飲むワイン選びに夢中になれているかどうかです。
 
 
趣味は没頭してこそ趣味だと思います。没頭すればその時間は仕事やプライベートのストレスから解放される。それで問題は解決しなくとも、それを乗り切るモチベーションになる。
だからこそ心の栄養になり得るのです。
 
幅が広くて奥が深いワインは、長年没頭しても極めつくすことはできません。挑み甲斐のある趣味ですよ!





※投稿に記載しているワインのヴィンテージ・価格は執筆時のものです。現在販売しているものと異なる場合があります。
購入の際は必ず商品ページにてご確認ください。




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