《生産者について》
ココ・ファーム・ワイナリーは、栃木県足利市にあるワイナリー。全国的にも特殊なのは、その設立の経緯にあります。
もともとは1958年、中学の特殊学級の教員だった川田昇氏とその子供たちが、3haのブドウ畑を拓いたことが始まりでした。1969年には知的障害のある成人のための施設として「こころみ学園」が設立。学園では酒造免許が下りなかったため、1980年に父母たちの出資により「ココファームワイナリー」が設立されたのです。
カリフォルニアのワイナリーで経験を積んだブルース・ガットラヴ氏をコンサルタント、そして取締役として招聘。彼が中心となってココ・ファームの土台を築いていくこととなります。
県外にもたくさんのブドウ畑を取得するとともに、栽培するブドウ品種も多様化。多くの品種から様々なタイプ・価格帯のワインをつくっています。
《このワインについて》
音楽のエチュード(練習曲)は、楽器の練習のために様々な要素を組み合わせてつくられ、それが魅力となっています。
このワインもブドウ品種は2つだけですが、例えば2021VTの畑は7か所。良いワインをつくるために、様々な土壌の畑とそこにあったブドウ品種を育て、栽培家の情熱と醸造家の工夫が合わさっています。それを「エチュード」と表現したのです。
《公式テイスティングノート》
香りはりんご、洋梨、白桃の果実に、はちみつやヨーグルト、ミント、火打石などを感じる。味わいは滑らかで全体的に心地の良い酸と果実の甘やかさを感じ、澱由来のほろ苦さと旨味が口の中にゆっくりと広がっていく。
Kaze no Etude Coco Farm Winery