《生産者について》
アブルッツォ州の地で400年以上もワイン造りをしている生産者。
ナポリ王国よりバローネ(男爵)を与えられた貴族の家柄で、所有している広大な土地の中からDOCGエリア内のブドウ栽培に適した丘陵地帯の一部を畑にしています。彼らの栽培するブドウは他の生産者であればトップキュヴェにあたる品質を持っているのにもかかわらず、価格設定は非常に良心的。今ではおなじみの「モンテプルチャーノ ダブルッツォ」を日本に広めたパイオニア的な存在です。
《このワインについて》
彼らの持っている畑は全てDOCGエリア内であり、それはDOCGに認定されていないトレッビアーノも同様です。一般的なトレッビアーノが山のふもとの平地で大量栽培されるフレッシュな味わいの品種なのに対し、彼らのトレッビアーノは丘陵地帯の日照条件が良い畑に平均80年の高樹齢が植わっているだけでなく、収量制限まで行っており、その濃密具合は他を凌駕します。それでいてスタンダードの価格帯で提供している大変なお値打ち品です。
《テイスティングノート》
素晴らしくリッチで集約感のあるキレイな柑橘の風味を持っています。香りのインパクトは強く、酸もしっかりあり、大変満足感が高いです。フレッシュさもありますが、フレッシュさを盾に他の味わいをごまかすことなく、目が詰まっています。
Trebbiano d'Abruzzo Superiore