《生産者について》
カレラの創業者は、このワインの名前にもなっているジョシュ・ジェンセン氏。DRCのワインに感銘を受けてその門を叩きワインづくりを学びました。故郷に戻った後「ロマネ・コンティのようなワインをつくれる土地」を探し歩き、当時はワイン産地でなかったマウント・ハーランを開拓しました。カリフォルニア産ピノ・ノワールの生産者として非常に早い段階から日本に紹介されており、知名度抜群のワイナリーです。現在はジョシュ・ジェンセン氏の引退に伴い、ダックホーングループの傘下に入りました。しかし、醸造チームなどもそのまま受け入れたため、その味わいはしっかりと継承されています。
2022年、ジョシュ・ジェンセン氏は78歳でお亡くなりになりました。しかし彼の名前は「ジェンセン・ヴィンヤード」として残り、これからもカリフォルニアを代表するワインでありつづけるでしょう。
【パーカーポイント93点】
[ワインアドヴォケイト誌226号 2016年8月のレビュー]
カレラの2013年ピノ・ノワール リード・ヴィンヤードは美しく、このキュヴェの中でも際立ったヴィンテージの一つだ。10月8日と9日に収穫され、1エーカーあたり1.14トンという少ない量で、30%のフレンチオークで17ヶ月間熟成された。明るいルビー色の後に、サッサフラス、ミント、スイートチェリー、ドライフラワーの甘い香りのブーケが続く。この冷涼な土地では、常に生き生きとした、サッパリとした、ほとんど緑色のノートが感じられるが、それは常に果実のしっかりとした核によってバランスが取れている。ミディアムボディでしなやか、エレガントでシルキーなこのワインは、魅力に溢れ、硬い部分がなく、全体的なバランスでうまく熟成していくはずだ。
[Jeb Dunnuckによる試飲]
Calera Mount Harlan Reed Pinot Noir