《生産者について》
「甲斐ワイナリー」としてスタートしたのは1986年ですが、その前身である酒造業者としては1834年から歴史が続くというのですから相当なものです。直売所を兼ねたカフェなどは国の登録有形文化財に指定されているほど。
現在は16代目の風間聡一郎氏が栽培と醸造を担当し、日本人の繊細な味覚と食文化に合うワインを目指しています。年間3万本という生産量は決して多くはありませんが、ワインの価格はリーズナブルなものです。
《このワインについて》
このワインは発酵が終了したあとに、生じた酵母の澱(おり)が残ったまま数か月熟成させる「シュール・リー」製法でつくります。澱はアミノ酸の塊。それが熟成でワインに戻っていき、厚みのある口当たりやうま味感をもたらします。
通常は軽快で軽いボディの甲州はその効果がわかりやすく、アルコール度数は高くないのに適度な飲みごたえがあります。クリアでキレのいい味わいは、長年ワインをつくってきているだけある安定感。「シュール・リー スタイルの甲州」として典型的なワインの1本です。
※酸やミネラルの含有量が多いため、小さなガラス片のように見える酒石酸の結晶が沈殿することがあります。健康に害はありませんが舌触りは悪いので、グラスに入らないようにご注意ください。
Kai Winery Kazama Koshu