《生産者について》
このワイナリーの特殊なところは、当主がワインを売る立場出身であること。世界のワインと並べたうえでのポジションをきちんと考え、自身のワイン造りに反映させていることです。
ゲルト・ステップ氏はファルツ出身。しかしそのままワイナリーを継いだわけではなく、ニュージーランド、アフリカ、イタリアなどでワインビジネスに携わってから戻ってきました。世界中にコネクションを持つ彼だからこそ、世界市場のなかで個性と価格をあわせて価値のあるワインをつくっています。
《このワインについて》
このワインに関してはステップ氏がつくったものではなく、知人のセラーに保管されていたものを買い取って瓶詰したもの。味わいは2007年産とは思えないほどフレッシュで、甘味をきっちりと支える豊かな酸味があります。アプリコットジャムのような芳醇な甘い香りが漂います。
温暖化によってますますアイスワインがつくりづらくなっている昨今、この価格は割とお買い得と言えるでしょう。
《アイスワインの熟成について》
「アイスワインは熟成しない」という説があります。確かに何年と寝かせることで風味がより複雑に変化していくことは、このワインにおいてはあまり期待できないでしょう。
しかしスクリューキャップであることもあり、この先もフレッシュさを長年キープしてくれそうです。2007年に何か特別なイベントがあった方にとっては、このワインを買いこんで時々開けるのは、思い出に触れるいい機会になることでしょう。
Scheurebe Eiswein Gerd Stepp