《カンプタルについて》
オーストリアの高級ワイン産地として有名なヴァッハウ渓谷。その北東側に隣接するのがカンプタル(カンプタール)という産地です。
世界的な知名度ではヴァッハウにまだまだ劣ります。しかし歴史的にはヴァッハウと一体と考えられていたそうで、生産者としては同じ地域というとらえ方のようです。
それでもあえて違いを挙げるなら、ヴァッハウの方がワインの味わいが強固でタイト。高級感があります。それに対してカンプタルの方が程よいパワフル感がありつつ染み入るようなうま味があり、肩の力を抜いて飲める味わいだと言われます。それでいて価格もやや良心的。
特にステンレスタンク発酵・熟成でつくられるスタンダードクラスは、小難しさがない華やかで控えめなフルーツの香りを持ちます。たまにつくる凝った料理じゃない、いつもの夕食のお供にピッタリです。
《生産者について》
このワイナリーの期限は1679年まで遡ることができるそうで、代々ソンマリャー家が管理してきました。
デイヴィス・ヴェスリ氏はこのカンプタルの地に魅せられて足しげく通っていたそうです。そのうちソンマリャー家と出会い意気投合。2011年にワイナリーを購入し、「ヴェスリ」の名称でスタートしました。
「テラファクトゥム」という、自然なブドウ栽培にサスティナビリティの概念を取り入れた独自の農法を実践。30haの畑にグリューナー・フェルトリーナーとリースリングを栽培しています。
《テイスティングノート》
熟したリンゴやフレッシュなレモンのアロマに、ほのかに白コショウやハーブのニュアンス。みずみずしくスムースな果実味に続いて、柑橘の皮のような風味が広がります。高すぎないフレッシュな酸味が食欲を誘います。
Weszeli Gruner Veltliner Langenlois