デントン・ヴュー・ヒル・ヴィンヤードはメルボルンから東へ70kmほど。なだらかな丘が続くヤラ・ヴァレーにあります。その名前の通り小高い丘の上にあるワイナリーからは広々としたヤラ・ヴァレーが素晴らしい眺め。海から吹き込む冷たい風が常に吹き、豊かな日照と合わせて健全なブドウが育ちやすい環境にあります。認証は取っていないものの、ブドウ栽培は基本的に有機農法。発酵も自然酵母で行います。ここでは珍しい花崗岩土壌でつくられるシャルドネ、ピノ・ノワール、カベルネ・フランなどは、高い評価を受けています。
そのデントンのトップキュベはオーストラリアでまさかのネッビオーロ!それはオーナーのシモン・デントン氏がイタリアワイン、特にバローロをこよなく愛しているから。中でもお気に入りはブルーノ・ジャコーザなんだとか。リボッラ・ジャッラも植樹しており、数年後には楽しむことができるでしょう。
バローロほど厳格ではないものの、ネッビオーロらしい落ち着いた果実味とスケール感のあるストラクチャー。タンニンはバローロほどの強さはなく細やかでシルキー。緻密でクリーンな味わいで、素晴らしい完成度のあるワインです。
Denton Nebbiolo