
自宅のワインセラーに並ぶワインを眺めるのは、愛好家の楽しみの一つです。何年もかけて「熟成」させたいなら、いい加減な選び方ではガッカリしてしまうかも。あなたが目指す「熟成」の目的を整理して、未来が楽しみになるワインを蓄えましょう。今から入手して何年、何十年と熟成させる価値のある、ポテンシャルの高いワインをご紹介します。
熟成させた方が断然美味しそうなワイン
今飲めばポテンシャルは感じるけれども、素直に「美味しい」とはいえない。もったいないという気持ちが残る。
そんなワインこそ熟成すると、変化が大きく面白いものです。そして往々にして飲み頃のものは出回らないから、自分で熟成させるしかない!10年後にも美味しいのはもちろん、変わらないのもつまらないので、変化しているだろうことも重要です。
今からキープしておく甲斐のある、手頃なワインをご紹介します。
酸とタンニンが柔らかくなるのを待つ
シチリア島を代表する高級ワイン「エトナ・ロッソ」は、ネレッロ・マスカレーゼという土着品種からつくる酸味もタンニンも豊富なワイン。若いうちから楽しめるのは、渋味に耐性がある人だけでしょう。
こういったワインこそ、熟成によって「強すぎる渋味」というネガティブな要素が消え、待った甲斐を感じやすいタイプ。枯れ葉や紅茶のような複雑な風味も生まれます。
このワインはテッレ・ネーレのスタンダードクラスですが、まず10年は余裕でしょう。古酒に慣れた方なら20年置いても楽しめるはずです。
似たタイプのワインにバローロやバルバレスコがあります。でもそれらは既に熟成したワインも豊富に出回っています。エトナ・ロッソの方が自分で蓄える価値があるでしょう。
意外と1、2年でも変わります
ピノ・ノワールは確かに長熟なワインを造り得る品種ですが、スタンダードクラスで上がっていくこのワインは珍しい。
この価格帯としては割とタンニンが豊富で、入港したては少し硬い印象があります。10年くらいは余裕で熟成しそうな印象。でも意外と半年や1年、2年でも変化は感じます。「前より良くなった。でももっと待ちたい」そう感じてこそ我慢しやすいものです。何本もストックしておきましょう。
「現行ヴィンテージとの比較を楽しむ」という意味でも、寝かせる面白さがあるワインです。
白でも我慢が必要なワインも
「開けるのが早すぎてもったいない」というのは、一般的には赤ワインにおこります。でもそれは辛口リースリングでも起こり得ます。
ムッシェルカルク = 貝殻石灰質土壌によるシャープな酸味とミネラル感が特徴のこのワイン。今すぐ飲むと「すごいワインなのは感じるけれども、酸っぱい」と感じる人も多いかも。熟成しても酸味が減るわけではありませんが、シャープで細身な口当たりが、落ち着いてボリューム感のあるものに変化します。その分酸っぱさが減ったように感じます。
筆者は実際に熟成させたことがあります。5年程我慢したでしょうか。美味しくなったけれども、もっと待っても良かったという印象でした。
高価でないのに20年熟成も平気だろうワイン
その年に特別なイベントがあり、ヴィンテージに思い入れがある場合もあります。その場合は、いかに美味しさが変わらず長続きするかが重要です。
数万円のワインなら、これから20年以上熟成するものはいくらでもあります。しかしそれを5000円前後で探すとなると、きちんと見極めが必要です。
例えば未発売の2025年のワインを蓄えて、10年後、20年後にも楽しみたいとします。今から銘柄に目星をつけておいて、リリースされたらたくさん確保する準備をしておきましょう。
どうせ寝かせるなら想いの詰まったワインを
サンジョヴェーゼもまた、タンニンも酸も豊富で熟成ポテンシャルが高い品種です。そういう意味ではある程度高価なキャンティ・クラシコなら何でも熟成します。でも「どうしてこのワインにしたの?」と聞かれて「いや・・・値段がちょうどよかったから」はダサいですよね。
その点で「生産者が自分の名前を冠したフラッグシップワイン」というのは特別感があります。それはラインナップの中で最高級とは限りません。最も生産者の思い入れがあり、生産者の名刺代わりとして最初に飲んで欲しいのがフラッグシップワインです。
「AMA」の名を冠するこのワインは、20年後にはさらに妖艶になっていることでしょう。
最後まで生き残る甘口
渋味の強い赤ワインよりさらに長い年月を生き抜くのが甘口ワイン、特に貴腐ワインです。
貴腐ワインの産地としては、ボルドーのソーテルヌ地区が有名で種類も豊富。しかしソーテルヌ地区は既に熟成したものが豊富に出回ります。わざわざ自分でとっておく意味は薄いかも。
その点でオーストリアの貴腐ワインはまだまだ日本での流通が少なく、まして熟成したものはほとんど見かけません。だからこそ自分で挑戦する価値あり。
クラッハーは貴腐ワインの生産においては、賞を取りまくっている大御所生産者。熟成させるにも安心感があります。
年をとった姿が想像できない
以前私はこの生産者のセミナーに参加し、当時最新ヴィンテージである2022年と、5年熟成した2017年を比較したことがあります。ピノ・ノワールはまだ違いが分かりましたが、恥ずかしながらシャルドネは違いを感じませんでした。5年経っても全く変わらない若々しさを保っています。
ワイナリーのファーストヴィンテージが2012年なので、ワイナリー側は「10年程度の熟成が可能」としか言っていません。しかしこのワインがピークアウトして枯れていく姿が、私にはどうしても想像できないのです。
スクリューキャップということもあるのでしょう。今の若々しい姿が相当長く続くと期待できるワインです。
更に熟成させられるバックヴィンテージ
リリース時点で既にある程度熟成して飲み頃に入っている。その上でさらに5年後、10年後に飲んでも美味しそうなワインをご紹介します。
スポット商品として入荷する熟成ボルドーは割愛。掲載時には輸入元様に在庫がある、ある程度の数がそろったものをご紹介します。
このヴィンテージに思い入れがある!息子や娘のバースデーヴィンテージだ!20年は待てないけれど、あと10年くらいならなんとか・・・
熟成年数にゲタをはかせることができるので、自宅熟成を途中から始められるのが魅力です。
飲み頃を長くキープしてくれる
この「テール・ルージュ」ブランドは、ローヌ品種でつくるワインを飲み頃リリースするのがコンセプト。なので現行ヴィンテージのこのワインからはある程度熟成感を感じ、これ以上熟成させる”必要”はありません。
一方でこのワインを5年、10年置いておいても、そう大きく劣化することはないでしょう。スクリューキャップのいいところ。酸素透過率が低いので、ここから熟成が進むスピードがゆるやかなのです。
手軽に20年熟成にチャレンジできるワインと考えれば、あまり類似品はないはずです。
もう間もなく20年、そう思えない若々しさ
「アイスワインは熟成しない」と言われることがあります。それは年月を経て複雑な風味を獲得することはあまりないため、若いころより更に美味しくなるわけではないという意味。若いころの美味しさをキープするだけなら、かなりポテンシャルが高いです。
このワインはもうすぐ20年熟成が見えてくるのに、驚くほどフレッシュなフルーツの風味と酸を感じます。2017年産と言われても信じそう。
直感的に美味しさを感じやすい甘口というのあり、これはぜひ20歳になりたての若者に飲んで欲しい。飲ませてあげて欲しいワインです。
「ワインデビューは生まれ年のアイスワインで」
意識したい熟成の目的とは
ワインセラーの目的はいくつかあります。
熱や光などのダメージからワインを守る保管。飲み頃に整える温度調整。そして「熟成」です。


「熟成」とは、ワインなどを長期間保管することで、好ましい変化が現れること。つまり数年前より今が美味しくなっていることです。
さらにその「熟成」の狙いも、大きく4つに分けることができます。
- 熟成により風味を発展させたい
- 思い入れのあるヴィンテージのワインを長く楽しみたい
- レアワインを買えるうちにキープしたい
- ワインの希少価値を上げたい
今飲むのがもったいないから熟成させる
今開けて飲んでも、ポテンシャル100のうち30くらいしか味わえない。その状態で飲んでももったいないから、熟成させて100近い状態で楽しみたい。
こういう熟成を前提としてつくられるワインもたくさんあります。特にヨーロッパの高級産地のワインに多い傾向。いえ、そんな飲み手に先行投資と保管を求めるような提供法は、ブランド産地でしか受け入れられないと言えるでしょう。
赤ワインなら、渋味が強すぎたり、フルーツの香りが現われず風味に乏しかったり。
白ワインなら、酸味やミネラル感が尖って感じ、厳しい印象で飲みづらい状態。
一例として飲み頃前のワインはこのように感じます。
この場合は早く変化してくれた方がうれしいもの。
お酒は健康な状態でこそ楽しめます。将来の楽しみのためにあらかじめお金を払う必要もあります。早く飲み頃に入ってベストな状態で楽しみたいというのが本音でしょう。
この場合はヴィンテージの評価などは気にしても、「〇年であること」にはあまり意味はありません。
10年後、20年後にも美味しく飲みたい
一方でそのヴィンテージに個人的な価値を感じて買い集める人もいます。自身の、あるいは子供のバースデーヴィンテージのワインがその最たるものです。結婚の記念年や会社の創業年という場合もあるでしょう。
「子供のバースデーヴィンテージのワインを、大人になったら一緒に飲みたい。20歳のときだけでなく、その先も」
そう考えるなら、20年以上先にも美味しさがキープしていることが大切です。
20年経っても熟成の途上にあるワインというのは多くありません。熟成の下り坂に入りながらも、なるべく風味が変化しないワインを選ぶことが大切です。
レアワインは買っておかないと飲めない
人気の割に生産量が少ないレアワイン。タイミングを逃すと1年後までチャンスがありません。
発売時が飲み頃なのかどうかは関係ない。好きで飲みたいなら、買えるうちに買っておかないと飲めない。そんなワインも中にはあります。
レアなワインとは言わずとも、セールで安くなったときに「そのうち飲むから」と買うケースも多いでしょう。
飲み頃を待つわけではありませんが、自宅で普段飲みするにはもったいないので、開ける機会待ち。その状態が数年続けば、「自宅熟成」と言ってもいいでしょう。この場合は「熟成」というより「保管」かもしれませんね。
案外、ワイン愛好家のワインセラーはこの理由で購入するワインで溢れかえるものではないでしょうか。
ワイン会で「おおっ!」と言われたい!
そのヴィンテージのワインは、年月が減るほど珍しくなります。同じヴィンテージのワインは2度とつくれませんから。
現在、20年前のワインをいろいろ入手できる産地は限られます。ボルドーやバローロ、ブルゴーニュやシャンパーニュ。世界中でつくられるワインのほんの一部です。それは20年後もそう大きくは変わっていないでしょう。


あなたの自宅で熟成させた1本は、お金を積んでも手に入らないかもしれない希少なもの。ワイン会など愛好家が集まる場に持参すれば、皆を驚かせることができるでしょう。
近年話題のワイン投機とは
ここ5年ほどで価格が2倍以上に高騰したワインがたくさんあります。その背景には価格上昇を見越した投機マネーの流入があると言われます。
「じゃあ私も」と簡単に考えるのはおすすめしません。
前提として日本では、酒販免許のない個人が、営利目的でお酒を販売するのは禁止されています。それに保管状態の不確かな高額ワインに手を出す人は少ないです。
自宅のワイン熟成は、ご自身や周りの方と楽しむためにしましょう。
熟成ポテンシャルに必要な要素とは
ワイン全体からすれば、多くのワインはリリース時が飲み頃です。
何十年とかけて美味しくなっていくワインは特殊な例外であり、その厳密なメカニズムはまだ分かっていないそうです。
しかし経験的に分かっていることも多いです。
どんな風味のワインは、熟成させた方が美味しいのか。5年後にイマイチになってしまうワインと、20年美味しさが続くワインの違いは何か。
後者のようなワインを「熟成ポテンシャルがある・高い」と言います。
高い酸味は必須
長い保管期間によりワインが劣化してしまう原因の大きなものが酸素。そしてワインを酸素から守るのが、酸化防止剤として働く亜硫酸です。
亜硫酸がよく働くためには、添加された総量も大事ですが、pHが低い状態にあることが特に重要。「pHが低い ≒ 酸度が高い」ですので、簡単に言うと酸味の高いワインの方が長持ちするということです。
酸度の高さは見た目に現れます。ワイングラスに注いだ時、表面がテカテカしていたら酸度が高い証拠。そういったものは長持ちすると期待できます。


赤ワインはタンニンの豊富さも重要
赤ワインのタンニンにも酸化防止の効果があります。ワインに少量の酸素が入っても、タンニンが代わりに酸化されて沈殿し、ワインの風味成分を酸化から守ります。
ボルドーやバローロは、タンニンが豊富だからこそ熟成が必要で、熟成に耐えうるのです。
ピノ・ノワールは一般にタンニンが少ない品種です。しかしブルゴーニュの優良畑で育てられたものはタンニンを豊富に含み、長い熟成に耐えます。
逆に若いヴィンテージで全く渋味を感じない赤ワインは、10年後には枯れた風味になってしまっているかもしれません。お気に入りの銘柄であるほど、早く飲んでしまうべきです。
甘口は特に長持ち
先に貴腐ワインやアイスワインを紹介したように、極甘口ワインは風味の経時変化が非常にゆるやかです。
ハチミツやシロップが腐りにくいように、高い糖度が雑菌などの繁殖を抑えるのでしょう。再発酵を防ぐため、甘口ワインには多く亜硫酸が添加されているのも関係するかもしれません。
ワインのタイプで熟成ポテンシャルを一般化するなら次の通り。
ロゼ < 白 < 赤 < 極甘口
ロゼワインはその色合いをアピールすべく、透明ボトルに入っているものが少なくありません。紫外線を防ぐ効果が少ないので、白ワインより早く劣化しそうです。
熟成ポテンシャルが期待できる品種
熟成ポテンシャルは品種だけでなく、醸造法や価格も関係します。例えば長い樽熟成をして出荷される高級ワインの方が長持ちします。
その上で熟成ポテンシャルが高いワインを探すなら、次の品種から検討するといいでしょう。
赤ワイン
カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、メルロー、シラー、ネッビオーロ、サンジョヴェーゼ、テンプラニーリョ、ガメイ、タナなど
白ワイン
シャルドネ、リースリング、シュナン・ブラン、セミヨンなど
見ての通り、世界中で栽培される「国際品種」と呼ばれるものの多くが入っています。熟成ポテンシャルの高い、高級ワインをつくることができるからこそ、「お金をとれる品種」として様々な産地で栽培されるのです。
コルク VS スクリューキャップ
ワインのクロージャー、栓の種類は、熟成に大きな影響を与えます。
天然コルクが基本ではありますが、品質にばらつきがあります。数万円のワインに使われる、1つ数百円の高級天然コルクなら、20年の熟成も余裕です。でも手頃なワインに使われる相応のコルクだと、20年後にワインが染みてユルユルになり、空気が入ってしまう恐れもあります。
また天然コルクにはブショネのリスクがあります。


1997年のワインのコルク。それほどグレードが高くないのか、かなりワインが染みてもろくなっています。
圧搾コルク、特にDIAMというメーカーのものには、耐用年数の記載があります。そのコルクを選択する点からも、生産者が何年の熟成を想定しているかの参考になります。ブショネのリスクもほぼなくて安心。
ただし現状ではDIAMで20年熟成したワインというのがほぼ存在しないでしょうから、熟成に耐えるか検証段階とも言えます。


DIAM10表記なので、10年程度の熟成には向くが、20年はリスキー
スクリューキャップに関しては20年程度熟成させた事例が多くあります。天然コルクに比べ安定してきれいな熟成をする傾向にあります。一般的には天然コルクよりゆっくりと変化します。
熟成でワインの風味を変化させたい方には、あまりおすすめしません。逆に美味しさをなるべくキープしたい方は積極的に選ぶべきです。
ただしスクリューキャップは物理的衝撃に弱いです。出し入れの際に角にぶつけて、キャップをゆがまわてしまわないよう注意しましょう。
20年熟成したスクリューキャップのワイン 一例▼
自宅熟成に必要な環境とは
大事なワインを熟成させるにあたり、環境を整える必要があります。押し入れ保管では「熟成」ではなく「劣化」する一方だからです。
どうしてもワインセラーを用意できないなら、レンタルセラーを利用するという手もあるでしょう。
加温機能があるワインセラーを
健全な熟成のためには、1年を通して温度が一定であることが大切です。そのためにはある程度高価なワインセラーが必要です。
ワインを劣化させず、適温に整えるためだけなら、1万円程度からあるワインセラーで十分です。ペルチェ方式でコンプレッサーが入っておらず、冷却能力が低い代わりに安価です。そういったものはたいてい加温機能がついておらず、冬場に部屋が寒いときは室温まで下がってしまいます。
このような安価なセラーは、熟成目的には不十分でしょう。
コンプレッサー方式で夏場でも十分な冷却能力があり、加温機能があるワインセラー。小さ目のものでだいたい5万円前後からのスタートでしょうか。
価格.comの検索結果
ワインセラーの設定温度はどうする?
ワインセラーはたいてい、ある程度の幅で温度設定が可能です。
この設定温度は何度がベストか、確たる指標はまだ目にしたことがありません。かなり検証が難しいことでしょうから。
出してすぐ適温で飲めるよう、15度あたりに設定しているケースが多いです。
20度くらいまで上げても、ワインが劣化することはないでしょう。温度が高いほど熟成は早いので、早く風味を変化させて飲みたい人にはおすすめです。
ではなるべく長持ちさせたい人は冷やした方がいいかというと、限度があります。あまりに冷やしすぎると「低温劣化する」と考える人もいます。せいぜい10度くらいまでが無難でしょう。
レンタルセラーのサービスも
自宅にワインセラーを持てない方もいらっしゃるでしょう。
ワインセラーは表面がガラスであることが多いです。例えば小さな子供がいて、割ってケガをしないか心配だから。例えば転勤族なので引っ越しがとても大変だから。
そういう方はレンタルセラーを利用するという選択肢もあります。ワイン専用の低温倉庫で預かってくれるサービスです。
基本的には自宅に収まりきらないほどのワインを持つ方のためのサービスですが、中には1本から利用できるプランもあります。
長期で熟成させたいワインのため、検討してみるのもいいでしょう。
寺田ワイン倉庫▼
エノテカ レンタルセラー▼
関西電力 La Cave Takarazuka▼
思い入れのあるワインを『育てる』楽しみを
あなたがワイン評論家を目指すのでもない限り、全てのワインに公平である必要はありません。贔屓のワイン、思い入れのあるお気に入りのワインがあってしかるべき。人に勧めたくなるような銘柄があった方が素敵です。
定期的に買って飲む。いろいろな料理とあわせて楽しみ方を研究する。毎ヴィンテージ飲んで変化を感じる。そういった楽しみ方に、「自宅のセラーで育てて飲む」を加えてみてはいかがでしょうか。
何年もかけて自宅で熟成させないと出会えない美味しさがある。
これはお酒の中でも、ビールやウイスキー、カクテルにはない楽しみ方です。


自宅で数年熟成させたお気に入りワインを、新しいものと並べて味わう。
思い入れのあるヴィンテージが熟成した姿を想像しながら、楽しみに待つ。
そういった長い時間が必要な楽しみ方は、決して効率的ではありません。でも「趣味」とは効率ではなく好きだから追い求めるもの。だからこそ日々の活力になるのではないでしょうか。









